2002年のベスト10



なかなか(2003年5月5日)
1.鬼が来た!
2.少林サッカー
3.ゴスフォード・パーク
4.ノー・マンズ・ランド
5.ピンポン
NEK(2003年5月1日)
去年下半期は忙しくて、全然投稿できませんでした。その事もあってか、どうしてもベスト10の10作に絞りきれなかったんですが、一昨年みたいに裏順位なんて付けて恥かくのも…と思いましたので、「印象に残った」とか「見て腹立った」とか「期待したんだが…」という基準で去年見た映画を要約してみました。他にも何本か見ているん筈なんですが、思い出せないって事は、まぁ毒にも薬にもならんかったって事でしょう。
1:オーソドックスにして今までに無い映画。子供でありながら大人である映画。古くて新しい映画。
けれん味ばかり追求してバランスを欠いた激辛エンターテイメントしか提供出来ない映画よかNEK的にはこちらの方が100倍偉大です。
*
クレヨンしんちゃん、嵐を呼ぶアッパレ
マイノリティ・レポート
モンスターズ・インク
*******************************************
2:今後2度とこの様なスケールを持った作品は生まれないかもしれない、そして今後2度とこの様にファンを妄想に狂わせる作品は無いかもしれない。しかし…「指輪物語」は長いなぁ…(シルマリルの物語なんて読みにくくて半年寝かされてマス…)
*
ロード・オブ・ザ・リング
SWEP2
************************************
3:美少女、思春期。余りにも判り易く、そしてバカな私を惹きつける映画。制服美少女マンセー!
*
害虫
************************************
4:ある意味尤も評論家受けを狙った映画なのかもしれないが、美しい。だらしない人間がかくも美しい。(懺悔チャン・イーモウの作品を今まで見ていなかった私って…)
*
活きる。
*******************************************
5:戦場の絶頂感。それだけで2時間以上の映画を成立させる力技。物語なぞ添え物で充分。だが、添え物に過ぎない事にこそ真実の物語がある。
*
ブラックホークダウン
***************************************
6:手作りは決して良い事では無い。けど手作りは失われてはいけない
*
プレッジ
メルスィ!人生
ディナー・ラッシュ
*****************************************
7:いかがわしさ、不条理さで酔わされる感覚。実は単なるハッタリかもしれないし、下手馬なのかもしれない、何かを語っている様で何も語っていないかもしれない。その不可解さが心地よい
*
マルホランド・ドライブ
カンダハール
ドニー・ダーゴ
******************************************
8:動く事こそアニメ、そして過剰さこそアニメ。
*
∀ガンダム月光蝶、パワー・パフ・ガール
****************************************
9:ベタな昼メロ、プロジェクトX風ドラマに愛の手を…古典から一歩も出ていないが、古典から出た事のみで満足して、詰まらん作品よりも、好ましい
*
耳に残るは君の歌声トンネル
*************************************
10:バカと言われる程の過剰さ、そしてバカをオシャレに昇華させない事、それがバカ道の真髄也
*
聖石伝説
ブレイド2

