ノッティングヒルの恋人


監督 ロジャー・ミッチェル 出演 ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント

澤田崇弘(2000年12月5日)
http://www.hello.co.jp/~takahiro2525_49/
とっても感動しました。
しろ太(★★★)(2000年2月13日)
tamagotake@exite.co.jp
遅まきながらビデオで見ました。タイトル通り、ラブストーリーとしての側面より、ロンドンのちょっと文化的な地域に住むイギリス人達が魅力的な映画。
劇中何度も出てくる「間の悪さ」関連ギャグは、イギリス人の好みなのか、はたまたヒューグラントのキャラクターを際立たせるためなのかが不明ですが、その間の抜け方が古風で、今のアメリカ映画にはないおかしさ。アナスコットはその感情が良く見えないのですごく自分勝手な女に見えます。最後に彼に告白するところも、前の恋人と決定的に破局したから舞い戻ってきたようにも受け取れるし。でもその身勝手さが、にもかかわらず忘れられないヒューグラントの人の良さを際立たせているのかも。四季の移り変わりと、彼の心が少しづつ癒えていくところを同時に表現した市場のシーンはとても素敵でした。エンドクレジット直前で、その後の二人の様子を手短に示すのも○。主人公の周りの設定が同じヒューグラント主演のイギリス映画「フォーウエディング」に良く似いるのが興味深かったです。あれも個性的な友人に囲まれた彼が、なかなか手中にできない夢の女性を巡って友人とすったもんだするお話でしたよね。その友人の中には聴覚障害者がいて、でも周りの人はぜんぜんそのことを意識せず普通に付き合ってた。今回の車椅子の女性とおんなじ。それぞれの個性を控えめに尊重するイギリス人中産階級の慎み深さがすごく良かったです。ところでビデオ版には、本編前に唐突にプジョーのCMが入っていて面食らったのですが、本編を見て納得しました。「一番早い車はおまえのだ」といって306(のワゴン?)に全員乗り込み、しかも後ろに車椅子までしまい込んでしまうのだから、これはもしやタイアップしているのでは・・・。
colles(☆☆☆☆)(1999年11月6日)
colles@sam.hi-ho.ne.jp
最初のほうはなんだか退屈だったが、だんだん面白くなってきた。
イギリスの人々の描写は楽しい。
アメリカの映画を見るとき、キリスト教や、アメリカ式のヒューマニズムを、背景に感じる場合が多い。
ここでは、それが何か、すこし違ったものにおきかえられていた。
私には、それが面白くて、愛らしくて、よかった。
私も泣いてしまったけれども、二人の男女に対してよりも、ついていないイギリスの人々の愛らしさに対して、泣いてしまったのだと思う。
終わりのほうの、車をとばすシーンは、とてもスリルがあった。
それは、そんなに特別なシーンではない。
単に車を乱暴に運転しているだけなのに。
非日常的な設定を持ち出さなくてもこんなにも、わくわくするシーンが描けるのだと、改めておもった。
イギリスの人たちの描写に対して、ジュリアロバーツは、なんだか、作り物ぽくてへんに感じた。
彼の心の振れはわかるのだけれども、彼女の心の振れは、あんまりわからなかった。
わざわざ日本人をだしてくるのは、彼らにとってそんなに日本は特別な存在なのかなあ。
foreverじゃくて、indefinitelyだよね。
小久保 洋一(1999年9月30日)
chgheig@mx1.alpha-web.ne.jp
最後の記者会見シーンでの「Forever!」で、不覚にも泣いてしまった。
jean(1999年9月19日)
jean@pop21.odn.ne.jp
ちょっと間延びしてるし、ラストなんかも強引すぎるな〜と思ったんだけど、部分的にすごく魅力的なので、星3つ。
まず主人公を取り巻く人たちが光ってました。マックスとベラの夫婦なんか、お互いを思い合っているのが伝わってきて、つい妬けてしまうほどでした。
ところで「マックス&ベラ」って何か元ネタがあるんでしょうか。
(前に観光地で馬車に乗ったら、その馬の名前がマックスとベラだった)
それはまあ置いといて、もう一つ印象的だったのが映画的な小ワザです。
