アルマゲドン


監督 マイケル・ベイ 主演 ブルース・ウィリス、ビリー・ボブ・ソートン、リブ・タイラー、ベン・アフレック

立花(★)(1999年9月14日)
mhiro@ask.ne.jp
ビデオで観ました。で、やっぱりビデオでよかった。私にはこの映画がどーしてロングラン・ヒットになったのかさっぱり理解できないんだけど、わけを知ってる人がいたら教えて欲しい。個人的には「ディープ・インパクト」の方がずーーっと面白かった。(どーして?ときかれそうだけど・・・・笑)私はもう少し深刻ぶった、一見タメになりそうな映画(?)の方がいい(笑)。シャトル打ち上げの時に乗り込むシーンで、これでもかと言わんばかりに英雄に奉り上げようとする演出に「またか!」とウンザリ。私はこういう自己陶酔型のシーンにはシラケてしまうんだけどアメリカって好きなんですねぇこーいうのが・・・・で、この映画をロングラン・ヒットさせた日本人もやっぱり好きなのか、と思ったらなんだかガッカリ!。それと、あのサイコ男を大してひどい目にも会わせずオメオメと無事帰還させる監督・脚本家の感性にも腹が立つ。あのサイコ男のどこに、シャレや愛嬌を感じろ、と言うのか。サイコ男の扱いに製作者の本性を見たような気がした。だから、その後どんなに感動的なシーンを見せられても全てが空々しい。あー、書いてるうちにまたムカついてきたぞ。
みさきたまゑ(★★★「悲しみのジェットプレイン」に★追加)(1999年7月4日)
misaki@ceres.dti.ne.jp
http://www.ceres.dti.ne.jp/~misaki
  
泣いちまいました。 正月映画ってやっぱり、ド派手で、ちょっとほろりとさせられて、ああおもしろ かった。って、それだけで、あとのことは不問。これでいいんじゃないっすかあ?
『コンエアー』の殺人鬼のにーちゃん(あの歯並びの悪さが、不気味さをかもし出す んだろうが、外人にはめずらしいな。わざとああいう歯並びにしているのか? ブ シューミ)とか、脇役のくせものたちもいい味出してて、NASAのエリート集団 じゃだめだっていうのがかっこいいんだな。
大統領の出番が少ないのもよかったかもしれない。あんまり人望のありそうな大統領 じゃなかったしね。
あ(★★★)(3月7日)
simo@jade.dti.ne.jp
そんなに言うほど面白いわけでもないけど、私は言うほどしょうもなくもなかったです。これ以下の映画腐るほどあるのに、なんでこればっかりそんなに文句いうんでしょう。分かりません。ブシェーミのふざけ過ぎ加減に文句言ってる人多いけど、私はああいうキャラが一人もいなかったらこれといった楽しみもないまま退屈で寝てたかもしれません。私は、はっきり言って彼が一番いい味出してたと思いますけどね。ま、人によって感じ方は様々だろうけど、別にそんなに真面目に考えないで、ただの味付け脇役だと軽い気持ちでみたらいいんじゃないでしょうか?もっと映画は楽しむもんでしょう。ちょっとユーモアがありゃあ、別にふざけてる彼を見たってむかつきはしませんよ。馬鹿だなあぐらいで流しちゃいますよ。みなさん真面目すぎる。
ゆん(★★★)(2月19日)
junny@ma4.justnet.ne.jp
「ダメだろうな」という先入観があったせいもあるでしょうが、とても楽しめました。
最初の隕石がばんばん降ってくるところ(除く松田聖子)で「おお〜っ!」となり、しかし、ひそかに「ああ、これで見どころは終わりか・・・」などと考えていたのですが、次に我に返ったときはもう映画が終わりかけている頃でした。
今回は、役者がどうだったとか、設定がどうだったかとか、あまり追求する気になれませんでした。すなわち、私はただ単にこの映画が気に入ってしまったのです。
「ディープ・インパクト」は(比べるのも何だが)ちっとも気に入らなかったので、評価する気も起きなかったけど・・・。
