金融腐蝕列島「呪縛」


タコやん(2000年3月28日)
takoyan@mua.biglobe.ne.jp
★★★★
役所広司が出ていたので観にいった。ただそれだけの理由。テーマが難しそうで途中でねてしまわないか不安だったんやけど見てびっくり、とてもおもしろかった。
これが日本だ!という感じがした。
アクション映画的なのりと、テキパキとしたストーリーで難い社会ドラマになりすぎていなく2時間の間、飽きることなく十分楽しめた。
なんといってもこの映画の魅力は役所広司だと思う。まさにはまり役。かっこいい。それも日本人らしいかっこよさだ。それにしても「Shall We ダンス?」といいこれといい役所さんはサラリーマンの役が本当によく似合う。感心してしまった。
ただひとつ残念だったのはセリフにくさいところがところどころ。もうちょっと考えてくれたらなあ。
狗東西(★★★☆)(1999年10月7日)
ri4s-armz@asahi-net.or.jp
http://www.asahi-net.or.jp/~ri4s-armz/
subject:
 何だかんだといっても、世の中の人間が1日のうちにやっている活動は、睡眠、食事、排せつなどの生理的活動を除けば、ほとんどが日銭を得るための経済活動である。経済というものを切り離してしまっては、社会というものを語ることはできない(もちろん、その中から生み出される文化というものも)。
 幸いにして、私は会社員ではあるがビジネスマンではなく、また、私のいる部署は、1日8時間程度の軽労働(残業もまずない!!)を週に平均5日ほどやるだけで、信じられないレベルの給与がもらえるという、パラダイスのような場所である。
 とはいっても、私がこの社会から完全に隔絶された存在であるわけではない。金融界に身を投じている高校や大学の同級生も何人もいる。経済に関しては素人なりに、この映画を見ようと思った。
 フィルムに映っていたものは……経済活動における、日本というもの文化の特色だったような。結局は西ヨーロッパ出自の経済・社会システムを、東アジアの文化・伝統が覆っている、ということか。
 明るくなりきらない結末に、気分は少し重たくなった。