グラディエーター


監督 リドリー・スコット 出演 ラッセル・クロウ、オリバー・リード、ホアキン・フェニックス

長浜 寛子(2000年8月3日)
何なの?ラッセル・クロウ。
カッコ良すぎます!
映像美にひけを取らない彼の熱い演技と渋い声。
見ないと損です。
絶対、おすすめ。
るるちゃん(2000年8月3日)
★★★★
 面白かったです。私にはあんまりCGどうとか気付かなかったし。ストリー良かったし、何よりラッセル・クロウの“なんか困ってる顔”が良かったです!約二時間半の間彼はずーっと困った顔、笑いもなんか困った笑い、戦ってても心なしか困ってるし。
 すっかりラッセルさんに魅了されて2回見に行きました。
 コモドゥスのホアキンさんも、かなり憎憎しげで、終わり頃なんともヤバ気味で良かったです。
 金かかってるー!とも思いましたけど…(最後いつまで字が出てくんのかとびっくりしました)
 それと、プロキシモの言ってた⊃誉犬呂垢戮匿个髪藤みたいな台詞がものがなしくて、印象的でした。
とみい(2000年7月9日)
★★★。
星三つというのは、見てもいいということ。ただし、やや冗長。
「ベン・ハー」にはとても匹敵しない。
せっかく重厚感のあるテーマ、内容なのに、 やっぱりこの映画で、問題なのは、CGです。
とくにまずいなと思ったのは、虎でした
(「ハリーハウゼンの特撮って味があったよなあ」と なめらかだけど無機質な虎の動きを見ながら、 リアリティとはめちゃめちゃ遠い話といえる 感慨を抱いてたのは、世の中で私だけでしょうなあ)
そういうものがあると、せっかく グラディエーターたちの肉体に説得力があるのを 打ち消すチープな感じがでてきてしまう。
昔の映画の絢爛豪華さの わくわくする印象がもてないのが、長く感じる理由かも。
蛇については、パンちゃんと意見は同じ。
竜崎麗香(2000年7月7日)
★★★
やっと映画館に行く時間が作れたので、作品選択に迷った挙句、 あちこちの映画関連掲示板で評判のいい作品として、見に行きま した。が、私には何も来るものがなかった。何を感じて欲しくて監 督はこの映画を作ったんでしょうね。
ストーリーが特につまらないわけでもなく(手に汗握って戦闘シー ンを見てました)、次々登場する歴史上の有名人、壮大なローマ の町、美しい映像と音楽・・・・最後に主人公が一応は本懐を遂 げているのに、ここまでカタルシスをはかることが出来ない作品 は初めてです。スケールの大きさ+俳優陣の熱演+映像と音楽 にそれぞれ星1つで、計3つ。
灘かもめ(2000年7月4日)
ダメだ〜。もう完全にハマりました。星なんかつけられません。
昨年は「レッド・バイオリン」、一昨年前は「プライベート・ライアン」でしたが、今年取り憑かれたのは「グラディエーター」!!
この作品、ことごとく私のツボを押さえまくりです。
リドリー・スコットの造り出す映像世界は本当にいい!!
冒頭のゲルマニアとの闘いのシーン。山の中ほどを、木を切り倒して作った戦場。今にも木の切り口の強烈な香りが漂ってきそう。たくさんの部下の間を行くマキシマス(ラッセル・クロウ)。部下たちの視線や「将軍」と呼ぶ声の感じでマキシマスが彼らから尊敬・信頼されてるのがわかる。うーん、カッコイイ!
演じるラッセル・クロウもさぞかし気持ちよかったでしょうね〜。歩けば部下が立ち上がり、ひざまずき、尊敬の視線を浴び、人々がどよめく。波が起こる。
それは奴隷となり、剣闘士となっても同じ。彼が行くところには、波が起こる。まるで、生まれながらの将軍のようだ。彼が闘技場に出る時も、他の剣闘士の尊敬の視線を浴びる。観衆の熱狂的な支持を得る。
この作品は、勧善懲悪モノとよく言われるけれども、私はそうは思わなかった。
新皇帝コモドゥスを演じたホアキン・フェニックス、最高です!コモドゥスの屈折した愛憎がひしひしと伝わってくる、とても魅力的な演技でした。彼はただ、愛されたかっただけなのだと思う。民衆に、姉に、そして誰よりも父親に。
彼が、父である皇帝を抱きしめながら窒息死させるシーンは、「ブレードランナー」の目潰しシーンをちょっと連想させました(あれも父殺しですよね)。
史実ではコモドゥスはもっともっとおバカで残忍な愚帝だったらしいですが、この作品では、愛し方・愛され方がわからない悲しい悲しい人間に見えました。
コモドゥスのセリフ、「我々のどこが違う?同じように父(皇帝)を愛した」「慈悲深いと言え!」等等、悲しい人間のもがき苦しむ悲鳴のように聞こえました。
マキシマスの、故郷の麦畑(?)をなでる手のイメージ。なだらかな道、ブルーグレイの色調の映像。何度か反復されるこのイメージもすごく好き。
彼は、焼かれた故郷を目にした時点で、既に死んでいるのだ。身体は生きているけれども。家族こそ生きる糧であったマキシマスにとって、家族のいない世界に意味はない。しかし、剣闘士となり、再びコモドゥスにまみえる機会が巡ってきた時、彼はやりのこしたことを思い出す。復讐を終えなければ妻子には会うことはできないのだ(彼はそう思っている)。