あと、役者が好きな人だらけだったことも勝因です(私に対しては)。ブルースも好きだし、ブシェーミ&ストーメアの「ファーゴ」犯人二人組も大好きだし。ソーントンも素敵でしたよ。(ああいう、「夢叶わず、しかし努力する」役どころに弱い・・・。)
最後に。この映画は、劇場で見ないと何にもならないと思います。ちょっとでも見る気のある人は、是非劇場に走りましょう。
そん(2月1日)
麗奈さんはじめまして、こんにちは。「セールスマン」が「パパ」になった話とは、私が書いていたことに対してですよね。
麗奈さんの考えがアメリカ式なのかということについては私は何とも言えませんが(アメリカという国自体をよく知らないので)、日米ではなく私と麗奈さんが異なっているのはチックの捉え方なのでは、と思いました。
私はあの中でチックを“自分の恋人だったら”という視点で見ていました。麗奈さんは“子供の父親”という視点でご覧になったのではないでしょうか。確かに恋人としてはダメ男でも愛があればOKなのかもしれませんが(少なくとも私はそう思ってしまいます)、父親となるとそうはいきませんよね。
麗奈さんが既婚者かどうかは知りませんが(私は独身です。)私は映画の中の男性を、たとえ父親役であってもやはり“この人とつきあったら・・・”という仮定で見てしまうことが多いようです。まだまだその気はないのですが、麗奈さんの書き込みを見て“やっぱ、私はまだ家庭を築いていくに足る見識が備わってないのね・・”と自分の未成熟ぶりを再確認しました。ははは。これから成長しなくちゃね。
麗奈さんのアメリカからの書き込み、いつも楽しみにしています。これからもよろしくお願いします。
麗奈(1月29日)
reina@osula.com
映画とは直接あまり関係ないんですが、「セールスマン」が「パパ」になった話。私は見ていて不自然に思いませんでした。英雄にならなければ父親とみなされないというのはちょっと極端な話ですが、きちんと父親として、子供が尊敬できるような人生を送ってない人を「父親」とは呼ばせたくないという母親の気持ちもわかってしまうんです。確かに子供にとってはそんな親でも親は親です。でも、父親がしっかりしないから、母親が引き取って一人でがんばって育てているのに、のこのこやってきて「パパ」のような顔されたら腹がたちます。別に隕石を破壊しにいかなくてもいいけど、ちゃんとした仕事をもって他の人に恥ずかしくないような生き方をしている人なら彼女も「これがパパよ」と言えたのではないでしょうか?やっぱり私の考えは変でしょうか?アメリカ式なのかなあ?
ヤマ(1月28日)
mountain@dc.mbn.or.jp
真面目腐ったSF映画が多いなかで、気楽に見られるのが嬉しいです。何といっても、あれだけ巨大な隕石の爆破に、200m余掘れば奇麗に砕けてしまうという設定が、素敵です。俺がやるっきゃないじゃないかみたいな男たちの映画ですね。こういうの、最近少なくなりましたね。30年前なら、ジョンウェインが、主演ですね。
そん(1月20日)
この前2度目の「アルマゲドン」感想で 私が「キリヤマさんは親子の対面シーンを良かったと言っていた」 とか何とか書いちゃったのですが、実は私のおとぼけでした。
“心温まる”と書いていらっしゃったので思いっきり勘違いしてしまったんです。
あの書き方はちょびっと皮肉で、キリヤマさんも“この女(母親ね)節操なくて 思わず笑っちゃう”と思われたそうです。なあんだ、同じじゃん。
とぼけた女でご迷惑おかけしました。
そん(1月14日)
「アルマゲドン」の感想読みました。
ね、そんなに悪くなかったでしょ。
パンちゃんの感想で一番ふむ、と思ったのが “アメリカでは英雄ではないと父として認めてもらえないのか”という くだりです。
実は、私があの映画で一番頭に来たのがチックの奥さんなんですよ。
だって、宇宙に行く前は会いに来たチックのことを息子に “あの人はセールスマンだ”なんて言っておいて テレビに出てきたら“実はセールスマンじゃなくてパパなのよ”だなんて!
