ムーラン

監督 バリー・クック、トニー・バンクロフト 声 ミンナ・ウェン、エディー・マーフィー

じゅんこ(★★★☆)(10月13日)
junko003@eis.or.jp
http://www.eis.or.jp/muse/junko003/
もう寝ろよ…って、でも『ムーラン』の感想を書いてからね。
これは完全に女の子の映画ですね。モロに少女漫画の世界〜
『ベルサイユのばら』も『オルフェウスの窓』も『リボンの騎士』も『アンジェリク』も昔から実は女の子は強くて独立独歩なタイプの女の子が活躍する物語が好きなのね。たぶん『タイタニック』が女性にあれだけ支持された理由は折れそうなほど細い(当時)レオさまのせいだけじゃないってことじゃないですか?
ちなみに映画的じゃないことを申しますと、この物語たしか一度映画化されているのですが、当時、ここに登場するフン族は、日本のメタファーだったのだとか。だから日本占領化の中国では「反日」の象徴として非常に人気を得たのだそうです。その『ムーラン』を今、スコセッシの『クンダン』で中国の怒りを買ってしまったディズニーが取り上げたのは、物語としての面白さ以前に、中国市場を狙った、点数稼ぎ的な意味合いもあったのだとか。
事実は映画よりも奇なり、なのでした。
きり(★★★★)(10月12日)
noriko@sec.cpg.sony.co.jp
思い付いたようにどんどん書く私…(笑)
プライベート・ライアンのお口直しに観たのですが、実は2度目…。
最初に観たとき、あぁ、予告の方が印象的(ムーランが髪を切るところと、シャン・ユーの大軍が攻めて行くところ)って思ってしまって、がっかりしてしまったので、気を取り直してもう一度観た。
2度目の方が楽しめた…かな。パンちゃんと一緒で、コオロギとドラゴン両方は要らないなぁ…と最初は思ってしまったから。
でも、あれはあれで良いのよね。こっちの劇場には子供もいて、しっかり笑って欲しいところで大声で笑ってくれて、楽しくなった。
あの子供はちゃんと字幕を読んで笑っていたのだろうか…。(疑問)
ちゃんと笑いを入れるところと、動物の描写がやっぱりディズニーだなぁと思ったけど、絵はやはり素晴らしい…。パンちゃんの言う、群集の描写、ほんと鳥肌が立つ。とりあえず、アタシは木蓮の花がとても好きなので、これもアナスタシア同様、お気に入りなのです♪
女が戦場に行って国を助けちゃうっていうのも、充分おとぎ話チックだと思いますよ…。<レイナさん
ななんぼ(★★★)(10月10日)
nananbo@din.or.jp
http://www.din.or.jp/~nananbo
きっと『プライベート・ライアン』を観た後は重い気持ちになっているからと、気分を切り替える為に観た作品でもある。同じ戦争を題材にした作品だけど、そこはディズニーアニメ作品。かなりファンタジー性の強い仕上がりというか、勧善懲悪がハッキリしているところが現実の戦争とかけ離れているところだった。
完全に「ファンタジー作品」として観ていたので、思っていたよりも良かった。ディズニーお決まりのキャラクター(頼りないドラゴンや幸運の鈴虫など)や歌で、場面を盛り上げていたと思う。話そのものは至って簡単だけど、それを壮大なスケールで盛り上げるのは、やはりディズニーならではの音楽の迫力だと感じだ。やはり、「おおっ!」と思うシーンでピッタリの音楽をかけてくるなんてさすが!
気楽に観られる娯楽作品だと思う。
麗奈(10月8日)
reina@osula.com
感想じゃないんですが、面白いなァと思ったので一言。アメリカではアナスタシアよりムーランの方が全然人気あったと思うんです。(ロスだけかもしれないし、私の周りだけかもしれないけど)。それはアナスタシアでは主人公の女の子が頼りないからではないかしらん?それも普通の女の子が従来の「王子様」役である人を助けちゃうっていうのが90年代のアメリカ人の女の子にうけるみたいです。私が見てもやっぱりムーランの方がアナスタシアよりよかったなぁ。アナスタシアのほうがおとぎ話っぽくて。。。やっぱりディズニーのほうがテクニックも上だったような。全体のキャストのまとまりもやはりムーランの方が上だった気がします。アナスタシアのこうもりがいまいちおもしろくなかった。やはりディズニーのほうが脚本がいいのかな?
パンちゃん(★★)(10月7日)
『アナスタシア』を見る気分で見たのが間違いだったかなあ。
ディズニーなんだか、おとぎ話、と思えばいいのかなあ。
少女が知恵を最大限に使って戦場で活躍するというストーリー自体はおもしろいが、「敵」側の人間に対し、「味方」側の人間の描き方が「狂言回し」的すぎる。
落ちこぼれドラゴンに幸福コオロギというのも、どちらか一方でいいような気がする。
「味方」側があんまり迫力がなさすぎるので、これじゃあ戦闘シーンは予告編で見た以上のものはないぞ、と思っていたら、本当にそうだった。
子供、家族を念頭において作ったのかもしれないが、せめて『もののけ姫』くらいのシーンがないと、「叙事詩」にはならない。「歴史」の実感がわいてこない。
音楽は悪くはないのだけれど、『アナスタシア』ほど印象的な、すぐに口ずさみたくなるようなものはなかった。