ラストの、生と死のはざ間で扉を開けようとするしぐさ、「将軍」と呼ばれて一瞬「生」の世界に戻り先帝の意思を告げ、静かに倒れるシーン。マキシマスの中の生と死のイメージが交錯する、すごくすごくせつないシーンでした。
担がれていく彼の、地面が移動していく映像は奴隷として連れ去られるシーンにもありましたよね。彼のさ迷える魂が、初めて、帰るべきところへ帰ったという意味に思えました。
音楽もバツグンにいい!!ハンス・ジマーは、ことごとく私のツボを押しまくってくれます。コモドゥスが新皇帝となり凱旋する場面、マキシマスが脱出しようとするクライマックスシーン、どれも鳥肌が立つほどドキドキしました。
唯一の不満は、「キャストに美形がいない」ことくらいかな(笑)。マキシマスの従者、キケロ君くらいは美少年にやらせてあげたかったのだけどぉ(^^;;;いえ、アレはアレで、とってもいいのですが。以前から気になる俳優だったので・・・。
あー、また観にいきたいっ!きっと何度も劇場に足を運ぶでありましょう(^^;だって既に2回観た後ですから(笑)。
みや(★★★)(2000年6月30日)
全体的に中途半端?な感じでした。(テーマが見えない)
いけないんでしょうけど、どーしても「ブレーブ・ハート」と比較してしまう僕でした。戦闘シーンも前者のほうが迫力も緊張感もあったと思います。
主演のラッセル・クロウも「LA・コン」のほうが僕的には好きですね。
一番心に残ったのは、皇帝の姉の感情が時がたつにつれ胸に迫ってきました。
結末はやっぱこうなるしかないと思いましたね。
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この映画はあんまり考えないで見たほうがいいのだ!
これでいいのだ!
トト(★★★)(2000年6月28日)
良くも悪くもリドリー・スコットという感じです。
映像は非常に素晴らしいんですが、そっちに力が入り過ぎて肝心の内容が今イチという感じ。
「ベン・ハー」や「ブレイブ・ハート」と比較すると、やはり一枚落ちる感じです。
でも最後はジーンとしてしまいました。
後、最後の方に、蛇を誰かのベッドに忍ばせるシーンがありましたが、あれは何?
だって誰も死んでないですよね。
(てっきり、お姉さんのベッドかと思ってたけど。)
単なる編集ミスとしか思えん!!
もしそうだとしたら、ショボすぎる!!
パンちゃん
あれは、いまから起きることは実は「罠」ですよ、ということを暗示する象徴ではないでしょうか。
確かその前に、「相手を油断させておいて、眠っているところへ毒蛇をはわせ、殺させる」というような話を若い皇帝と側近が話していませんでしたか?
ラッセル・クロウが逃げられると思ってはいけませんよ、これは罠ですよ、と言っているのだと思います。
そして、やっぱり罠にかかりましたね。
みなさんの考えも聞かせて下さい。
黒猫ベイビー(★★★★★)(2000年6月27日)
けっこうドラマ薄と言われてるけど、私はこれほど力強いドラマは久ぶり。
そりゃね、マグノリア(トムの演技で持っている)とか、アメリカンビューティーとかみたいに、複雑なからみや台詞は無いけど、もっと人間の根元的な部分をストレートに、小手先使わず、俳優の演技力で押し切っている。そこがいい。(俳優の目線とか凄く上手く利用してる)
この映画って、観る人自身の心の有り様まで暴くような感じです。・・まったくリドリー監督ったら憎いね。
映像は例えどこかで観たようなものでも、美しいものは美しいんだから私的にはOKです。それにしても、ホアキンの演技は凄かった。あの目!! 目線一つであれだけ表現する役者もなかなかいない。
しーくん(★★★★)(2000年6月20日)
非常に前評判が良くて凄く期待して観た作品なのですが・・・正直な感想は、「うーーん・・この程度か・・・」。確かに、手に汗を握るようなシーンもいくつかは有り、感動的なシーンも有り、2時間35分という上映時間の長さもそれほど気にならない。しかし「凄く良かったぁー」とか「もう1回観たい」という気持ちにはなりませんでした。原因としては、まずは、パンちゃんも書かれていますが、やっぱりCGが気になった。『アルマゲドン』や『アンツ』の感想の時にも書いたが、CGにはまだまだ限界がある。冷たい感じは当然するし、質量感がうまく伝わってこない。ああやっぱりCGだねぇーと実感してしまう前にカットして欲しいシーンがいくつもあった。特にCGで作った鳥なんかを飛ばされると興ざめしてしまう。そういうところに神経を使わないで、違うところをもっと考慮すべきだと思う(確かに、おんたけさんが書かれたように空からのコロシアムは凄いと思った。そういう見せ方を工夫すべきだ)。