こんな調子のいい女は誠実なチックの愛情に値しない!!
とぷんぷん怒りながら劇場を後にした私でした。
私は結婚していないけど 自分のダンナさんに“英雄であること”は求めてないんでしょう。
弱いダメ男でもいいのさー。
キリヤマさんがこの親子の再会シーンをよかったといってらっしゃいましたよね。
むう、同じシーンでも色々意見が分かれるのね。
だから他のかたの感想を見るのは楽しい。
自分と同じ意見ばかりなら
感想など書かないでひたすら映画を観てればいいですから。
パンちゃん(★★)(1月12日)
どんなひどい映画だろうと期待して見たせいか、意外とまともでした。
地球の危機を救うのが、NASAのエリートではなく、精神的にも問題の多い(?)石油掘削のプロという、いわば汗まみれの労働者というのも、一種のアメリカンドリームというべきもので、これはこれでいいと思います。
流星での掘削シーンの過程、トラブルなどは紋切り型だし、せっかくエリートではなく一般労働者を主役にすえながら、日常が描かれないとうい欠点はあるけれどね。
しかし、まあ、ここまでアメリカ民主主義万歳を声高に主張されると、何も言えなくなりますね。
(どこの国でも、その国の主人公が「地球」を救う活躍をするのでしょうが……。)
最後の家族愛など、確かに泣かせるシーンではあるんですが、逆に、うーん、こんなふうに家族の絆や誇りをを描くしかないのかと思うと、何だかアメリカ社会の病理をのぞき見たような感じで怖くなる。
どんな庶民にも英雄になれるチャンスがあるというのはいいのだけれど、英雄じゃないと父として認められないというのは変じゃないかなあ。
ちょっと寒々しいと感じたのは、年功序列社会に生きる日本人特有の感覚だろうか。
キリヤマ(1月5日)
年末で期限が切れる優待券があったので見に行きました。
何と言っても心温まるのは、テレビに映し出された瞬間にただのセールスマンが「 あなたのお父さんよ!」と格上げになるところです。
地球に帰還した英雄を優しい妻と愛する息子が出迎えて、しっかりと抱き合う。う ーん、家族の絆。
ハリー(ブルース・ウィリス)の逃げ出した妻も名乗り出るはずね、としみじみと 話し合った私たちでした。
そんなところです。
そん(12月25日)
いやあ、面白かったじゃないですか。
私の理想の男性は「ポセイドン・アドベンチャー」のジーン・ハックマンなので、あの展開はたまらんかったです。
ブルース・ウィリスのマッチョな父ちゃんは結構説得力があったと思うぞ。リブとベンのラブストーリーも若々しくて良かった。演技が(歌も?)ド下手なのも若いチャームでカバーできてたし。私リブ・タイラーの顔が好きなんですよね。
ビリー・ボブ・ソーントンも格好良かった。どっちかというと貧相な感じなのに、宇宙でパニックが起こって、それでネクタイゆるめて腕まくりして奮闘している姿はセクシーだった。飛行士ワッペンネタも号泣もの。
さんざんほめておいてなんだが、欠点は1000個ぐらいある。
せかせかした映画なのに(BGMちょっとうるさい)ストーリー展開がたらたらしている。S・ブシェーミが良くない。やっぱりあんたに宇宙で男の仕事ができるわけなかった・・・。お母さんの心配どおりだったわね。松田聖子も気の毒で笑えない。こんなこというのは的外れかもだけど、話の先が全部読める。あと、パリがあんだけ壊滅状態なのに喜んでいていいのか!?
まだまだ限りなくあるけれど、思いつくのはこのくらい。
でも、これだけ欠点があってもラストシーンで私ひとりで号泣してしまったので、わたし的にはツボにはまったんでしょうね。ぜひ、観客が多い映画館で観て欲しいです。
TAKO’S(12月21日)
tako-s@ba2.so-net.ne.jp
★★★★(基本的に甘いです)
 ううむ、ハリウッド版「ゴジラ」の次はハリウッド版の「クラッシャージョウ」だったんだ!
