エアフォース・ワン

監督 ウォルフガング・ペーターゼン 主演 ハリソン・フォード、ゲーリー・オールドマン、グレン・クローズ

パンちゃん(★★)(12月18日)
アメリカという国は何が何でもヒーローと悪役が必要な国なんだろうか。
はらはらどきどきというよりも、なんだか妙に腹が立ってしまった。
だいたい何だってアメリカの戦闘機がロシア上空にいなきゃいかんのだ。なぜアメリカは「世界の警察」でなければいかんのだ。
ストーリーが展開し、クライマックスが近づくにしたがって、どっちらけになってくる。
だいたい、ゲーリー・オールドマン率いるテロリストがハイジャックするのはわかるとして、なぜ、大統領の護衛官がテロリストを手引きしなければならんのだ。何の説明もない。こんないいかげんな脚本を書いたのは、いったい誰だ。
それにねえ、私にはハリソン・フォードが、どうしても大統領なんかには見えない。
こんなでたらめな脚本の映画に平気で出るのは、頭がよっぽど腐っている。
『デビル』もなにやらでたらめな脚本になってしまったらしいが、ハリソン・フォードは平気な顔をしていたらしいし、彼にはいったい知性というものがあるのか。
彼には『スター・ウォーズ』のチンピラ飛行士がとてもよく似合っている。彼のキャラクターに何か「強さ」があるにしても、それは「不良」の「強さ」である。どこかに「うさんくささ」を秘めた「強さ」である。「大統領」に必要な「大人の強さ」とは違うように思う。
あ、映画評ではなく、ハリソン・フォードの悪口になってしまった。
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気分晴らしに「リメイク」をしてみた。そちらも読んでね。