ワースト
ハリーポッターと秘密の部屋:ハーマイオニーが活躍しないハリーなんて…(でも石になったハーマイオニーは飾っておきたい…膨らみかけた胸が…)
ゴジラ×メカゴジラ:子供を舐めるのも大概にして下さい
仮面ライダー龍騎:「さぁ行くぞ!」で特攻して終わって許されるのは石川賢だけです。
期待外れ
ノーマンズ・ランド、ロード・トゥ・パーディション、小林サッカー、オースティン・パワーズ、この素晴らしき世界、ダスト、ロイヤル・テネンバウムズ 基本的に面白いのだが、何かが足りない…。
joushin(2003年1月23日)
1、害虫
  今年最も希望を与えてくれた作品。たとえどんな状態であっても、
  触れることが出来る。
2ぐ貊屬量
  この映画は、とんでもないショットを持っている。
3、インソムニア
  9.11以後最高のアンチ・アメリカ・ムービー。
4、ゴースト・オブ・マーズ
  スタッブ!ストイック!ヴェリーアメリカ!!
5、サイン
  この映画についてかきたい事はないですが、ニューズ・ウィークの
  記事にはがっかりさせられた。日本もアメリカもジャーナリズムの
  中では、映画はただの添え物なんだな。映画を使って、自分を輝か
  そうとばかりしている。映画を輝かせるために書こうとする意識も
  知識もない。映画を使って政治や社会問題を語ってもいいけれど、
  映画が映画である限りそれらのために利用されては絶対いけない。ベストを選ぶとどうしても、ニヒリスティックで突き抜けた映画ばかりを選んでしまう。豊かな映画、「まぼろし」であるとか、「セドリック・カーン」は見てしまうものかも。去年ベストだった塩田監督の「よみがえり」には困惑させられた。凡庸さを愛することの意味がよくわからない。これが今年のテーマかな。
おんたけ(2003年1月23日)
http://www2m.biglobe.ne.jp/~t-gnp/index.htm
ベスト3です。
<邦画>
BEST 1「突入せよ!「あさま山荘」事件」
原田眞人は日本のエンターテインメントを担う人物として私が第一にあげる監督ですが、金融腐食列島[呪縛]に続き、第一級のエンターテインメントに仕上げました。実際の事件は、様々な見方がされるし描写の偏りなどは否めない。でもそんな部分を超越してエンターテインメントとして十分に楽しむことができたこの作品は二重丸です。
BEST 2「阿弥陀堂だより」
「雨あがる」は、居合道を真正面から撮った作品として、さらに質も高い佳作でした。今回は黒沢明のモチーフではないオリジナルの作品としての登場。良質の佳作に仕上がっています。
都会であれ山村であれ、人々は常に生と死に囲まれて生活している。様はいかに生きるかなのだと思います。そんなことを考えさせてくれる一篇。
上田正浩の撮影がアクションもない人間ドラマをスケールの大きなものにしている。「影武者」あたりから、黒沢監督の指示のためか、舞台を撮影するように人物全身をフレームに収める。俳優も全身を撮られるのだから、演技は難しいでしょう。小泉監督はその辺りでしっかりと黒沢監督の遺志を継いでいます。
BEST 3「たそがれ清兵衛」
山田洋次がこのような作品を作ったことはニュースです。時代劇だからという意味ではなく、或る意味回想を通しての寓話的な話は作風としても異質な印象を受けます。私は泣けなかったし、それほどこの作品を買ってはいませんが、真田広之が藩命を受けて殺しに行くときに宮沢りえを呼んで身支度をさせるシーンは最近無い名シーンとしてベスト3にあげざるを得ませんでした。
次点「ユリイカ」
昨年公開の作品ですが、劇場で見ていれば文句無しのベスト1でしょう。映像の力で4時間あまりの長尺を見せきった。これが映画の本質だと認識させられた大傑作です。
<洋画>
BEST 1「至福のとき」
救われないエンディングはお決まりとも言えますが、私的には“意外性”を感じました。ここまでつけ放すのかと。チャン・イーモウの人々を見る優しいまなざし。でも作品の本質はそういった人々を映し出すことにより、社会的なアイロニーを含んでいるのです。だからこそ、欧米の配給会社や製作者が彼をバックアップする。たぶん、それが中国映画の現実なのでしょう。見事な秀作です。
