『共犯者』


みさきたまゑ(★)(1999年7月4日)
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『鮫肌男と桃尻女』と比べると映像はこっちが上。ギャグというか脇役(=岸辺 一徳)の存在感では『鮫肌』のほうが上。岸辺一徳や若人あきらのあのおもしろさは すごいもん。浅野忠信つまんないから、よけいそう思う。竹中いつも通りだし、内田 裕也はそこそこカッコよかったけどね。でも年くって腹が出てたぞ。あたりまえか。 孫もいるしな。
結論。『レオン』にくらべれば、どっちもだめ。
『ビーパップハイスクール』を描いたまんが家が監督だったなんて知らなかったの で、びっくりした。 まったく『レオン』と比較しては気の毒だが、女連れでの逃避行と殺し合い。
画面がすすむにつれて、共犯者らしくなっていくきょんきょん。いきなり発砲する し……。でもなんだか、おいおい、これでいいのか。っていう違和感は消えない。 ロードムービーの王道は登場人物たちのこころの通いあい。
最初は反発していた気持ちが、事件やトラブルを乗り越えていくうちに、どんどん高 まっていって、ときおりふっと気持ちがふれあったりもして……。そしてついには、 二人のこころは通じ合う。