普通じゃない

監督 ダニー・ボイル 主演 ユアン・マクレガー、キャメロン・ディアス、ホリー・ハンター、デルロイ・リンドー

プリン(12月26日)
h9605575@mn.waseda.ac.jp
今更ですが、ついこの間観たので書かせてもらいます。結論からいうと、おもろかった。子供心に戻って楽しめた。
やっぱり‘つくりもの’というのはここまで徹底的にやらなくてはダメですね。中途半端じゃなかったのが良かった。
一番好きなシーンは銀行強盗をして車に戻ってきたところ。
キャメロンがユアンの度胸?(女の子を人質にとり「打つ」と行員を脅すキャメロンに、「うつなら僕を打ってくれ」と人質代理を申し込む)を馬鹿にし、「あんたってふつーじゃない」とキスをする。
意表をつかれて、よかった。
星は★★★☆といったところです。
あと、個人的な話になるのですが、以前プライベートライアンについて書き込みをいれた時に、ぱんちゃんからメールを頂きました。細やかなケアーに驚くとともに、これが、インタラクティブってことなんだと実感し、嬉しく思いました。日常に忙殺されて返事を出さなかったことをお詫び致します。
イングマル(8月25日)
furukawa@tokyo.xaxon-net.or.jp
今更ながら「普通じゃない」の感想です。
個人的には「トレインスポッティング」は大嫌いな作品ですが、ダニー・ボイル監督が「シャロウ・グレイブ」(こっちは嫌いじゃない)や「トレインスポッティング」のような毒の強さをハリウッドでどこまで発揮できるか、大いに注目していました。
しかし、率直に言うと「普通じゃない」はアメリカ制の“普通の”ラブ・コメディですね。
まず、天使が人間の不似合いなカップルを結び付けるという陳腐な設定にガッカリしました。気弱な誘拐犯が人質に振り回されるという話も何ら新味がありませんね。PANCHANさんが例としてあげていた「殺したい女」や、岡本喜八監督の「大誘拐」は記憶に新しいところです。
今になって考えるると、僕はむしろ「殺したい女」の方がずっと“普通じゃない”と思います。ベット・ミドラーもすごかったけど、ダニー・デ・ビート演じるその夫が、妻が誘拐されて祝杯をあげるシーンなんで本当に“普通じゃない”ですね。
それに比べると「普通じゃない」の登場人物はみんな“普通の人々”のような気がします。
笑えるシーンもあるし、ダニー・ボイル監督の映像センスは確かに光りますが、如何せん内容が内容だけに、どこからどうみてもハリウッド映画そのものという感じで、なぜ彼がわざわざアメリカまで出向いて作ったのかなと疑問にさえ思います。
「トレインスポッティング」は毒の塊のような映画だったけど、逆に「普通じゃない」は毒がなくて拍子抜けしました。評価は★★です。
ダグラス・タガミ(8月17日)
tagami@nick-net.co.jp
札幌に帰省して観てきました。
キャメロン・ディアスのかわいいこと。かわいいこと。
それだけでも十分なのに。ホンもうまいですね。
でも、あの酒場のダンス・シーンなんですが、現実と夢をぼかすのにあえて、ああしたのでしょうけど。
私は、けっこう違和感がありました。
後、ラストの会話部分も、何故あのような処理をしたのか、よくわからなかったですが。
しかし、機嫌の悪かった彼女も大笑いしてました。
でも、声をだして笑っていたのは私達二人だけでしたけど。
デートの時は、是非。お勧めです。
札幌は、がらがらでした。どうしてでしょう?