一つ目は公園のシーン。ジュリアが先にベンチに座って、ヒューがちょっと離れたところに立っているんだけど、その二人を見下ろしていたカメラの位置が、どんどん高くなっていく・・・あれれ、どこまで上がっていくの?と思う間に、木々の緑をかき分けるように上へ上へ・・・これには目を奪われました。
それから、ジュリアと別れた傷心のヒューが、ノミの市を横切っていく場面。
木枯らしが吹いたかと思うと、次のシーンは雪景色。そして花の咲く春になり。
この間、わずか数十秒。歩いてる間に季節が変わっちゃうのです。
こんな場面がもっとあったら、星もう一個つけるんだけどな。
ジュリアは可愛かったです。ハリウッドの人気女優の中では、一番好き。
(話は変わって、パンちゃん、前にお返事メールで教えてもらった「チャンス」を見ました。
ほんとに笑えるのかな?と思いながら見たんだけど、本当に笑えました。
やっぱりピ−タ−・セラ−ズは最高です。)
パンちゃん(★★)(1999年9月6日)
予告編を見たときはおもしろそうな映画だな、と期待したが、予告編がすべてだった。
イギリス人の平凡な日常と、その日常の楽しみ方。それと対比されるアメリカ人のトップ女優の感覚……。
イギリス人特有の自己客観力というか、自分にこだわる力というか、それは大変面白いのだが、それに対比されるべき女優の感覚が意外とつまらない。
これだけマスコミが発達して来ると、女優の個人的感覚というものなど、すでに「個」ではなくなったということか。
「個」として存在するのは、日々の生活のなかの普通の人々だけということかもしれない。
まあ、そういう意味も含めて、イギリス人の個人主義はほんとうにおもしろいとはいえるけれど……。
フランスでは「不潔」(あるいは、だらしなさ)になるところが、イギリスでは「パンク」になるところ(ヒュー・グラントの妹などその典型)が、この国の人間のおもしろいところだろう、とあらためて思った。
Tamaki(★★★★)(1999年9月4日)
tamaki3@mta.biglobe.ne.jp
あー、もうすごく感激しました。一緒に行った(というか「ヒュー・グラントが見たいから一緒に見に行って〜」と頼んで来てもらった)主婦の友達からも「これは良いよ!気に入った!」と見終わった後、お墨付きをもらいました。この日、私の住む街では最後の夏日、35度の炎天下を歩いた後、ただでさえ頭がクラクラしていたので、この映画を見て、ダラーっとリラックスできて、大笑いして(ルームメイト役のスパイクのお陰ですー)、最後にほのぼのとできて、まさにそんな「暑い、だるいどうにかして」という時にうってつけの映画でした。
いやー、ヒュー・グラント扮するウィリアムがとっても優しいんですねー。「あんなに優しい男性がこの世にいるのだろうか?」とも思いましたが。彼は友達の言うことばかり聞いちゃって、いまいち消極的なところもあるんだけど、時間が経ってもアナ(ジュリア・ロバーツ)のことを忘れられないでいるというのが手に取るようにわかって、感情移入してしまいました。すごい誠実な人だなあとか変なところに感心してしまいました。
友人達がそんなウィリアムを気にかけて何度も何度もいろんな女性を紹介する場面などは、自分のことを見ているようでした。そういえば「合コン10本ノック」などと称して、失恋のあと友達に妙な形で慰められたり、逆に失恋して意気消沈している友達をこれでもか!と紹介攻めにして慰めたりしたこともあるよなあ、などと思い出してしまった。同じような「元気づけ方」を洋の東西に関係なくしているのがわかって面白かったです。
これはプラっと見られる映画だし、見るのに体力も要らないし、見た後に明るい気分になれると思います。やっぱり映画はこうじゃないと!と思ってしまった。じつは前日『マトリックス』を見たんですが、画面に魂吸い取られるかと思うほど疲れてしまった。画面のガチャガチャ加減にうんざりしてしまったのです。これじゃあしょうがないよなーと。
ところで同じジュリア・ロバーツ主演の『プリティブライド』も今秋公開されるそうですが、果たして『〜ヒル』と同じように男優側に感情移入ができるのだろうか?と疑問です。どうしても比べてしまうヒュー・グラントとリチャード・ギア。この2人じゃあ歳も違えば、頼りなさげなところも違って、なぜだか親近感の湧いてしまうヒューを応援してしまう私でした。★4個ですが、ジュリアロバーツの笑顔がもうちょっと多かったら★5個にしたかったかな。今回は怒っている顔と悲しい顔、不安そうな顔が多かったですね。もう少し笑顔が多く見たかった。