ゲーム

監督 デビッド・フィンチャー 主演 マイケル・ダグラス、ショーン・ペン

ゆん(★★★)
junny@ma4.justnet.ne.jp
http://www4.justnet.ne.jp/~junny/welcome.html
クレジットが流れ始めたとき「あっはっは」と力無く笑いました。つまらなかったわけではないのですが、ラストで死んだら、許さんからな!!!と思いながら見てたので、「それでよし」って感じです。死ぬなんて思ってませんでしたので。(当たり前か)
しかし、あそこまですごい「ゲーム」に参加させられて、最後に笑ってられて金額の一部を負担しちゃうニコラス、と言うか、そういう人種に脱帽。
頭も使って、ちょっとアクションで、最後は笑ってね〜っていう映画なんだなぁと思ってます。
じゅんこ(★★★1/2)(3月8日)
junko003@eis.or.jp
http://www.eis.or.jp/muse/junko003/index.htm
えーみなさんこれキライ?私は笑いました。結構すきだな。
それにこれは「恐怖」がテーマの映画じゃないんじゃないかな。フィンチャー監督も『セブン』と同じことをしたらアホだと思ってたけど(小道具の使い方はちょっと似てたかな)オープニングから画の撮り方まで前回と違うことをやってみたのが評価できます。フィンチャーって実は全然若い(33〜4)ので、映画を勉強してる学生が作 ったみたいな映画を撮るのね。でも良く考えるとすごい寒いラスト…。フツーなら怒る展開で怒るよりも笑うのはハッピーエンドなのに背後をヒュ〜と風が吹いてるように寒いからだと思います。ショーン・ペンの白々しいオーバーアクトで寒々しさ倍増。あのショーン・ペンの使い方はわざとでしょ。あんなにシラけたハッピーエンドってあんまりないじゃないですか。これってフィンチャーがいかにハッピーエンドを信じてないかの裏返しだと思うワ。 そのへんも若さゆえだと思う。歳とったらきっと出来ないから今のうちにやっておくべきでしょう。世界がいかにインチキくさいかってゆーのを説教くさく語るんじゃなくて、実際インチキくさいシーンで見せちゃったのが(いい意味で)すっごいイヤミ…。『タイ●ニック』に「うわ〜少女漫画…」という反応をしてしまい、オリンピックのお涙頂戴大団円路線に白けてしまったワタシは、イヤミなラストが結構気に入りました。同じ「衝撃のラスト」というウリでも『アルビノ・アリゲーター』より全然何を作りたいのか監督本人が分かってる映画ですよ。まあ完璧とは言わないし全面的に賛同もしないけど、私は買えます。
補足ですが、本編の監督たちの名誉のために(笑)言っておくと、予告編(ましてや日本で流すような)を作るのは配給の宣伝部で監督じゃないんで、予告がどんなにアホでも、アホなのは監督ではなく配給です。ついでに『ゲーム』の場合は、どう考えても『セブン』と同じ路線って配給が売りたかったから、怖い映画に見えるような予告を作ったんでしょうね。出来が予想を越えて悪い場合は私もがっかりするけど、単に路線が違うという場合は私はどっちかというと、なんでそーなっちゃったのかを考えて楽しんでしまいます。いろいろ想像すると面白いですよ〜
マイケル・ダグラスは私も嫌ではなかった。途中までマイケル・ダグラスよりに立って見てたから、ラストのあの展開で彼が「あちら側」のヒトになった後に、マンガみたいな、むしろ人間の薫りのしないキャラになるでしょう。その違いが面白かった。ラストで人が変わったニコラスと前半のニコラス、どっちが個人的に興味があるかというと絶対前半ですね。ラストでニコラスが「あちら側」に行って急激につまらなくなる(出来すぎたひとって苦手なので…)あたりも、狙ってるような気がします。語りすぎないところも、なかなか面白いです。
ひさこ(3月2日)
なんだかなぁ〜。私ら観客がゲームされてたっての?って感じでした。
話的には、面白い内容なんですけど・・。ショーン・ペンがもったいないなぁ。
知らず知らずのうちに、映画に吸い込まれていく感じは、すごいかも・・。
でも、私はう〜ん・・。って唸ってしまう。
ラストが命な映画ですね。
星は、二つです。友達に誘われた映画なので、自腹で観ていない分やさしめな、点数を付けます。
ayu(★★★★)ネタバレアリ(2月25日)
fukita@remus.dti.ne.jp
http://www.ace.co.jp/net/fukita/
どんな映画なのかなぁなんておもってみてたんですがおもしろかった!