BEST2「ブラックホーク・ダウン」
「プライベート・ライアン」に比し、この作品は戦場シーンのみで構成された、言わば“経験する映画”
見て感じ、そして考えさせられる作品です。ソマリア内線介入の是非を問うという部分ではなく、戦場に自分が放り込まれた感覚は、その時自分はどうするか?どう立ち回るのか?を考えざるを得ない。そして何故人間は殺しあうのか?基本的にはこの作品買いです。
BEST3「息子の部屋」
ラストシーンの浜辺での家族がそれぞれ違う方向を向きながらも一定の距離を保っている構図とカメラの適切さには心打たれました。名手ジュセッペ・ランチの静かなキャメラが監督の意図をきっちりと映像化している。「一人」「独り」であることの象徴ともいうべき“部屋”と対照としての家族の絆。家族は一人ひとりなのだが、そこには離れることができない一定の距離が存在する。それを映像でちゃんと切り取ってみせたラストシーン。見事です。
次点「春の日は過ぎゆく」
劇場で見ていたら間違いなくベスト1。「八月のクリスマス」のホ・ジノがまた秀作をみせてくれました。イ・ヨンエの美しさもさることながら、ここまで的確に男女の心の動きを描いた作品は「恋人達のディスタンス」以来でしょうか。
しーくん(2003年1月22日)
1.クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大作戦
2.モンスターズ・インク
3.トリプルX
4.マイノリティ・リポート
5.スパイダーマン
ごめんなさい。ベスト5が精一杯です。
昨年ダントツに面白かった作品はクレしんだけだった。大傑作?「大人帝国・・」程の感動は無かったものの、作品としてはこちらの方が上。
クレしんは低俗なアニメという印象をお持ちの方がたくさんいらっしゃるようですが、だまされたと思って一度見てください。もしかしたら今回の作品は“クレしん映画”としては反則かもしれない。けれどこれだけ見応えのある作品って年間でどれだけ出合うことが出来るだろう?アニメとはいえ本格的な時代劇&ラブストーリーに仕上がっています。今でも廉姫がラストで「おい、青空侍」と言うシーンを思い出すと目頭が熱くなる・・・。早くDVD出して欲しい。劇場を出る時に暖かい気持ちになった「モンスターズ・インク」はそれだけで2位決定!この作品アカデミー賞の主題歌賞受賞したんだよね。ざまあみろ○ンヤめ!そういえば、「ロードオブザリング」「スターウォーズ2」って昨年の作品でしたよね。うーーーん、あんまし憶えてへんなあ・・・。
「トリプルX」見てる間はめちゃくちゃ面白かったので、あと悪役に魅力がある作品っていうのは久しぶりだった。でも最近は見てる間は楽しいけど終わったら後に何も残らないていう作品多いなあ・・・。「マイノリ・・」はスピが好きなので許してください。「スパイダーマン」は「スーパーマン」同様、スパイダーマンになるまでが傑作なんだよね。
個人的な男優賞は、もちろん野原しんのすけ(笑)。女優賞は該当無し。助演男優賞は井尻又兵衛由俊。助演女優賞は廉姫。監督賞は当然原恵一。と去年同様アニメが独占したわけだけど、今年こそは実写版の方にもがんばってもらわんとなあ・・・。
それでは最後に印象に残ったシーンベスト5!!
・「クレしん」の最後の廉姫のセリフ
・「クレしん」のひろしが健康器具で敵と戦うところ(腹を抱えて笑った)
・「スパイダーマン」のぶら下がってのチュー
・「MIBU」のロッカーを開けると・・・・
・しゃーないヨーダのチャンバラを入れといたろ
サトコン(2003年1月21日)
1 アバウト・ア・ボーイ
とにかくヒュー・グラント。身勝手で嘘付きで情けないダメ男役なのにぜんぜん憎めない。
ハッピーエンドに成り過ぎないラストも好き。
2 モンスターズ・インク
制作側のキャラクターに対する愛情が滲み出ている。笑わせて笑わせて、ほろっと涙させて
ハッピーエンド。予定調和なストーリーが幸せ。
3 シッピング・ニュース
出てくる俳優がみな素晴らしい。とても引き込まれる。
どんなに対人関係で傷ついても、傷を癒せるのは人との関わり合いの中でしかない。
