釣り酩人・・・0yaziの釣果


    釣りに行きましたよ・・・2009年-No7

    2009年11月25日

            冬場のカレイは絶対に美味い

     いや、火曜日は仕事なんで釣りに行く予定は毛頭なかったんでありますが、漁労長から1年ぶりのお誘いと有っては、これを断ったんでは船長としての顔が立たなくなっちまう訳です。
    そんな訳で、なんだかとっても遊んでばかりで気が引けるんだけれども、まあ、しかし、ここは一つ心を鬼にしてでも行かずばなるまい、と言う事で、喜んで出掛けた訳です。
    事前の情報では、仙台湾のマガレイはやや低調と言う事なんでありますが、そんな心配はダイジョブダァーと笑い飛ばす訳であります。
    ナント言っても、私は、天才であり、名人な訳ですし、この度は、あの、私と釣聖の座を掛けて争った、漁労長がお出ましと有れば、釣れないなんて事は絶対にあり得ないのであります・・・まあ、結果が出ているのでナンボでも言える訳ですが。

     日の出が遅いのと、連日の疲れがちょっと疲労気味なので、漁労長宅ピックアップを6時と、遅めにさせて頂いた訳ですが、ドー言う訳か4時には目が覚めちまって、ゆっくり支度し、のんびり走って行ったんですが、こんな事なら待ち合わせをもっと早くすれば良かったと・・・歳取ると早起きになると言うのは、たぶん、ホントーです。

     久しぶりの漁労長との出漁に、万石浦までの道すがらも、近況報告などの様々な話で盛り上がり、やっぱし相棒の居る釣りは良いなぁ、なんて事を噛みしめてみたりしつつ、薄ら曇りの空の下、石巻に差し掛かれば、製紙工場の煙突の煙は西風になびいてほぼ真横・・・まあ、朝方だけの風だろうな、と、万石浦へ。
    風裏の万石浦は静かで、11月としては異様に暖かい気温と相まって、本日はたぶん、晴天なり、と読んで出港準備であります。

     先月の出漁の時に、なんだかプロッターが不調で、画面が点いたり消えたりしていた訳です。
    で、前回の時にチョット回りが悪かったセルモーターの方は本日絶好調でして、問題なくエンジンは始動した訳です。
    が、しかし、GPSがうんともすんとも言わない訳です・・・ヒューズは?断線でねぇ?・・・他のアクセサリー電気は?と、検討し、CRC5-56なんかを接点に吹きかけてみたりしたのでありますが、やっぱしダメでありました。
    まあ、動かねぇモノはしょうが無い、と言う事で、本日のポイント選びは人力プロッター・・・山立て?山勘?とにかく行って見っぺし、と。
    しかし、こんな事も有ろうかと、ハンディーGPSはしっかり持っているので、濃霧になったりしても、帰り道に迷うなんて事は無い訳ですね・・・おっさんは誠に用心深いのでありました、と。

     さて、プロッターが無いのでいつもの絶好調ポイントに行けないと言う問題以外は、凪ぎもまずまず、気温も良し、と言う事で、快適に船は進む訳です。
    で、ハンディGPSで地図を見ようとすると、小さな画面に仙台湾を全部映す訳です・・・この情報から判るのは、概ねあっち、程度の方角しか判らない訳です。
    で、運良く、目視で田代島が見え、波島も見える訳です・・・凄い視界なんですよ・・・なので、真ん中を取って、方角としては南南西へ進んだ訳であります。
    で、先月当てた、山立てなら炭殻山を見通す近場のポイントまでは19〜20ノットで40分程度なので、本日も40分走った所で停めてみた訳であります。
    うーん・・・なんだか野蒜から奥松島がとっても近いんですけど・・・ここは何処?と、思いつつも、まあ、仙台湾だぁ、と言う事でさっさと支度して、第一投・・・。
    重りが底に届くと、感触は泥・・・?泥捨て場の西外れ?それにしても野蒜が近すぎる・・・水深も40メートルに全然足りない。
    しかし、船が塩梅良い速さで南東方向の沖に流されて行く・・・このまま続けるか?・・・投入から3分17秒5・・・クククッと魚信が来て、目出たく、本日の初物をゲット。
    25センチ前後の魚体を見ると、真っ白い腹に薄らとピンクの筋が見え、包卵しているのが窺える訳であります。
    冬のこの時期、卵を抱いて薄いピンクの腹を見せるメスのマガレイに、そこはかと無い色気を感じる私は、ひょっとすると変態なのでありましょうか?

