メン・イン・ブラック

監督 バリー・ソネンフェルド 主演 トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス

パンちゃん(★★★)(12月5日)
笑いが洗練されすぎていましたねえ。というか、毒がなかった
エイリアン目撃者の記憶を消したあとの「新しい記憶」への思いやりなんかが、妙に親切で、おかしいけれど爆笑というわけにはいかない。いかがわしいタブロイド紙に「真実」が書かれている、というのも人を食っているけれど、大笑いする感じじゃない。うーん、変な気持ち。
予告編はおもしろいし、劇場で流していたプロモーションビデオもおもしろいのに、なぜか本編は期待外れ。
プロモーションビデオにあったダンスシーンなんかも映画にあればおもしろいと思うんだけど……。
なぜなんだろうなあ、何が一番いけないのかなあ、と考えてみると……。
メン・イン・ブラックがたった2人ということだと思う。(人数としては何人か出てくるんだけれど、ボスをのぞけば、もっぱらトミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスだけ。)これじゃあ「組織」という感じが出て来ない。説得力がない。
2人のキャラクターの使い分けは非常におもしいが他のメン・イン・ブラックがいないぶんだけ、薄っぺらな感じがする。映画というより、手軽な漫才、コントを見ている感じといえばいいだろうか。映画の醍醐味がない。
期待しすぎたのがいけなかったかな。
古木 和美(★★)(12月14日) furuki@po3.nsknet.or.jp
早かったです、とにかく。
もう1波乱あるやろて思ってたら、いきなしトミーの記憶が・・・。終わりかい!てな感じでした。
笑える映画ではある。ブルドッグに扮した宇宙人に尋問するシーンなんか、特にかわいくておかしくて。5人しかいない映画館で思いっきり大声で笑ってやった。主演の2人もいいし、もちヴィンセントもいい、設定も矛盾がないし、おもしろいんだけど、心に深く残る作品ではないという事で星2つ。「エクセレント・アドベンチャー」(Z級)みたく脳味噌ぐちゃぐちゃにしてくれるほどばかばかしい方が心に残りますなあ。