身に染みます。
4 マルホランド・ドライブ
あの謎はこうだとか、マニアック過ぎるとか散々騒いだところで、ラストの「お静かに」の
一言で黙り込むしかない、監督の超自己満足映画。かなり印象に残った。
5 ムーラン・ルージュ&アザーズ
ニコール・キットマンがますます大好きになった。コミカルな面とシリアスな面。
これからの彼女に注目。
2002年は劇場でわずか19本、しかもミニシアター系の映画を1本も見に行けなかったので
何とも寂しいタイトルが並んでしまいました。ちょっと恥ずかしい。
ビデオを含めれば、裏1位はようやく見た「初恋の来た道」です。涙が止まらなかった。
パンちゃんさんもお勧めの「至福のとき」はまだ間に合うかなぁ。
パンちゃん(2003年1月18日)
(1)ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
  細部の一つ一つが美しい。人が死んでいくのに悲しくないのもいい。
(2)ノーマンズ・ランド
  戦争のおろかさが、なぜか人間の不思議な美しさを浮き上がらせる。
(3)ロード・トゥ・バーディション
  ゆるぎのない映像美。
(4)息子の部屋
  穏やかな光。
(5)生きる
  チャン・イーモウ+コン・リー。これからももっともっと見たい。
(6)アザーズ
  ニコール・キッドマンの青い目が怖い。
(7)ピアニスト
  イザベル・ユペールって怖い女だったんですねえ。(笑い)
(8)インティマシー
  どうも、私は濃密なセックス描写が好きみたい。
(9)バーバー
  コーエン兄弟はいつも楽しい。
(10)ゴスフォード・パーク
  トリはやっぱり群像劇。たくさん人が出てきてにぎやかな映画が好きなんだなあ。
とみい(2003年1月14日)
1 メルシィ!人生
日本人にもひじょうに理解しやすいコメディ。
いまどきのフランス映画には珍しく、画面に情報量が多すぎないのがいい。
2 ブレッドアンドローズ
ケン・ローチ作品の登場人物は、それがどのようなきっかけであれ、ルールを踏み外したときには報いがやってくる。それは正しいことだと、いつも思う。
アメリカ人にはこういう映画を観させなきゃいけません。
3 アモーレス・ぺロス
土と汗、血の匂いが伝わってくる。そこには確かな生のエネルギーがある。
群像劇としてのバランスも秀逸。
4 シッピング・ニュース
粗さはあるものの、ハルストレム“らしい”世界に浸れる。
会社で使ってるIBMはよく固まるんですけどね。
5 ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃
どーしてこのタレントを使ってるの?など種々の制約のあるなかで金子修介は最低限の仕事は果たしたと思う。
身を挺してギドラを守るモスラの雄姿、それだけで満足。
6 怒りの荒野
新作でこのレベルの男臭い映画を観たいもの。
7 ハートブレイカー
知能指数ゼロのラブコメ。ここまであほだと潔い。
8 ドリアン・ドリアン
こういう根性あるヒロインは好きだなあ。
9 ムーラン・ルージュ
悪趣味とはいえ豪華だから、まあいっぺんは劇場で見ましょう。
10 ピアニスト
究極の愛とかいう前評判をすっかり失念してみると、芸術家たるヒロインの心理がめちゃめちゃわかりやすかった映画。
好きな映画かというとちょっと違うのだが、ラストシーンには唸った。
次点 さすらいのカウボーイ
残念ながら、これも旧作なんですよねえ。
ワースト とっとこハム太郎 ハムハムランド大冒険
子供の目線でつくってないのが苦痛以外の何者でもなかった。
これ同時上映にしなければ、ゴジラの配給収入が4億は伸びたと思う。

ベスト10目次
フロントページ


あなたのベスト10を教えて下さい。(コメントは適宜)
あなたのお名前をどうぞ(省略不可)

あなたのE-mailアドレスをどうぞ(省略不可)

あなたのURLをどうぞ(省略可)

ベスト10を記入してください(5および3でもかまいません)

内容を確認して、よろしければ送信をクリックしてください。



感想はE-mail:panchan@mars.dti.ne.jpでどうぞ。