ロッタちゃんはじめてのおつかい



とみい(2000年4月7日)
tominco@pop11.odn.ne.jp
★★★★。
小学校2年生くらいまで、いちばんの お気に入りだったのが、リンドグレーンという作家でした。
映像化されたものを観て、ああ、こういう世界が 私にとっての理想郷なんだ、と感じました。
ロッタちゃんのかわいさはもちろんとして、 竜崎さんの書いているように、 「小さな大人」の人格を尊重しつつ、ユーモアをもって接する 周りの大人たちが、とっても素敵。
とくに後半になるにしたがって情けなくなるお父さんが キュートだ。
竜崎麗香(2000年4月3日)
toshi.ow@jasmine.ocn.ne.jp
★★★★
2つの意味で心に残った映画でした。
一つは「次女の偉大さ」(笑)。
もう一つは「スウェーデンの子育て、家族愛」。
日本式に、そしていい子ちゃんに育てられた長女の私にとって、最初の「家出」のエピソードまでは、「わがまま言ってんじゃ ないよ!親もちゃんと叱るべきだ」と、正直言ってイライラさ せられて、「ロッタちゃんがとにかくかわいー」という前評判 なぞ全く信じられませんでした。
ところが、次の「クリスマス」のエピソードで、やっと次女の 偉大さと、スウェーデン式子育てのすごさに気づいたんです。
マニュアル人間的長男、長女が困難につきあたってメソメソし ている間に、奇想天外な方法で状況を打破し、さらにその自分 の行動を誇示するわけでも、周囲に認めてもらいたいとアピー ルするわけでもなく、ただ「私ってすごーい」と自分に語りか けるロッタちゃん。次女パワー炸裂(笑)。自分の妹を思わず 見直してしまいました。
それから、あんなに小さな子供でさえ「小さな大人」として 接するスウェーデンの大人たち。母親、父親は自分の子供を 心底信じ、愛している。お兄ちゃん、お姉ちゃんのロッタち ゃんに対する態度も愛情に満ち溢れていました。
ロッタちゃんがツリーを手に入れて、家族でパーティーをし ているシーンでは、涙があふれて止まらず、恥ずかしい思い をしました。が、周囲の方々も結構泣いていたようで、ほん と、不思議な映画です。あんな全然泣かせのシーンじゃない ところで思わず涙が出てしまう。
映画館を出てからは、(前半部分爆睡していた)夫に、ロッタ ちゃんについて延々話続けてしまうほど、やられましたよ、 ロッタちゃんの魅力に。