パーフェクトストーム


監督 ウォルフガング・ペーターゼン 出演 ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、ダイエン・レイン

とみい(2000年9月11日)
★★
勇気ある猟師たちの感動巨編 でもなんでもなく、 一攫千金を夢見たあほなやつらが 自爆するだけの話です。
前半の人間ドラマはまったく印象に残らなかった。 後半の嵐の描写は、画像としてのみ捉えるならば、 それでも劇場で見る価値はありなのだけれども、 エンディングがあれじゃあねえ。
けっきょく観終わった後、「徒労」を感じてしまった。
ヨットや捜索隊の事故のエピソードなんかは、 まったく必要なしですね。
だい(2000年8月15日)
今日見てきました。
前半は漁師の生活臭さや家族愛がうまく描かれていたと思います。
後半はとにかく体に力が入りまくりで、CMでおなじみの30mの波にむかっていくシーンは迫力があり息をのみました。
嵐のシーンはCGと実写がうまいことかみ合っていて違和感なく見ることができました。
ただ、嵐のシーンはあれ以上長いとあきてしまうかな。
しかし全体的にまとまっていたのと俳優さんの体当たりの演技で★★★★でしょう。
余談ですが最後に荒海に浮いていた漁師さんは誰でしたっけ?
何かの映画にでていたのですが思い出せません。パンちゃん知っていたらおしえて下さい。
それとダイアン・レインがえらいオバサンになっていて驚いた。
「ストリート・オブ・ファイヤー」から16年たつもんねー
しゃーないか。
パンちゃん
『ブギーナイト』に出ていました。『スリー・キング・メン』ではジョージ・クルーニーと一緒に出ていました。名前はマーク・ウォールバーグです。
パンちゃん(★★)(2000年8月5日)
前半は「老人と海」みたいだなあ、と思っていたら、後半も「老人と海」みたいだった。
違うところは、巨大な嵐が相手だった、というところかな。
で、その嵐を相手というのが、とても前衛的でかっこいい。大変意欲的な映画だ。
けれど、問題は……。
私には嵐の「質感」が感じられなかった。なかなかすごい描写で、水しぶきにぬれるというよりは、嵐にもみくちゃにされる感じがするくらいてのだが、どこか切実さ加減に欠ける。
なぜかなあ、と考えてみるに、主役の漁師たちのほかに出てくるヨットの家族、ヘリコプターの乗員、沿岸警備艇(?)の部分がどうにもうさんくさい。
あんな嵐の海を、あんな簡単に泳げるわけがない。次々に襲う大波のなかで離れ離れになった人間がよりそい、助け合うというのが信じられない。一緒にいても引き離され、ばらばらにされてしまうのが嵐の海というものだろう。
あんまり簡単に泳いでしまうので、嵐の大きさが見えてこない。
『U・ボート』という傑作をとった力量があるのだから、ここはやはり、漁船一隻をとことん描いて欲しかった。
「恋愛」もなんだか、じゃまだったなあ。ひさびさのダイアン・レインには申し訳ないが。