メキシコで埋葬されたとき、ここで映画終わったら超おもしろいのにぃ〜!なーんておもったんですが、やっぱり終わりませんでしたね(笑)
一番好きなシーンは食堂のシーン!おぉ!オールスターキャスト!
この映画、否論が多いようですが、私は賛です!おもしろかった!
ラストの墜落シーンは「あっ!スポーン!」って叫びたくなっちゃいました。
Reina(2月24日)
reina@osula.com
おひさしぶりです、ぱんちゃん。最近忙しくてぜ〜んぜん映画を見てないんです。
でも、ゲームは見ました。と言っても、これは去年の夏の話ですが。。。
この映画、信じられない話だし、ラストなんか結構予想通り何ですけど(ショーンペンが生きてるってあたり)
でも気に入ってしまいました。私はあまりマイケルダグラス好きじゃないんですが(何か演技がしつこくありませんか?)
この映画はよかったです。画像がとってもクールだったのがよかったのかな?
映画の会話のことですが、この映画が特別良かったか覚えてません。でも、今まで見た映画で最低の会話はバットマン&ロビンでした。
他に何かwittyな会話の映画を思い出したら、またメールします。
Masa Ozeki(2月13日)
masa@atl.mindspring.com
http://www.atl.mindspring.com/~masa/
えーっと、ご指名頂きました大関です。
始めに、この映画って、意地悪いですよね。例えばカメラ ワークなんか、デボラ・アンガーやショーン・ペンらが悪 者に見えるようなアングルがわざと使われているし、伏線 の張り方も観客を出し抜いてやろうっていう意図がありあ りなのが、後になって気づきました。まあ、監督のこのや り方に私はコロっと騙されたのですが、まあ、楽しめたし 、映画だからいいかって半分納得しています。でも、この 結末が現実だったら絶対怒ると思うなあ。
さて、本題である、「洋画の中のおしゃれな会話」につい てです。まず、谷内さんが触れていた会話って、不自然に は少しも感じられませんでした。だって、インテリ役のマ イケル・ダグラスなら、いかにも口にしそうじゃないです か。良く考えたら、結構冷たいことを平気で言っているん ですけどね。でも、そういう事を気にしないで口にする人 がいてもおかしくはない国だとも思います。
そこで、ついでですから、ちょっとした会話のなかでこれ って素敵なセリフだなあと感じられる理由を考えてみまし たので、以下に幾つか書いてみます。
一つは、上述の会話でもそうでしたが、英語のセリフって 短くて、ストレートな表現が多いですね。或いは、斬れる 表現というのは、3語から5語で伝えたい事をポーンとい ってくるから、テンポがあって小気味がいいです。これっ て英語っていう言葉の長所だと思います。逆にいうと、こ のリズムに乗れるようになるのが大変で、一語一語を即座 にがっちり受け止めねばならず、集中力がいります。これ が、映画の英語が難しい理由でしょう。それに比べると CNNのニュースや説明調の英語は鍵になる付加情報が多い だけ理解しやすいことが多いです。
そういう斬れる表現を、お気に入りの俳優さんがさらっと いってのける瞬間ってぞくぞくってします。最近見たので は、谷内さんのページでも常連のシネマニアックの淳子さ ん激賞の「グッド・ウィル・ハンティング」なんかがいい 例ですね。この、さらっとというのがなかなか難しくて、 吹き替えになると落ちてしまいがちです。日本語にすると 、どうしても言葉が湿るっていうか、重たくなっちゃうん です。
また、ストレートな表現とは別に、ウィットに富んだとい うか、凝った言い方というのもあって、タランティーノの 書く脚本なんかが、そういう面白さでいっぱいです。それ から彼の書くセリフって、絵が思い浮かぶ表現が多いのも 特徴です。
それから、「おしゃれな会話」とはちょっと違うのですが 、英語の持つ音そのものの響きの良さにほれぼれとする事 もあります。これは、「ハムレット」がいい例ですね。そ れから、これはもう、私があちこちで書いているように「 コンタクト」でのジョディ・フォスターの話す英語もクリ ア+聡明で、大変気にっています。
といったところで、時間をかければ、まだまだ理由が見つ かると思うので、もうすこしいろいろ考えてみます。なか なか面白い問題提起、ありがとうございました。
パンちゃん補注