 え、違うの?そうかなぁ...?スペースシャトルの形やガトリング砲なぞ「まんまじゃないか」とか思ってしまったんだけど、いやマジで!(笑)
 それはともかく、確信犯のバカSF映画だと思うので、十分楽しめました。冒頭のシーンは「俺達にゴジラ撮らせろ〜!」とのメッセージと受け取ったので、このスタッフでゴジラを撮って欲しいです。キングコング対ゴジラな作品が楽しめそう(笑)
 SF考証は20年前の小説に完全に負けてるなぁ...次のジャパニメーション系の実写化はなんだろうか?(笑)
たか(12月18日)
taka1930@lily.yyy.or.jp
ほし2つです。僕は感動できなかった。
sfxには、やっぱりげんかいがあります。かねかえせ。ってゆうかボラレタ。
ディープ.....のパクりだったし
しーくん(12月18日)
kanpoh1@dus.sun-ip.or.jp
これからこの映画を楽しみにしている人がたくさんいるのに、ああいうめちゃくちゃな批判の仕方をしてしまい、気分を悪くされた方が多数いらっしゃると思います。
ごめんなさい・・・深く反省しています。冷静になったところでもう1度コメントをさせて下さい。
で、冷静になったからといっても、私の評価は変わりません(★は・・ごめんなさいタイプを間違えて☆になってました)。けれど他のHPを見ると高く評価をしておられる方も少なくないです。勝手な判断かもしれませんが、この映画の”世界”に入っていけるかどうかは、最初のマンハッタンのシーンが終わってから、シャトルの打ち上げまでである程度決まるのではないかと思います。
少し変な表現かもしれませんが、この時間帯でのシーンを、受け入れられた方は映画の評価が高くなり、逆の方は低くなると思います。私は当然後者です。
どう見てもこれってコメディなの?と錯覚するような演出!でもクスリとも笑えなかった。それと(あまり、ネタをばらすとおもしろくなくなりますが)精神鑑定(?)も、宇宙訓練のシーンも、もうちょっとてきぱきした演出をした方が良かったのでは?なんかダラダラしているうちにイライラしてきて、もうあかんという気持ちになりました。惑星でのシーンも、たっぷり見せ場はあるのですが、なんかごちゃごちゃしていて、私には無理でした。
スティーブ・ブシェーミの存在は、本当にうっとうしかったのですが、作者が意図的にそうしているのなら、私は完全にはまってしまったということです。
ラストシーンは全然感動しなかったと書きましたが、1カ所だけ、時間にすれば10秒ほどですが、これは良いシーンだと思うところがありました。
もう10才ほど若ければ、なかなか良かったぁーとサントラも買って、プログラムも買って・・・と燃えた作品には、違いないです。それだけ、大人になってしまったということでしょうか?
