ちょこっと行って来る温泉
No.30 鎌先温泉 木村屋旅館
南蔵王に登りに行ったんであります・・・先週に引き続き、狙いは不忘山でありました。
まあ、山の報告は、山の方に書くんでありますが、山頂は遠かった、と言う事で・・・温泉であります。
先週も鎌崎温泉まで行ったんでありますが、なんだか気乗りがしなくて、孝の湯なんかに廻った訳でありますが、本日は御日柄も良く、と、言う事で、鎌先温泉であります。
雑誌を開いて一番に出て来るのは、湯主○△旅館なんでありますが、へそ曲がりの私がそう言う所へ行くはずも無く、「日帰り入浴歓迎500円」とのぼりを立てていた「木村屋旅館」へ行った訳であります。
私は、歓迎して欲しい訳ではないですけれども、無理矢理頭下げて入れてもらうのも嫌なので、表向きだけでも歓迎と書かれている方が、やっぱり、何とは無しに落ち着く訳であります。
木村屋旅館
さて、入り口から風呂までは普通の中規模の温泉旅館でありまして、特筆すべきものは何も有りません。
で、木戸銭の500円也を支払いまして、靴を履いたまま、ずずずいーっと、エレベーターで五階まで上がりますと、風呂場であります。
脱衣場は、古式ゆかしく、籐籠がずらりと列ぶ由緒正しい日本の温泉宿の佇まいでありまして、建物の軽さからは窺い知れない何かを感じさせるのであります。
そして、いよいよ風呂場でありますが・・・風呂場の足元は石盤などで良いのでありますが、なんとなく、ただ、桶や椅子がちょっと質素なプラスチックであるなどの影響でか、なんとなく、侘びとか、寂びの雰囲気が無きにしもあらず・・・まあ、500円でシャンプー・石鹸・コンディショナーまで準備して、そこまで言うかと言われれば、ごめんと謝るだけなんでありますが・・・。
大浴場は展望風呂と名付けられておりまして、眺めが良いのであります・・・かな?
まあ、お前は良くケチを付けるね、と、言われそうでありますが、展望と言う程の眺めではない訳でして、山裾の五階の窓から下を眺めた割りには、物足りないと思うんでありますが、まあ、好きずきでしょうか?
で、風呂であります・・・大きな湯船は中央のデベソになった石の湯溜から、滔々と溢れ出る湯が掛け流し風であります。
掛け流しと言い切れないのは、どこにもそうであると謳っていないのでありまして、たぶん、循環だと思うのであります。
お湯は、無色透明、無臭で、舐めると弱い苦みと、ざらつき感が有りまして、癖の無いお湯であります。
私としては、湯船の底に敷き詰められている石がとても気に入りました。
岩風呂や石風呂は数多い訳ですけれども、こんな風に湯船の底に趣を凝らしているのは珍しいと思うのであります・・・あれです、すっきり系のお湯だから合うんでしょうね。
展望露天風呂・・・とても落ち着く良い風呂です。
五階にも関わらず、大きな、本格派の露天風呂があるのは驚きでありました。
しかも、内湯とは全く違った鉄分を含んだ濁り湯でありまして、湯船の中は一風変わった赤茶けた湯の華でにゅるにゅるです。
風呂には能書きの立て札がありまして、鎌先温泉の本当の湯はこれなんです、と、きっぱりと言い切っておりました。
そして、このお湯は、鎌先に六軒ある宿のうち、二軒しか無いのだと・・・これは、暗に湯主を否定しているのか?なぁーんてね。
さて、鉄錆色の濁り湯は、未温であります・・・未温とは、肌に温度を感じないお湯の事を言うようでありまして、温泉通の間では上物の湯として珍重されているようであります。
ぬるいお湯に首だけ出して浸かっていると、頭と顔だけが吹き抜ける風で冷え冷えな訳です。
なので、なんぼ入っていてものぼせる事も無く、それどころか、直ぐ隣に適温の内風呂が無ければ寒くて上がれない風呂であります。
で、掛け流しのお湯の出る湯口の直ぐ側が比較的温かいので、そこに手足を伸ばして寝そべって入る事30分。
たぶん、居眠りしていたのでしょう、気が付いたら30分経っていたと言う幸せ至極のときでありました。
と、言う事で、私にしては珍しく、都合1時間以上も湯に浸かっていた訳でありますが、湯あたりも無く、快適でした。
そうそう、濁り湯の方に入った後はシャワーを浴びてから上がるとか、内湯に入るとかしないと、湯の華がけっこうな量で着いております。
5点満点のお勧め度を付けるとすると、4.5点なんですが、0.5は、駐車場が分り難かった事であります・・・共同駐車場利用でした。
露天風呂に現れたタコおやじです。
鎌先温泉 木村屋旅館・・・うんちく
源泉 33.8度(pH7.1) 無色透明と茶褐色・無味無臭と塩味苦み無臭
泉質 ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 低張性中性温泉
成分 ナトリウム・カルシウム・硫酸イオン・ 炭酸水素イオン他
効能 神経痛・リュウマチ・疲労回復・切り傷・慢性皮膚病・疣痔
飲用 不可
入湯料 500円 駐車場あり シャンプー・石けん あり 手ぶら可
まあ、ネタは新鮮ですが信憑性は・・・?
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