大関さんはホームページで「英語講座」を開いています。訪問してみましょう。
映画のしゃれた会話(?)になるかどうかわかりませんが、私は『黄昏』(ヘンリー・フォンダ、キャサリン・ヘップバーン、ジェーン・フォンダ主演)でとても好きなシーンがある。
ヘンリーの友人が訪ねてきて、けんかしそうになるのだったか、退屈になるのだったか、あいまいだけれど、一種の気まずい雰囲気の中で、「私は、もう帰る」と言う。
するとヘンリーがすかさず、
「good」と言い、友人が変な顔をするのを待って、
「bye」とつなぐ。
うーん、気心が知れている、気の置けない友人同士だからこその、おもしろい場面でした。
泣かせるセリフ、単独で味わい深いセリフじゃないけれど、こういうのって、私は好きだなあ。
みなさんも気にいっているセリフがあったら教えてください。
みさきたまゑ(★★)(2月13日)
misaki@ceres.dti.ne.jp
http://www.ceres.dti.ne.jp/~misaki
★★ってとこかなあ、★1個と迷うところですが、映画をみている間は十分に楽しかったのでやっぱ2個です。
みなさんのおっしゃるとおりで、つけくわえようもないのですが、予告編はあんなに恐かったのに…ってね。
『セブン』のほうが何倍もこわいです。
でもあんまり恐くてもいかんかなあって反省のもとに『ゲーム』ができたんでしょうか?
アメリカの人の中には自分もあのゲーム会社のお世話にぜひなりたいので、連絡先を教えろという人が本当に何人もいるんでしょうね。
ひろみーぬ(★★)(ハテナマーク大放出に★ふたつ)(2月12日)
sasukisuzuki@ma2.justnet.ne.jp
大どんでん返しがいつやって来るのか、フィンチャーお得意の暗ーい映像にうとうとさせられることがあってもひたすら待っていました。
「セブン」で見せてくれた強烈なラストをきっと今回もやってくれるんじゃないかと信じて。
際物に登場しがちな道化師の人形、繰り返されるセピア色の過去の家族のシーンは?と思わせぶりは続き、最後に兄弟が抱き合い、兄(マイケル)が女を追っかけて行き、いつの間にか「ラブロマンス」に発展?って感じになっても、まだ更なるどんでん返しが残っているに違いないと思った私がバカでした。
マイケル・ダグラスが対峙させられていたのは、結局なんだったの?
「It's Game」って言われちゃどうしようもないけど、兄弟のしがらみがどんなだったのか、自殺してしまった父親が兄弟にどんな影を落としていたのか、私にいらん深読みをさせてくれちゃったじゃないですか。
ただ好景気アメリカが、サプライズに飢えててここまでやられなくちゃいけない状態ならちょっと危なくないですか?
でもどうこじつけられてもその無理強いは、私をシャッキっとさせてはくれず、ネタばれしちゃうお楽しみもないので、★ひとつかと思ったけれど・・。
マイケル・ダグラスの「ええかっこしー」には、もううんざりしない?ショーン・ペンのあんな使いかたってある?これってお笑い?とハテナマークは続く・・
パンちゃん(★★)(2月12日)
映画というのは別に現実じゃないんですよねえ。現実にはありえないことを現実にあるかのように見せかけ、はらはらどきどきするのが映画ですよね。
このあたりをフィンチャー監督はどう考えているのでしょうか。何か勘違いしていないでしょうか。現実と虚構の見境がつかなくなる、というのはおもしろいテーマではあるんだけれど、一本調子でした。「ゲーム」というひとことで、すべてを許してしまうのも何だか安易です。
こんなふうに次々に人が死んだり生き返ったりしたんじゃドラマが成り立たないじゃないですか。(ネタバレでごめんね。)
メキシコで埋葬されているシーンからの後半、何かあるんじゃないかと期待した分だけあてが外れました。あとになればなるほど退屈になる、というとんでもない映画でした。
最初の方の「****から電話がありました。前の奥さんです」「知ってる」などという会話などは非常におもしろかったんいですけどねえ。うーん、アメリカ人はこんなふうに会話するのか、と予告編でもうなりました。本編でもうなりました。ただそれだけでした。
(英語講座の、アトランタの大関さん、こうした洒落た会話は映画ならではのことなんでしょうか?)
人間描写としておもしろいのは、その部分だけ、というのは冷淡すぎる感想でしょうか。
PANCHAN world