エリン・ブロコビッチ


監督 スティーブン・ソダーバーク 出演 ジュリア・ロバーツ

ダグラス・タガミ(2000年6月21日)

星は、★★★です。
ジュリア・ロバーツって、下品な役似合ってましたね。
(プリティ関係は、見ていません。)
良くある裁判闘争で最後に”やったー”という内容だと 思っていたので勘違いしてました。
事実として見てましたので、良くやったなという感じです。
アメリカも奇麗事ばっかり良く言いますが、企業のやる事は、 何処も変わらないですね。やっぱり。
6価クロムは、北海道でも訴訟起きていたな。たしか。
多分、これが大元なのかもしれませんね。
ソーダバーグ的には、アウトオブサイトの方が好きだけどな。
とみい(2000年6月15日)
一言でいうと、手堅い。
思ったよりも、敵役の大企業が、いぢわるをしてこなかったのは、実話ゆえなんでしょうね。
この主人公の女性は、学歴コンプレックスの表わしかたや同僚に対する物言いなど、そうとう問題あるのだが、ジュリアロバーツがやると嫌味にならないとこが、彼女の魅力といえる(そこがロベルトベニーニなどとの、演技者としてのレベルの違いだと思う)。
ハッピーエンドが最初からわかってるだけに、無駄に盛り上げようとしないところがよろしい。
テーマの割にはすごい感動とか存在しないけど、ラストの彼女のしゃれた表情に一個おまけして、★★★+★。
toto(2000年5月29日)
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2808/
結論から言ってしまうと、映画を見て燃えるような気持ちにはなれませんでした。
スティーブン・ソダーバークは結構好きな監督で、そのセンスの良い映像は見るものを飽きさせません。但し、今回は題材が今ひとつこの監督には合わないものだったように思いました。ジュリア・ロバーツは、役にはまっていたと思います。
それだけが唯一この映画の収穫だったのではないかと思います。
学歴もさほどなく、ノンキャリアの女性が公害訴訟を起こし史上最高額の和解金を得る過程が、比較的淡々と描かれています。真実味を持たせるための狙いだったのかもしれません。ともすればお涙頂戴ものになりそうなシーンやエピソードはまったく排除されているように思いました。
その結果、いまひとつこの映画からは熱いものが伝わってきませんでした。
エリンという女性がどれ程の情熱を傾けたのか、何のために闘ったのか。
劇中、簡単な言葉で片付けられてしまった部分を2時間15分の中でもっと熱く描いてほしいと思いました。(私の評価★★)
パンちゃん(★★★)(2000年5月28日)
美女にはいろいろいて、ジュリア・ロバーツは下品さが似合う。
『プリティ・ウーマン』もそうだったが、育ちのよくない感じが、不思議な輝きとなってあらわれる、という役がとてもいい。
男優でいえば、アラン・ドロンなんかもそういう雰囲気があったなあ。
どこか抑制のきかないものがあって、その破れ目から、感情の本質があらわれるような……。
感情というものは不思議なもので、それがどんな感情でも生き生きしていると引きつけられてしまう。
でも、この人は、たとえば悪魔のような人格を演じると、すっごく魅力的かというと、そうではないと思う。
悪の美しさを存分に発揮するタイプではないだろう。
そこが絶世の美女ではない理由だろう。
アラン・ドロンはそうした危険な部分も表現できる不思議な俳優だった。
あ、私はいったい何の感想を書いているんだろう。(笑い)
*
弁護士をやった男の俳優の名前はしらないが、ジュリア・ロバーツとの取り合わせがよかった。
男の性格も頭脳も凡庸な感じと、ジュリアの感情の起伏の激しさの差が映画に活気を与えていると思った。
原告たちの、日常的な感じもとてもよかった。