アクションシーンを見るだけなら、本当に迫力あると思いますよ。但し、予告編は見せすぎ!聖子ちゃんも2シーン(1シーンは絶対わかるが)出てきますので、がんばって探して下さい。
れいなさんの質問に対しては、メールで送らせてもらいました。このページは、個人の評価をコメントするページで、質疑応答の場ではないと思いますから・・・(たぶんワイヤーは見えないと思います)
パンちゃん
このページは感想を書くと同時に、ビジターと交流する場でもあります。
私信も気にせず投稿して下さい。
「日記」欄には皆さんのメールも引用していることでもありますし……。
アレックスのパパ(12月17日)
dimsum@eclipse.net
ドラマとしては★ですが、娯楽としては★★★。
基本的に麗奈さんの意見に賛成です。
まあ、こんなもんでしょう。
こっちの高校生たちには大受けでした。
感想を一つ、やっぱり現代にマッチョな父性ってのは難しいんですよね。その辺を、滅茶苦茶な誇張で(海底油田の上でいきなりブッ放すなんて)描いているのが面白かったです。
『タイタニック』のローズや、『レッド・コーナー』の弁護士とか、女性の格好良さを描くキャラクター造形は多いんですが、男性ヒーローの作り方の難しい時代だなあ。そう思いました。
まあ、半分お笑いですが、「ディープ・インパクト」の中途半端に善良な大統領(勿体ないですよね。モーガン・フリーマン)とか、涙涙の特攻隊よりは、説得力はありました。
ところで、ブラッカイマーですが、今上映中の"Enemy of the State"では、トニー・スコットと組んで、切れ味の良い仕事をしてますよ。ウィル・スミスが輝いてました。
松田聖子さんは可哀想でしたね。本人は俳優組合に登録して、地味な役から積み上げて行く覚悟なんでしょうが、ちょっと悲しいものがありました。
演技が出来て、英語の話せる日本人の役者さんを育てないと、いつまでも、こういうチョイ役で「ステレオタイプ」をさせられるんでしょう。
その意味では、もうすぐオープンする"Snow Falling on Cedars"の工藤夕貴さんは期待できます。原作は最高ですし、スコット・ヒックスのハリウッドへのデビューですしね。
じゅんこ(12月17日)
junko003@eis.or.jp
お答えしましょう。
まず『ディープ・インパクト』の肩をもったつもりはまったくありません。ただし女々しいというのはどうかと思うけど。女性がとったら女性の感性が作品に出るのはあたりまえなのでは?アメリカ人が撮ればアメリカ人的な作品になるでしょうし、日本人が撮れば日本人的な作品になるでしょう。女々しいか雄々しいか、というのは個性の問題であって好き嫌いこそあれ、優劣の基準にするべきではないと思います。
次にアクションに物語を期待するか、という点ですが、期待しますね。物語もアクションも演技も全部5点満点なんていう映画があったら最高ではないですか。もちろんいつもそんな傑作ばかり出来るとはかぎりませんが、たとえば多少物語に難があっても、アクションシーンが目をみはるほど素晴しければ、ずいぶん印象も好転するでしょうし、反対に脚本がすばらしければ多少アクションがお粗末でも気にならないかもしれませんね。なにかしら足りないところを補う要素が欲しい。じゃあ『アルマゲドン』がどうだったのかというと、どこがいいというところが見つからなかった。あくまでも私の感想ですが。まあ、あえて良かったところ…といえば、衛星がNY、上海(みえないけど)パリ、インドのタージマハール等などの観光都市の観光施設の上にご丁寧にも落ちてくれたあたりかなあ。あれはギャグなんですよね。笑いました。
それからブルース・ウィリスとリブ・タイラーに演技を期待するか、というと、します。まあ例え彼等には演技力が必要ない、ということにしたとして、スティーブ・ブシェーミやビリー・ボブ・ソーントンには期待しちゃいますよね、やっぱり。お金稼ぎなのかもしれないけれど、やっぱりせっかく出演したのだったら「さすがスティーブ・ブシェミ!」と思えるような演技(?)を期待してしまうのが人情というもの。
ジェリー・ブラッカイマーについて、プロデューサーというのは、やはり作品のカラーを左右しますよ。とくに『アルマゲドン』のような超大作だと、おそらく主題歌のタイアップからキャスティング、はたまた題材、脚本選びまでプロデューサーが中心となって製作しているはず。マイケル・ベイはお雇い監督でしょう。ブラッカイマーがお膳立てしたところに、ブラッケンハイマーの望む形の作品を一番うまく作れるだろうと、マイケル・ベイが『ザ・ロック』『バッド・ボーイズ』での実績を買われて雇われたのだと思いますよ。
