コップランド

監督??? 主演 シルベスタ・スタローン、ハーベイ・カイテル、ロバート・デニーロ

きりこ(★)(3月15日)
yt0408@alpha-net.or.jp
こんにちは。きりこです。
けっこう前の事になってしまうのですが、「コップランド」を観ましたので、感想を送りますね。
はっきりいって、何を言ってるのかがわからない。
スタロ−ン演じる保安官は、自分の片耳(結果的にはコップになるという夢も)をかけて助けた好きな女性もコップにとられ、そして彼自身はコップになれず、コンプレックスの塊。おまけになんであんなに腹が出ちゃったのスタロ−ン。
「法の上に立つものはいないのだ」という、スタロ−ンが事件をすべて解決してから言うセリフが、私は気になる。
ほんとにそのことを言いたいなら、彼はコップたちの陰謀を暴くのに法に訴えるべきだった。
それなのに彼は、自分のもう一つの耳を聞こえなくされ、逆上し、ハ−ヴェイ・カイテルを自ら射殺することですべてに決着をつけた。
これは、彼の私的怨恨とコンプレックスのみのなせるわざだと思ったのは私だけだろうか?
彼は本当に「正義」のためにやったんだろうか?
それでは、どこにハ−ヴェイ・カイテルを射殺する理由があったのだろうか?
「自己防衛」という理由があるかもしれないが、これは相手が自分に対し攻撃してきたときに、自分を守るために相手を傷付ける、さらには殺害することではないのか。
これは、「復讐」だ。
スタロ−ンはハ−ヴェイ・カイテルの家までわざわざ出掛けて行って、彼を殺害した。
あんた、言ってることとやってることが違うよ。
っておもわずつっこみたくなる。
アクションがほとんどなく、その上スト−リ−もあるんだかないんだかわからないような状態で、観ている方は飽きてしまう。スタロ−ンはこうまでして「演技派」になりたいのか。
それから、私は最近ロバ−ト・デ・ニ−ロが嫌い。(好きな人ごめん。)なんで最近彼は脇役ばっかりやってるんだろう?それも「スト−リ−の鍵を握る重要な脇役」というやつ。好きなんだろうか、そういう役が。それとも、そういう役しかオファ−されないんだろうか。
まったく、矛盾に満ちていて、テンポが悪く、そして魅力のない映画だ。
試写会だったから、金返せとはいわないけどさ。
デ・ニ−ロも、いい俳優なんだから…。
パンちゃん(★)(3月7日)
なぜ、こんな豪華キャストなんでしょうか。
内容がくだらないからスターで客を呼ぼうとしたのでしょうか。
だとしたら、プロデューサーや監督は、一応、頭がよかったんでしょうねえ。
しかし、出演者は?
彼らは本当に字が読めるのでしょうか。字が読めたとして、その内容が理解できるのでしょうか。
スタローンはデニーロの演技に対抗するために、わざわざ太ったという報道がありましたが、単なる馬鹿の大ぶとりでしょう。なんでも、頭を使う人間は決してふとらない、という説があるそうです。エルビスがドーナツを食べすぎて太ったのも、実は食べすぎではなく、頭をつかわない--ようするに、頭脳労働者ではなかったから、という説があります。頭を使う人はドーナツなどどれだけ食べてもふとらないそうです。
アメリカで肥満が「落伍者」のようにいわれるのは、そうしたことが、暗黙の了解事項だからかもしれませんねえ。(クリントンさん、気をつけてくださいよ。)
しかし、本当にひどい。ストーリーの重要な部分は全部セリフ。映像なし。これが映画? 映画って、映像で見せるものでしょう。
監督の名前が、私の買った前売り券には印刷されていないけれど、よかったね、**監督。「**」は大馬鹿だ、と言われずにすんだのだから。
デニーロもひどい演技をしてましたねえ。「捜査打ち切りだ」と荒れるシーンなんか、紋切り型もいいところ。あんた、ほんとうにアカデミー賞受賞したの?と言いたくなるくらいです。
ハーベイ・カイテルも、『ピアノ・レッスン』『ユリシーズの瞳』『スモーク』の演技はいったいなんだったんでしょうか。もう、だれからも使ってもらえなくなったって知らないよ。
評価は獲得するのは大変だけれど、落とすのは簡単なんですよねえ。
デニーロ、カイテルのファンは、絶対見てはいけません
「コップランド」というよりも、「コップ」のなかの蛙3匹という感じの映画でした。


PANCHAN world