007 トゥモローネバーダイ

監督 ロジャー・スポティスウッド 主演 ピアース・ブロスナ、ジョナサン・プライス、ミシェル・ヨー

とかげ王(★★)(3月22日)
lizard@osk2.3web.ne.jp
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一応全作品を最低3回は見てるし、昔はあのテーマソングを聞いただけで、胸を躍らせてた007フリークの私ですが、今回の作品はちょっとガッカリ。
以前インタビューで「人間味のあるボンドを演じてみたい」って言っていたP・ブロズナン。Qからもらったボンド・カーも早々にぶっ壊してしまうあたり、メカには頼らず、知恵と行動力で見せてくれるのかな?って期待したんですが、結局は御都合主義的な展開でしたね。手錠で繋がれたままでの逃走劇は見所でしたけど、それ以外は面白くないというか、悪い意味で「安心して見てられる」シーンがほとんどでしたね。
ミシェル・ヨー(キングの方がいいのに、なんで変えちゃったのかな)のアクションもぱっとしないというか、香港映画に比べてカンフーの見せ方が下手だということが露見しただけだったし、ラストで敵に捕まった彼女をボンドが救い出すという話も、いただけない。
結局この映画のコンセプトって何だったのかな?って疑問だけが残りました。何もかもが中途半端。このシリーズの方向性とは何なのか。ここままじゃ厭きられてしまうよいうな気がしますが。
MIKI(★★★)(3月18日)
miki@lorain.com
http://www.lorain.com/miki
そんなに期待して行かなければそれなりに満足できる映画だと思う。上司だの相棒だのが女性のためか、彼のハンサムさがひときわ目立って華やかだった。アクションで頑張ったミシェルヨーは、自分が新しいタイプのボンドガールだとアメリカの雑誌で発言して最近ひんしゅくかいました。でも、私が一番気になったのはクルマや電話や時計やお酒や化粧品なんかのもろもろの会社が全部スポンサーになってること。やり過ぎるのは見苦しいもん。
パンちゃん(★)(3月17日)
スパイの夢ってなんだろう。主題歌のなかに「ガンと酒と女」という表現が出てくるけれど、たぶん、それだ。ガンを使い、ドライな酒を飲み、セクシーな女と寝る。日常では味わえないことを、日常としてやってしまう。それがジェームズ・ボンドを見る時に見る夢だ。
映画のなかには確かにその三つは描かれているけれど、どれも味気ない。
原因は「ガン」にある。アクションにある。戦闘機を乗りこなし、重装備のカーをあやつり、バイクで逃げ回る。どれもこれも派手すぎて日常との接点がない。人間味がない (バイクの二人乗りには、少し残っているが……)。人間の持っている「工夫」の味がどこにもない。絶対に負けるはずのないカーをあやつって戦って、おもしろいだろうか? どんな勝負も、負けるかもしれないというスリルがあるから楽しいんじゃないかなあ。
ジームズ・ボンドの本来の味は、その負けるかもしれない、という状況のなかで、冷静に行動(これはアクションとは正反対のものだ)することではないのだろうか。どんなときもユーモアを忘れず(イギリス人の得意の分野だ)、乱暴な行為をせず、必要最小限の装備(工夫を凝らした小物)で活路を開く----そこには何とも言えない人間の味がある。「大人の男」の味がある。同時に無邪気な「少年の心」がある。(少年というのは、小さな持ち物に独自の工夫をして、自分だけの特徴をつくるのが大好きな人間だ。勝負事ならなおさら工夫をする。)
その味があってこそ、「酒」も「女」も生きてくる。この男は普通の男の知らないことを知っている。普通の男の知らない状況を冷静に生きてきた。でも、少年の無邪気さも残している----そうした味が、酒と女を活気づかせる。それが、そうした「男」になってみたい夢を見させる。「男」になって、酒と女を楽しみたい、というこころを育てる。
それがすっかりなくなっている。「大人になれ」というセリフが出てくるが、この映画はあまりにも「子供の夢」になりさがっている。なんでもかんでもつめこんだ「お子さまランチ」になってしまっている。
派手なアクションは「時間」を忘れさせるかもしれないが、同時に「頭を働かせること」をも忘れさせる。
きりこ(2月26日)
yt0408@alpha-net.or.jp
007、改めBMW提供による史上最大のミュ−ジックビデオ
すごいですねぇ。シェリル・クロウの新曲のミュ−ジック・ビデオは!
ジョン・ボン・ジョヴィが自分の曲のビデオ(ミニフィルム?)にデミ・ム−ア、ウ−ピ−・ゴ−ルドバ−グなどを出演させて人脈をアピ−ルしたのに対抗してかしないでか、シェリル・クロウはピア−ス・ブロスナン、ミシェル・ヨ−などを起用したんですね。
ウワサによるとヒロインには浅野温子を、という声も聞かれたそうですが、アクションのできるミシェル・ヨ−の方がBMWの重役の好みだったため、彼女に決定したとかしないとか。
う−ん・・・それにしても、壮大なミュ−ジック・ビデオですねぇ。おかげで、私の頭の中ではまだシェリル・クロウが歌ってます。
グラミ−のMusic Videoの部門にノミネ−トもされなかったのが不思議。こんなにすごいビデオなのに!
ひさこ(★★★)(2月17日)
映画好きを自称している私ですが、007だけは「私の趣味じゃない。」と敬遠していた映画・・・。が試写会に誘われたので行って来ました。
今まで、空想していたジェームス・ボンドとは違う。
007ってスパイの映画じゃないの?影の仕事じゃないの?
そんなに街を破壊していいの?正体がいとも簡単にばれていいのか!
ダイハードかと思わせるスパイ映画。街中どっかんどっかんいわせて全然、反省しない彼。一般市民の立場は?
あまりにも、面白い娯楽映画として、私の中では4つ星なんですがあの何とも言えない「胸毛」と回りのJ・ボンドマニアの意見を聞いた上で、星ひとつ減点です。
PANCHAN world