ホワイトハウスの陰謀


監督 ドワイト・リトル 主演 ウェズリー・スナイプス、ダイアン・レイン
パンちゃん(★★★)(9月28日)
『目撃』と同じ話かな、と思ったら、少し違いましたねえ。
大統領をドナルド・サザーランド、そのどら息子をキーファー・サザーランドがやると、この映画はもっと奥が深くなったかもしれない。
(あ、なんだか、リメイク版になってしまいそう。)
大統領に迫力がないから、彼が犯人だなんて全く思えない。こんな弱々しい男に殺人なんかできっこない。ドナルド・サザーランドがやれば、あ、もしかして大統領が犯人かもしれない。
いや、おやじそっくりのキーファーかもしれない。こいつも不良まるだしの顔してるもんなあ。
いや、待てよ、戦争好きの軍人かもしれない。ジャック・ニコルスンがやれば、ぜったいこれが犯人だな。戦争するためなら、なんだってやるぞ、という感じだ。
冷酷な警備主任かもしれない。アンソニー・ホプキンスがいいなあ。裏でなんでもしてしまいそう。最初から怪しくて、やっぱり怪しかった。そうじゃないかと思っていたんだ。
いや、違うぞ。一見親切そうな(捜査に協力的な)国務長官(?--たぶん、キッシンジャーみたいな役どころ)かもしれない。真犯人というのは、たいてい、こうした一見親切そうな人間だからなあ。うーん、名前、何ていったっけ、『ユージュアル・サスペクツ』の犯人--これなんかがぴったり。
話が進めば進むほどわからなくなる傑作映画になるぞ、きっと。
というわけで、映画なんて話はどうでもよくて、キャスティングが非常に大事ということが、とてもよくわかる映画だった。
でもね、どうしてダイアン・レインなんでしょうねえ。離婚してお金がなくなって、また働かなくては生きていけなくなったのかなあ。
『リトル・ロマンス』は本当にすばらしかった。それからマイケル・パレと一緒に出た、雨のシーンが印象的な映画もよかった。今は、まあ、平凡でした。久々だからしょうがないか。つぎ、頑張ろうね。


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