イギリスから来た男



監督 スティーブン・ソダーバーグ 出演 テレンス・スタンプ、ピーター・フォンダ

パンちゃん(★★★)(2001年1月21日)
うーん、なんだか、テレンス・スタンプのプロモーション・ビデオを見ている感じ。
黒い服で細身の体をさらにシャープに見せ、クールさを引き立たせている。 薄くなった銀髪、贅肉のに顔に刻まれた皺さえ、もうファッションなんだなあ。
ああ、ついに映画は「おじさん」をアイドルにする時代になったか、と思った。
そのおじさんを引き立てるタイトなストーリーもいいんだけれど……、娘はずーと父親を愛していた、こころから愛していたって落ちは、あまりにもおじさん向きですねえ。
いや、ほかにどんなストーリーがありうるか、思いつきませんが、なんだかなあ。
とみい(2000年8月29日)
事故で死んだという娘に本当はなにがあったのかを探る父。
うん、ハードボイルドだ。
麻薬組織の壊滅はどうでもよくって、娘の本当の死因をこそ 知りたいと思う親心がびしばしと伝わってくる。
敵役の音楽プロデューサーも、虚栄心と小心さにリアリティがあった。
テレンス・スタンプとピーター・フォンダの存在感はさすがだ。
ただ、他のキャラクター(殺し屋とか娘の友人とか)は、 やや描き込み不足の感あり。
挿入されていた同じ主人公の前作も、きちんと見てみたいものである。
★★★☆
ダグラス・タガミ(2000年8月24日)
星は★★★★。
テレンス・スタンプ、おっそろしくカッコイイ親父。
素晴らしい。キレ具合といい、無駄の無い動作やセリフといい。
映画としてはタランティーノを賢く、キレイにした感じというか。
でも、タラちゃんよりずっとインテリ臭い。
それにしてもシブイ動き。ヤラれたらすぐ殺り返す。妥協無し。
でも、娘の復讐のため。ただの乱暴者ではない。
最後のピーターフォンダとの絡みが、この映画をただのチンピラ映画に していない。
映画のサンプリングは流行るかもなぁ。ソーダバーグ、凄いぞ。
そうそう、ソーダバーグと仲良しのクルーニーも特別出演。
(見てのお楽しみ)
何より、尺が短いのがまた良い。(01:30)