ホーンティング


監督 ヤン・デ・ボン 出演 リーアム・ニーソン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

しーくん(★★★)(1999年10月4日)
kanpoh1@dus.sun-ip.or.jp
前評判が良くないし、あまり怖くないという噂を聞いていたのですが・・・なんのなんの私は十分ドキドキしました(^_^;)。というかヤン・デ・ボン監督作品なので、なんか凄い演出があると思い込んでいたし、実はホラー映画はちょっと苦手なんです。だから劇場でこの種の映画を見るのは『ポルターガイスト』以来です(『ハムナプトラ』はコメディですよね?)。確かに見終わるとドキドキした甲斐が無かったし(笑)、後々何にも残らない作品かもしれませんが、今回の大収穫は、デジタルサラウンドEXの威力です。『エピソード1』では、従来とどこが違うの?なんて思ってましたが、今回は本当に違いが解かりました。特にズドーーーンという重低音は、近くに雷が落ちたのと同じ感じ!低音の響きは劇場の壁もビリビリ振るわせ、まるで劇場が“ヒル・ハウス”になった感覚になります。この音響を体験するだけでも劇場に足を運ぶ価値があると思いますよ。但しこの音響システム対応の劇場で見るのが条件ですが・・・。ということで星はこの音響システムに捧げましょう。結局、何に一番驚いたかと言えば、暖炉の木がパァーーンと弾けた音でした。ハハハハハッ・・・
パンちゃん(★)(1999年10月3日)
『スピード』は面白かった。スピードを落とすと爆発するという仕掛けが映像を疾走させていた。
『ツイスター』は大変面白かった。竜巻の構造を解明するという科学者の情熱と竜巻の追っ掛けが、新種のカーチェイスみたいだったし、SFXの合間に「牛が飛んでいる」「また、牛が飛んでいる」「同じ牛だと思う」てなどという、掛け合い漫才もあってとてもよかった。
でも、今度のはつまらない。
『ツイスター』で、せっかく科学も映画になる、ということを証明して見せたのに、科学以前へ戻っては台無し。
恐怖はいつでも「現実」にある。たとえば、東海村で起きた核爆発事故とかね。
どうしても現実の恐怖に見劣りしてしまって、たかが映画という気持ちになる。
それにねえ……。
恐怖映画というのは、美女が主役でないとだめ。
美女が怖がると恐怖が倍増する。美女の顔といのは一種現実離れしているところがあって、それが観客を異次元へ引っ張って行くのだけれど、美女じゃないといつまでたっても現実のまま。異次元へ行った感じがしない。