     さて、一枚揚ればお約束の、プッシューとやってゴックンタイムになる訳です・・・この時、午前8時30分でありました。
    で、この後、私は約5分おき程度の間隔でコンスタントに釣り上げるんでありますが、漁労長には当たりさえない無い、と、宣う訳であります。
    うーん、なんぼブランクが有るとはいえ、それはチョット余りにもナニでありますから、ひょっとして、アレなんじゃないの、と思って仕掛けを見ると、何やら妙な物を使っている訳です。
    「なにっしゃぁ、そいずぅー?」「ああ、こいずスか?こいず、相馬の方で使う仕掛けなんだね」と言う漁労長で有りました。
    何だか判らないんでありますが、しかし、ナント無くカレイには不向きな長さだし、針もでかそうなので、「船頭スペシャルば使わいん・・・ねげれば、オラのやってばぁ」と私がう言うと「いや、すんぺぇーねぇんでガス、もってんのっしゃ」と、漁労長。

    イイダコを見ると、漫画のダメおやじを思い出すんですが・・・。

     さて、仕掛けを替えた漁労長は、往年の勘を取り戻した様子で、30センチクラスのマガレイを交え、コンスタントに揚げるようになり、一息入って、プッシューと一缶空けた訳であります。
    この頃になると西風が止まり、微風ともつかない微かな南風があるだけで、海面はべた凪であります。
    しかし、ゆっくりした潮がずーっと南東に向って船を流してくれるので、エンジンを止めても糸が塩梅良く張る訳で、船頭も操船もせずに呑んで食って、釣りが出来る訳です・・・こんな日は一年にそう有るもんではない訳で、ラッキーでした。

    巻き網船団の輸送船ですか?波に強そうな美しい船体ですなぁ

     時折漁労長が「これはっ、ヤバいっスな、今日イチっスな」ときょう声を発するんでありますが、揚げてみれば、そこそこの塩焼きクラスが3枚ぶら下がっていたりして、カレイの食いは活発でありました。
    で、一時イシガレイのたまり場を横切ったようで、私に2枚、漁労長に3枚と、立て続けに釣れた訳であります。
    田代島寄りではこう言う事はあんまし無いよなぁ・・・いや、偶々でないのぉ?などと言いつつ、漁労長は大きめのを刺身用にキープ。
    で、私は、刺身にするが面倒なので全員釈放と・・・あっ、いや、そんな小さくも無いんですよ、35〜6センチですから。

     そんな訳で、終日コンスタントに釣れまして、12時半頃、気が付けば私の餌箱はほとんど空っぽでありまして、んじゃぁ、そろそろ潮時かな、と思っていたら、漁労長とお祭りをしまして、仕掛けを切った所で試合終了でありました。

     この頃には気温が上がり、おっさんは半袖のTシャツ一枚でありました。
    で、船を洗った後、沖上がりしたのが1時頃、万石浦到着2時少し前で、明るいうちに気持ちよく帰れました。

       しかし、漁労長は細かいカレイを20枚は釈放したと思うんでありますが、唐揚げは食わないのかな?

    本日のおっさんの持ち帰った釣果 

    アカジ・・・・・・・・・・18〜33センチ  46尾(一皿300円 塩焼き用)




     ※ 2〜3日で食い切れない魚は持ち帰らない事にしています。
       ※ 自主規制により18センチ未満は釈放しております。
     

    燃料・・・・・・・ガソリン 30リットル

    では、また。

    では・・・また。


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