★★★★です。
パンちゃん(★★★★+★)(8月9日)
大金持ちの娘を誘拐してみたら、誘拐犯の方が娘にリードされて……という設定はそれほどユニークではない。(「娘」ではないが、ベット・ミドラーが主演の『殺したい女』がにた設定ですなあ)
6月28日に石橋さんが書いているが、この映画は、細部が非常にていねいに描かれている。アイディアを面倒がらずに一つ一つ形にしている。掃除ロボット一つにしろ、ちゃんと動いているし、放り投げた先の窓が防弾(?)ガラスでできているのか、はねかえってくるシーンなど笑ってしまう。
ユアン・マクレガーとキャメロン・ディアスのやりとりもおもしろいし、ホリー・ハンター、デルロイ・リンドーのからみも、ご都合主義なんだけれど、充実している。
トランプの「21」をやってるシーンなど、ばかばかしいんだけれど、キャメロン・ディアスの役のキャラクターを存分に描ききっているなあ。
どのシーンにも手抜きがなく、見ていて非常に気持ちがいい。
『ゴジラ』など、金をかけているわりには細部が雑。ゴジラにくわえられたタクシーが回線をショートさせ脱出するなんて、手抜きの最たるものだった。
ラストの人形アニメもいいなあ。これは映画なんですよ。現実じゃないんですよ。これは、私(ダニー・ボイル)が作ったんですよ、ということをさらりとつげている。いわば「あとがき」みたいなものなのだけれど、処理の仕方が気持ちいい。
*
追加。
キャメロン・ディアスはちゃんと自分で泳いでいましたねえ。
『ピース・メーカー』の****とは大違い。
かなり特訓したんだろうけれど、素人は素人の泳ぎ。(選手じゃない、という意味)
このシーンだけで、この映画がいっさい手抜きをしていない、すべてをていねいに作り上げているということがわかりますね。
こういう、人間の手の感触がつたわってくる映画っていいなあ。
というわけで、★1個を追加しています。
石橋尚平(★★★★★)(6月28日)
shohei@m4.people.or.jp
「トレインスポッティング」の時は、こうもディティールのキレを感じなかった。面白い人だなとは思ったけど、あのヒアリングし難いスコッチ・イングリッシュと相まって、際物的な存在感もぬぐえなかった。大業を繰り出す生真面目さを誤魔化すために、より極端にふざけている感じもした。今回も独自の感覚で飛ばしている感はあるけど、この人はきちんとした映画の基本的な骨格があるのがよくわかる。映画のラスト近く、悪役の父親が「No detail」と叫ぶけれど、この映画のディティールにはぶれがない。ようするに、この監督が映画が好きで、また映画をよく知っているというのが分かる。ちょっと悪ふざけしているように見えて、実は確固とした表出の引用を随所に行っている感じ。これはパワーとスピードで観客を没入させる引っ張る映画に見えて(別に話に感動してもいいんたけど)、きちりとツボを抑える巧さが魅力的な映画である。アメリカに渡って、自らの持ち味を失わずに、ディティールのキレを発揮する・・・ダニー・ボイルはただ者ではない。ストーリーが少し似ている、あの下らない英国映画の「シューティング・フィッシュ」とこの映画の力量の圧倒的な格差に気がつかない人は、同様のスクリーンを前にしながら、映画的な力と技量に圧倒されるのではなく、自閉的な甘い鑑賞に浸っているだけだということを、この映画を観て確認した方がいい。
殿(6月28日)
kyuki@beige.ocn.ne.jp
今日観てきました。
「トレインスポッティング」のスタッフということで、期待していたのですが。
ウーンって感じで辛かった。良いシーンも確かにあったけど(天使たちが雨にぬれているシーン)
終わり方が納得いかない。最後の5分間を切り取ってしまいたかった。そんな感想です。
だけど、キャメロン・ディアスはとても奇麗で良かった。
身代金の要求を人質がレクチャーする所が。好きなシーンがあっただけに終わり方がすごく辛い。
終わりの5分を観ないものとしたら、いいんじゃないかと。
教えてほしいんですけど、みなさんは星をどうやってうってるんでしょう。
自分も打ちたいと思ったんで。ちなみに「トレインスポッティング」は3つで。最後の5分を抜かしますけど、入れたら2つです。
ではまた今度書かせてもらいます。
パンちゃん
★は「くろぼし」と打って、変換しています。
「ほし」と打って変換もできます。ただし、一回ではでない。「くろぼし」なら一回。
私は「オアシス」の「親指シフト」を使っているんですが……。
なおなお(6月25日)
nao@ing.ad.co.jp
ストーリーは、よくありがちな話かなぁ。
天使たちがカップルをくっつけるというのが大筋なんだけど、出てくるひとたちが、ぶっとんでいる。
特に天使たちがおもろかった。
映画を見ていて、天使役の俳優が見たことあるけど誰だろうとずっと考えていたけど、わからなかった。
後でわかったんだけど、ホリーハンターでした。
「ピアノレッスン」とイメージが違っててびっくり!!!
天使は不死身なんだろうけど、あんなにされてもぴんぴんしているとさすがに、えっ!!!グロテスクな人形みたい。
主役はユアン・マクレガーとキャメロン・ディアス。
とにかく、キャメロンゥ妊D▲垢離好織ぅ襪里茲気砲曚譴椶譬\
最初の水着シーンには、女のわたしもうっとりしちゃいました。
あんなだったらいいのにって嫉妬。うらやましい。
そして、ユアン・マクレガー。
映画中トータス松本に見えて仕方がなかった。
へんな感想ですね。
とにかく、話しは単純なんだけど、不思議な感じがしました。
やっぱり、「トレインスポッティング」のスタッフなんだけど、アメリカ映画だからかなぁ。
インディースっぽい香りも少しします。
伝わったかしら?