身代金



パンちゃん(★★)
これは一体全体、どういう映画なのでしょうか。初っぱなのテンポの悪さにびっくり。
ロン・ハワードは「アポロ13」の、NASAのスタッフの描写がとても面白かっただけに、今度も、「裏方」のFBIの描き方に興味があったんだけれど、無残ですねえ。驚くような発見がない。「アポロ13」のときの「計算尺」とかね。「計算尺」は「事実」というだけ、かもしれないけれど、やはりびっくりしましたねえ。宇宙へ行くのに「計算尺」でけいさんしていたなんて……。きっとNASAの描写をほめられたから、もう一度やってみたかったんだろうけれど、ぜんぜん面白くない。盗聴探査も調べているほうより、盗聴妨害をしている犯人の方の動きの方が面白いなんて、新しいといえば新しいのかもしれないけれど、緊張感がないよね。
メル・ギブソンもよくないなあ。なんでこんな映画に出たんでしょうか。成り上がり者にも金持ちにも見えないですねえ。
本当は★一個にしたいところだけれど、まあ、最後の血まみれのメル・ギブソンがよかったので★2個。
どこがいいか、というと血が似合うところだね。血に汚れると美形が引き立つ。うーん、これは発見だった。美女には血が似合うけれど、男も美形なら血が似合うのか。


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