アンナと王様

監督 ??? 出演 ジョディ・フォスター、チョー・ユン・ファ

パンちゃん(★★)(2000年3月8日)
ジョディ・フォスターがいつ歌うんだ……とそればかり待っていたけれど、ついに歌わなかった。 そうか、『王様と私』のリメイクというからミュージカルだとばかり思っていたけれど、これは3作目なんだね。 ジョディ・フォスターの低くて力のこもった声は、意志の強い女性そのもので、いい感じだっただけに、うーん、歌が聴きたかった。
toto(私の採点★★★☆)(2000年3月6日)
totoworld@yahoo.co.jp
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2808/
この二人がいればそれでいい...観る前はそう思っていましたが、脇を固める女優や子役、そして見応えのあるセットなどが見事に調和して出来ている映画でした。
チョウ・ユンファは個人的に大好きな俳優です。ハリウッド進出作「リプレイスメント・キラー」はファンが求めるチョウ・ユンファ像に応えてくれた作品でしたが、今回の方がスターとしての彼の魅力が存分に伝わってきました。それはやはりあの人懐っこい笑顔がたくさん出てくるからでしょうか。特に子供と接するシーンに彼の人柄が出ていたように思います。
この映画には印象的なシーンが随所に散りばめられています。
特に印象的だったのがバイ・リン演じるタプティムとその恋人バラットが死刑の執行を受けるシーンです。愛を貫き通す二人と苦悩する王様、苛立つアンナが交互にスクリーンに映し出される...この演出は美しくとても見事でした。
大河ドラマでよくあるいい意味での観終わってからの疲労感というのはこの映画からは感じられず、そういう意味では脚本が主演の二人に負けてしまっていると感じる部分もありました。
一番劇的に描いてほしかったラストシーンが比較的控え目な演出で締められていたせいもあるのかもしれません。それでも2時間半の夢のような時間はあっという間に過ぎ、あらためて観て良かったなと思う作品でした。
JO(★★)(1999年12月23日)
冗談みたいなキャスティングだが、個人的に主演の二人は好きだ。だから少し期待し ていた。
ラスト・エンペラーにも劣らぬセットは息を呑むほど美しい。
が、それに見合う脚本ではなかった。我々はあまり無い情報をゆっくり送られているだけ で、アンナをはじめ、キャラクター達の心の葛藤が伝わってこないのが非常に痛い。
二時間半の間、主演の二人の間に特に何もに起こらない。
ゆえに彼らが引かれ合う理由が見えてこない。
脇のストーリーにとらわれ過ぎている為、中心が空っぽだっ た事が悲しい。