フルモンティ


主演 イギリスの失業者(??)ロバート・カーライル

ゆん(12月15日)
junny@ma4.justnet.ne.jp
やっとビデオで見ました。期待通り、よかったです!
ロバート・カーライルの息子役の男の子がとにかく可愛いというかかっこいいというか、あの子が一番印象に残りました。子どもっぽくてちょっと情けない父親、そのせいかちょっとませてて父親に説教しちゃうような息子、それをまた素直に聞く父親、さらにそれを決して見捨てない息子。
あの二人の関係が本当に微笑ましくてよかったです。
全ての登場人物に対して共感できてしまうような映画でした。星5つです。
あや(★★★★★)(4月27日)
fk981249@hc.cc.keio.ac.jp
えー、初めてメールします。パンちゃんのレベルの高い批評のあとでかきづらいです。(いえいえ、光栄です。)
この映画はいわいるコメディにジャンルされてるようだけど、これはあてはまらないでしょう。もちろん、笑うシーンは多いですよ。でも、だからってこれを「コメディ」と決め付けてしまうのは短絡的というものでしょう!
まあ、この年になってと思うかもしれないけど、一生懸命にしたことはなんだってすばらしいということを、すごくかんじさせる 映画です。こういうことは、小学校のころは道徳の授業とかでうるさくいわれるのに、だんだん大人の世界を知ると信じられなくなっていくことだとおもう。いや、素直にうけいれられなくなるのかもしれないな。
もちろん、彼らにとってのストリップははじめ、ひとやま当てるという金もうけの手段でしかなかった。でも、それがなにか目的になっていくとき、彼らのみならずこちらもなにか動かされるのです。
あちらこちらに感じる人と人のふれあいも胸がキュンとしました。主人公ガズの息子ネイサンが「ぼくはパパをしんじるよ。」といってお金をおろすシーン、デブの男(名前わすれました。)が自分の体にコンプレックスを感じているときの妻の言葉「私はあなたと結婚したのよ。」
この映画が全世界で話題を呼んだのもみてみたら納得でした。
この映画は特に映画館にいってみると男の人が少ないのですが、けっしてはずかしい映画じゃないので、男女問わずみてほしいです。
というわけで星は5つです。
P.S.ここからは感想じゃないんですが、「イギリスの失業者」の本名は、主演はロバート・カーライル(トレスポのベグビー)で、ジェラルドをやっているのはイギリスではかなり有名なトム・ウィルキンソンというひとです。
パンちゃん(★★★★★)(4月12日)
主演イギリスの失業者、というのはもちろん冗談です。ちゃんと立派な名前のある役者が出演しているのですが、残念ながら、私には名前がわからない。
しかし、思わずイギリスの失業者と書かずにはいられないくらいリアリティがある。『ブラス!』のときも感心したが、生活を悲惨にすることなく、笑いを込めて描ききるイギリス映画の力というのは素晴らしいものだと思う。
何より感心するのは、男のストリッパーという、いわば常軌を逸した行為を、誰一人けなすではなく、最後は全員が励ますところである。この温かさには涙がでるくらい感動しますねえ。
どんな行為にしろ、人がそれをする時には、迷いがあり、苦悩があり、それなりの決断がいる。人がそれを決断したのなら、他人はそれに対して批判するのではなく、それを応援する、励ます----こうした瞬間を、じっくりと描いた場面に、私はいつでも感動する。
他人が応援するからこそ、そこに人間の尊厳が出てくる。人間の尊厳は孤高では絶対に守ることができないものだ。他者の応援があってはじめて成り立つものだ、ということをイギリスの映画は、非常にじっくりと教えてくれる。説教くさくならず、笑い話にして。これは、人間として、非常に余裕があるからだと思う。人間ができている、というのは、こういう態度をとれることだと思う。
ダンスをマスターするのにサッカーの試合を応用するシーン、職安で並んでいる時、踊りの練習をしている曲がかかると、思わず体が動いてしまうシーン、警察につかまって踊りの練習シーンをビデオで見ながら、ダンスの動きをチェックするシーン、など、おもしろいシーンもたくさんある。
生きるっていいもんだよ、と感じさせてくれる、こうした映画は私は大好き。★1個は、そういう意味のおまけです。


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