「やっぱし」と言ったのは、『コン・エアー』を受けた発言で、『コン・エアー』の製作をしたのもジェリー・ブラッカイマーなのです。ちなみに他には『フラッシュダンス』『トップ・ガン』を作ったのもジェリー・ブラッカイマー。彼はいわゆるMTV風の作品を得意とする…MTV風の作品をハリウッドの主流にした立役者です。
ここでひとつお詫びと訂正をしなければなりません。ジェリー・ブラッカイマーはなんと『ザ・ロック』の製作にも加わっていたのですね。これは見落としていました。ですから『ザ・ロック』は面白かったのに『アルマゲドン』はブラッカイマーのせいでつまらなくなったの?」という論調はここではなりたちませんね。申しわけない。ちゃんと調べて発言するべきでした。
最後にアイデアは良かったんじゃないか、というのは、地球の滅亡にあたって石油採掘のプロが送り込まれるという部分、ハチャメチャだけれど、すごく魅力的に聞こえたんです。リアリティなんてどうでもいいくらい面白い映画になっているかもと期待しました。たとえば打々発止の台詞の掛け合いが面白かったり、何度もいいましたがビジュアルがすばらしかったりすれば、すごく好きな作品になったんじゃないか、という気がすごくするのです。
じゃあ、なにが一番気に食わないの、といわれればやっぱりどこかで見たことのある「ヒットの定石」的SFX、「ヒットの定石」的、主題歌選び(ちなみにエアロの新曲は1曲だったのでは?後はどれも聞いたことがあるような…それもMTVで)主人公にマッチョなWASP、お色気担当はリブ・タイラー、演技志向の観客用にスティーブ.ブシェミとビリー・ボブ・ソーントンを配して、配したまでは良かったのにそこから先はほとんど工夫をしていないんじゃないか、というあたり…かなあ。
ついでに言うなら、何人でもこういうの、すきな人と嫌いな人いるんじゃないですか。私の友人のアメリカ人は嫌いと言った私に同調してましたが、日本人のライターは雑誌で「面白い」と褒めてましたよ。「○○人は」という言い方、私も以前つい使ってしまうことが多かったのけれど…。
TIMEいわく「アメリカが資本主義の勝者になれたのは個人のイニシアチブを尊重したからだ」だそうですが。
れいな(12月16日)
reina@osula.com
春巻丼
ふ〜ん。そうなんだ〜ってかんじです。私はディープインパクトより全然こっちのほうが面白かったけど。だって、隕石が地球にぶつかるなんていうとんでもない「アクションもの」に、父娘の愛(テアレオニとお父さん)なんてやってる場合じゃないって!そういう女々しいストーリーは女々しい映画に使ってほしい。アクションものを作るんだったらどんどん破壊してほしい。だって、それが見たくてアクションものを見に行くんでしょ。タイタニックみたいに破壊シーンのあるドラマはあるけど、心暖まるアクションものなんてやめてほしい。こういったアクション物にストーリーを求めて見に行くのは日本人くらいじゃないのかな?あっ、ドイツ人もやりそう。ストーリーを求めている人は元からブルースウィリスの出てる映画なんて見に行かないし、Jerry Bruckheimerの映画も見ない。監督だって、こういうストーリーのものを撮るときに「この映画ではこういったメッセージを告げたい」なんて思って撮りません。私もアクションものを撮りたいけど、それは女の監督でもこれだけアクションが撮れるゾというのを証明したいから。ちゃんとしたメッセージを告げるならドラマでにします。「ディープ」の方はアクションを期待して行った人が多かったのに、やっぱりミミレダーだから、女々しくなってる...ととても残念でした。かと言って春巻丼がとても良かったとは言いませんが、娯楽映画ではこんなもんじゃないですか?ブルースウィリスとリブタイラ〜ですよ。演技力なんてマイナスの域に達してますからね。あと、マイケルベイ監督。「ロック」の時は全然ミュージックビデオが抜けてなくて、見づらかったのですが(あの作品は演技力でもってた)今回は少しましになってた様な気がしました。きっと若い世代(MTV世代)には彼の撮り方がうけるのでしょう。が、私にはどうも...
