エントラップメント


監督 ジョン・アミエル 主演 ショーン・コネリー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

ドット(1999年8月28日)
n-tomoo@mtj.biglobe.ne.jp
エントラップメント星3つ
そつなく、楽しめた。うわさによると、この女優さん、マイケルダグラスと結婚したんだって?いかに映画のイメージだけとはいえ、イヤーって感じ。だから、ショーンコネリーと映画の中で恋愛関係に陥っても、そんなに不思議じゃないよねと後から思ってしまった。俺は、しかしながら好み的にはあのまゆげがちょっと、、、。みんな、きれいだきれいだとほめてるけど。
映画の内容は、まあ、多分そーだろな、と思っていると、そーだった。後からヨーク考えてみると、矛盾が多いんだよな。だって、あの人を、エントラップメントするつもりであれば、最初っからそうすればいいのに、それで逮捕すればいいのだ。なのに、仮面を盗みにいったり、、、。よくわからないのが、最初にレンブラントの絵を盗んだ人はショーンコネリーだよね、それで写真をとってた人がFBIだよね。ま、いろいろ考えるのは止した方がいいみたいだ。娯楽すぎる作品はあまり考えない方がいい。それに最近気づいた。ハリウッド映画は思考を止めさせたいんだろうな。ただ、そうでない、セリフの細かいところを聞いてたら、風刺や政治的なことを言ってることもある。商業的ながらも制作者側の良心を感じることはある。「シンレッドライン」は詐欺だけどね。(しつこい)
最後のね、駅のシーン、何かの恋愛映画にでてきそうだ。ただね、この二人では「ちゃめっけ」とか「可愛げ」がないんだな。いずれの二人もちょっと、「こゆくて、ごーじゃす」なんだな。それで、「甘酸っぱい」満足感を持ちながら映画館をでることができない。メグライアン・トムハンクス路線だよな。かわいいね、どこかにいそうな、頬づりしたくなるような、可愛い人、じゃなくて、「あんた、やっぱりハリウッド女優だよ、半端な美形じゃないよね。俺とは別世界の人間だ。あばよ。」で終わっちゃう。(それにしてもマイケルダグラスかよ)だから、もう少し明かりを落として、夜明け前の設定にして、「いつか、どこかで必ず会える」ラストにすればよかったのだ。ショーンコネリーの老け具合もあまり目立たなかっただろうし。あれだけ明かりが強いと、「ああ、このおっさん、ご老体やね。」ってばれちゃう。
ま、久しぶりに見た映画、退屈はしなかった。
「シンレッドライン」よりはずっとよかった。(かなりしつこい)スターウォーズよりももちろんよかった。
パンちゃん(★★)(1999年8月18日)
映画はやっぱり俳優の肉体で見せるものなんだなあ。
前半の中国の仮面を盗むまでは面白い。レーザーの警戒網をくぐるためにキャサリン・ゼタ・ジョーンズが訓練する部分、そして実際に実行に移すシーン。
なかなか色っぽい体の動き、アクションなのにスローという意表をついた仕掛け。魅力たっぷりだねえ。
なんといっても人間の体だけに、ちょっとしたぶれや動きがそのまま失敗につながると思うと、どきどきはらはらする。
自分の体が実際に動いているわけではないのに、自分でレーザー網をまたいだりくぐったりしているような緊張感が出てくるでしょ?
こういうシーンというのは好きだなあ。
ただ、そのあとがいけない。
コンピューターを使った犯罪もはらはらどきどきはしないし、60過ぎたショーン・コネリーの空中アクションなんか嘘丸出しでとても感情移入できない。キャサリン・ゼタ・ジョーンズも柔軟体操のようなレーザー網のくぐり抜けアクションなら納得できてもロープ一本の空中アクションは納得できない。
どんでん返しも単に観客を裏切るだけのどんでん返しに終わっている。
前半でせっかく俳優の肉体を使ってリアリティーのある楽しい映像を作っておきながら、後半でそのすべてをぶち壊しにしてしまった作品だ。