ヒマラヤ杉に降る雪



しん(2000年4月20日)
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自分は元気です。
パンちゃんは元気になったでしょうか。
さて,映画の方です。
第2次世界大戦中,ちょうどアメリカに移民していた日本人に対する,アメリカ人の不信感,迫害が詳細に描かれています。
日本人の自分が見ると,そこまで,日本人側に立つ(味方する)かとこそばい思いがします。
しかし,これが偏った見方ではないのだろうと思わせるのは,史実にきちんと沿っているせいでしょう。
単に過去をほじくりかえすのではなく,これからどうするべきかも考えさせられます。
(ちなみに監督はオーストラリア人のスコット・ヒックス,「シャイン」を撮った人です)
新聞記者(イーサン・ホーク)の,ハツエ(工藤夕貴)との回想シーンが,映画の60%を占めていました。
雪の映像はほんとに,登場人物の心情を映し出すようですばらしかったです。
「シン・レッド・ライン」を思い出しました。
この映画の最大のすごいところは,日本人を,完全にではないにせよ表現できているところでしょう。
日本人の生活の詳細がきちんと,リサーチされていたと思います。
工藤夕貴さんも英語がんばってましたよ。
眉毛八の字演技はワンパターンでしたが。
裁判のシーンも,緊迫感があって良かったです。
裁判長のジェームズ・クロムウェルは,素晴らしい人間性を持つ,威厳のある人格を演じてました。
と,いうことで今年今までのところ,ナンバーワンです。