車がぶっとぶシーンのワイヤーってどこですか?今どき、ワイヤーなんかつけてるか?そんなシーンに?と言うのが私の感想です。編集がぼろぼろというのは何をさしているのでしょう?『でもきっとアイデアとしては面白かったハズだよね、これ。何がいけなかったの?やっぱしジェリー・ブラッカイマー?』というのも???です。『やっぱし』とはどういう意味でしょう?なぜプロデューサーのせいだと思われるのか知りたいのです。
じゅんこ(12月15日)
junko003@eis.or.jp
http://www.eis.or.jp/muse/junko003/
『アルマゲドン』のしーくんの感想(★★★★★)
いやいやまったく同感…
スティーブ・ブシェミが「俺が残る」ってゆった瞬間に「おうおう、残れ!」と真剣に思った。私なんかこんな映画をわざわざチケット代行屋に3500円も出して東京国際映画祭に見にいったんですけど、結局得したことといえば、翌週の席とりの予習がたっぷり出来たちゅーことだけでした。
マイケル・ベイは『ザ・ロック』が好きだったワタシととしてはどこか弁護したい気がするんだけど。
でもきっとアイデアとしては面白かったハズだよね、これ。何がいけなかったの?やっぱしジェリー・ブラッカイマー?
しーくん(☆)(12月14日)
kanpoh1@dus.sun-ip.or.jp
本年度ワースト1はこれで決まり!いやいや近年まれにみる大ボケ映画である。こんな映画を人類に捧げてもらっては困る!めちゃくちゃ怒っている!こんなに腹が立つのは、これ以上のボケ映画、角川春樹の「REX」以来である。だからぼろくそに書く!
とにかく、なんとか見れるのは最初の15分くらいだけで、その後ストーリーはとてつもなくオンボロになる。
2時間30分の間、笑いもない、ハラハラもしない、感動もしない最低のストーリーが延々と続く!途中で時計を見たら、後1時間15分も残っている!やっとドラマらしくなってきたかと思えば、ボケが入る。その繰り返しの連続。マイケル・ベイよ、いったいこの映画で何を訴えたかったの?大任をまかせられて、体が硬直しちゃったのか?まあ監督一人の責任ではないだろうが・・・。脚本もボロボロなら、編集も、もっとボロボロ!上映中ほとんど途絶えることのないBGMは耳障りでしょうがない!「コン・エアー」のサイコ野郎、スティーブ・ブシェーミはうっとうしくて仕方ない!巨大隕石に核をセツトするシーンも、トラブルの連続で、もうええ加減にせぇよと言いたくなる。
こんな下手くそな演出で、客がのめり込むとでも思っているのであろうか?ラストもぜーーんぜん感動しない。
「ディープインパクト」の何倍もおもしろいと言っていた映画評論家がいた。職を変えた方がいいのでは?
さてさて、この映画の見所の1つに、隕石の落下場面がある。なるほど凄いシーンであることは、素直に認める。しかし私にはどうも馴染めない。どういうことかというと、重量感をあまり感じないのである。ズシーン!という重みが体に感じない。クライスラービルの先端が、上から落ちてくるシーンがあるが、受けとめれそうな錯覚になる。作りものの映像の限界といったところでしょうか?
あと、これも仕方ないのかもしれないけれど、車がぶっ飛ぶシーンなんかワイヤーがもろに見えてしまっている。どうにかうまく処理できないのかなあ?
パンちゃんが、予告採点で書いていたように、松田聖子の出現シーンで「出たぁーーーー!」と誰かが叫ぶといいと思う。そうすれば退屈な2時間半の中で、ほんの一瞬ではあるが、和やかなムードになるであろうから・・・
まあ、どんなにポンコツ映画でもいいシーンは1カ所ぐらいはあるはず(「REX」は1カ所も無かった)と、思い出していたら・・・あったあった!シャトルの打ち上げシーン!これは非常にリアルであった。やれば出来るのではないか、マイケル・ベイ!
えっ?違うの?あのシーンは実写・・・だっ・・・た・・・の・・・・トホホホ。
PANCHAN world