アナライズ・ミー


監督 ハロルド・ライミス 出演 ロバート・デニーロ、ビリー・クリスタル

パンちゃん(★)(1999年1月23日)
この映画の収穫は……デニーロが涙を流さずに泣きっ面の演技をしているということを知ったということでしょうか。
近頃は涙を最初に流してみせ、それから泣きっ面になるというような演技が多いのだけれど、デニーロはやっぱり役者なんですねえ、涙を流さず、ちゃんと泣きっ面ができる。
でもねえ。これは「芝居」ではなく映画なのだから、この涙のない泣きっ面というのは、あんまり説得力がないんですねえ。
お遊びの映画のわりにはテンポものろくて、様になっていませんね。
まあ、ビリー・クリスタルのマフィアの集会での演説(?)には笑えましたが。
jean(1999年11月20日) jean@pop21.odn.ne.jp
うーん、ちょっとパンチ不足でした。たぶん(ロバート・)デニーロのキャラクターのせいかな。
マンガ的というか、誇張され過ぎのような気がします。
まあ、あんなに喜怒哀楽のストレートなデニーロというのも、貴重と言えば貴重かも。
でも欲を言えば、「ミッドナイト・ラン」の路線で行ってほしかったです。
あまり感情を表に出さない役だったけど、ちょっとしたしぐさや言葉で笑わせ、泣かせてくれました。
(『プロポーズする気か?』『ここが来世だ』は名セリフ。)
話は戻って、受けに回ったビリー・クリスタルはよかったです。
トラブルに巻き込まれて、「ああ困った困った」という感じを全身で表現している感じ。
ヒョロンとした体型なので、よけい痛々しいんだけど、それで笑いを取っちゃうのがスゴイ。
この人のお笑いの舞台は見たことないけど、ジム・キャリーみたいな賑やかなタイプとは違う気がします。
コンビを組むなら、受けに回る方じゃないかと思う。一昨年(だったかな?)のアカデミー授賞式の司会をやって、「LAコンフィデンシャル」のキム・ベイシンガーに扮して大ウケしたって聞いたんですけど…見たかったなあ。星はいろいろ含めて★★★。(もう一人の意外なキャスティングも嬉しい驚き。)デニーロの手下のおじさんもよかった。あんなおっかない顔なのに、ドジばっかりやって憎めませんでした。