次に戦闘シーンの迫力は凄いのですが、1シーンのカットが短かすぎるのか、アップのシーンが多いのか、何かゴチャゴチャした感じ。もう少しカメラを引いた映像も見せて欲しかった。それにパラパラ漫画(何ていう撮影法?)みたいな撮影の仕方が多かったのも少し気になった(特に前半で)。まあ、でも個人的な不満はこれくらいかな?ラッセル・クロウの声をパンちゃんは否定されていますが、私は逆で非常に魅力的に感じました。おそらく私自身の声が高いほうなので、あの低音の響きにあこがれているからでしょう。彼の存在感は言うまでも無いですが、もう一人忘れて欲しくないのは『アミスタッド』で有名(?)になったジャイモン・ハンスゥです。彼の見事なボディ(というかグラディエーター皆が凄かったが)と存在感は、私としてはラッセル・クロウ以上のものを感じました。戦闘は冒頭の合戦とコロシアムでの、馬車を使ったシーンが見事!。特にコロシアムの戦闘は手に汗を握り、グラディエーターを応援する市民達と同じ気持ちになる。冒頭で弓矢が無数に放たれる音は、『プライベート・ライアン』の銃弾音が観客席を飛び回るのを彷彿させ、ついでに今やっているPS2のソフト『決戦』が脳裏をかすめる(笑)。見て損は絶対に無いので、星4つ付けましたが、点数にすると70点くらいか・・・。
まあ、こういう作品は劇場で観てこそ、楽しめる作品です。それも出来ればスクリーンが大きく、音響設備が整った劇場で・・・。ついでに気持ちよく入場できる劇場に(笑)。
おんたけ(2000年6月18日)
http://www2m.biglobe.ne.jp/~t-gnp/index.htm
★★
「1492コロンブス」以来、不調だったリドリー ・スコットの新作は、怒涛の迫力を持った作品に仕 上がっています。ストーリー展開はお粗末なもので すが、剣闘のシーンは迫力があるし、面白い。特に 、馬の戦車との闘いは、短いながらも工夫が施され ていて血が沸く。
気になったのは、所々に挿入されるイメージのシー ン。確かに、名作「ブレード・ランナー」にもそう いったシーンがありますが、この作品の場合、それ ほど必要だったのか。カラー処理がデフォルメが効 きすぎているのも難点。リュック・ベッソンの「ジ ャンヌ・ダルク」にも共通したような作風が今ひと つしっくりこない。ローマをビジュアル・エフェク ツで再現したのは、見せ場ですが、それもモノクロ に近い色調にしたために、どうも違和感がある。で も、コロシアムを空撮で見せるあたりはため息が出 るほどの出来栄えです。
とにかく、この作品は、ラッセル・クロウの存在感と 剣闘のシーン、そしてローマ帝国時代を再現したC GIを見るだけでも価値ある作品です。
パンちゃん(★★)(2000年6月17日)
話が大味で、かなりもたもたする。そしてCGが目障り。
行きつけのバーのバーテンが「CGには感情がない」と言っていたが、いや、本当にそんな感じ。
セットの場合、あ、セットだという印象があるのは事実だが、セットにはまだ物を作った人の手の温もりのようなものがあったが、CGにはそれが感じられない。
ローマの遠景だとかコロシアムの全体など、たぶん余分なのだろうなあ。
ということよりも、もっと気になることがあった。
ラッセル・クロウの声である。あの甘い声、ふくらみのある声は将軍には似合わない。奴隷になり、剣士になり、皇帝に立ち向かうには、声が繊細すぎる。意志の力を感じることができない。
恋愛のシーンに耳を澄ますとよくわかるのだが、相手の女(皇帝の娘)の方が声に張りがあり、力を感じさせる。あ、なるほど権力者の娘なのだ、という印象がある。 そこではラッセル・クロウはとても繊細で、豊かな表情の声を出している。その繊細さは相手の女の感情に深く入り込み、その奥から同時に深い感情のゆらぎを引き出す。
ラッセル・クロウは、まあ、パワフルな女との恋愛が似合っているのかもしれない。女の感情の幅の大きさ、強さ、悲しさ、嘆きを引き出すのにはとてもいい声だと思った。
この映画でも、皇帝の娘との恋愛シーン(?)があり、そこでは彼の声は非常に表情が豊かなのだが、他の部分ではそれがどうにも不釣り合い。
でも、まあ、最後は女の一声によって救われるのだから、この映画はもしかしたら「剣士」の映画ではなく、恋愛映画だったのかもしれない。それならそれでいいのだけれど。
とも(★★★★☆)(2000年6月1日)
おもしろかった。ものすごく
正直あんまり期待せずに見てみたら大間違い。ここ最近で1番だった。
初めから最後までずっと戦闘ばっかりだったに全然あきなかったし、戦闘ばっかりのはずなのにストーリーもしっかりとしていた。ローマ帝国時代の作品だけど金をケチって背景などがおろそかになる事もなかった
ただ、ストーリーも配役も男臭かったから女性にはどうかわかんない。
それと宣伝文句の「2001年のタイタニック」って言うのはちょっとちがうのでは・・・・。特に感動ものって感じではない気が・・・