ナインスゲート

ラストはあれで満足です。あれ以上ストーリが進んでもしょぼかったような気がします。でも、やっぱり，前半のだらだらかげんと後半の巻きが気になって仕方ありませんでした。ストーリ的には面白かったです。殺人事件とかは終わってみればあんまり関係無かったんですけどね。というわけで私的には★★★です。

ズバリ、ミステリーっぽいホラーの皮をかぶった、オカルトのパロディです。
オカルトに対する恣意的なユーモアとアイロニーが、露骨に感じられ、馬鹿にされているようでいやな感じでした。
デップは文句なし（ファンだから）。
よって★★です。

★ひとつ。金返せです。
謎は全て明かされないし、推理する要素も少なすぎです。
前半だらだらし過ぎて、ラストが慌しく感じました。
見立て殺人の意味も分かりません。
ただ挿絵を奪うだけで、「見立て殺人」を行う必然がどこにあるのでしょう？
謎の女の正体も分からずじまい。
設定は興味深いのに、説明不足です。もったいない。
ジョニーが「ナインスゲート」と言う本に執着して行く過程も分かりづらい。て言うか、キャラと結びつかないです。
疑問ばかりが残りました。
「結局、何だったの？」と言う感じです。

ヨーロッパが舞台の故か、古書マニアの話の故かロマンポランスキー監督の故か、ミステリー＆ホラーといえども、静かな雰囲気。
ハリウッドのひえっ、ひえっと身が縮む映画を見慣れているのでゆったりとした流れが、不思議な気分を起こします。
しかし幕切れは、これで終わり？感ありです。
ジョニーデップ出ずっぱりで堪能できたので、ファンとしては★★★★ですが、彼に無関心な方は★★ではないでしょうか。