007ワールド・イズ・ノット・イナフ


監督 マイケル・アプテッド 出演 ピアース・ブロスナン、ソフィー・マルソー、ロバート・カーライル、デニス・リチャーズ

しん(★★)(2000年3月5日)
shi_t@d6.dion.ne.jp
http://www.d4.dion.ne.jp/~stoda/index.html
遅らせばながら,007見てきました。
最初にいっておくと,昔から自分は007シリーズにいまいち乗れません。
最初のアクションシーンはなかなか圧巻です。
でもその後の,アクションシーンはどーもどっかで観たようなものが多くてはらはらしません。(たぶん前作の007で見たのでしょう)
ジュディデンチ(M役)が誘拐されたり,悪役の悲しい話が新しいところですかね。
でもソフィーマルソーが「ただのボンドガールじゃいやだわ」とか言って,台本書き直させたんじゃないかと,にらんでるんですが(話の流れが不自然です)。
それとロバートカーライルの悪役があまりすごみがなく説得力がありませんでした。
ラストの下ネタジョーク(come)も,デニスリチャーズの演じているボンドガールの名前が不自然すぎるので,やられたという気にもなりません。
あんな名前の人いるんでしょうか。いたとしても笑えませんが。
それと,なんでエンディングテーマをルナシーが歌ってるんでしょう。
ミスキャストばかりの映画でした。
すみません。文句ばかり書いてしまって。
Qが引退する場面が一番じーんとしました。
まみ君(2000年2月27日)
n-tomoo@mtj.biglobe.ne.jp
星3.5
テンポよくて、しゃれもよくて、最近仕事が忙しくて、一服の清涼剤になりました。
ボンド、かっこいーじゃない。ミスだったのはやっぱりソフィーマルソーだよ。たれ目すぎるんだ。俺の世代では彼女はやっぱり「ラ・ブーム」のアイドル路線で終わってくれたらよかったのに。変に息が長いから。たとえば「拷問イス」でせくしーにボンドを攻めちゃうけど、なんか、いやらしさがないもんだよ。おまえ、そんなことするな、それよりおれのアイドルでいてくれ、というか。あれファンがみたら、俺のソフィー、くやしいーーとかいって、二日酔い、年に3回くらいしちゃうんじゃないか。
それで原爆の専門家ねーちゃん、これがよくわからないんだわ。何であんなにセクシーなのよ。豊胸手術したような、、あ、失礼しました、神聖なパンちゃんワールドに、、。
でもまあとにかく、娯楽、娯楽、で3キロ走った後のビールのような映画でした。思考は罪なり。
パンちゃん(★)(2000年2月12日)
ボンド・ガールが「飾り物」でなくなったのはいつのころなのか思い出せない。
「飾り物」でなくなった分だけ人間がきちんと描かれるようになったか。
それがよくわからない。
今回のボンド・ガール(ソフィー・マルソー)は、ボンド・ガールの域を完全に超えて、 きちんとしたキャラクターを持っているのだけれど、どうも、説得力に欠ける。
だいたいソフィー・マルソーという女優には明るさというか豪華さというものがないから、とても金持ちの令嬢に見えない。
そうした女優がこの役をやることに無理があったのかもしれない。
こんな女の描かれ方では、むしろ「飾り物」の方が単純明快で、女性蔑視と言われようがどうしようが、 映画なんてどうせ嘘、ジームス・ボンドなんてどうせ嘘、マッチョの夢、と笑い飛ばせたんじゃないかなあ。
フェミニズムの面から見ても、ちゃんとした「攻撃目標」という立派な存在意義があったんじゃないかなあ。
あ、もう一人のボンド・ガールは名前は何て言うかわからないが、たしか『スターシップ・トゥルーパーズ』 にも出ていたなあ。あの昆虫顔が私にはなじめない。
と、ここまで書いて来て、私は結局、この映画のボンド・ガールが気に入らなかったのだ、だからつまらなかったのだ、と気づいた。
私はときどきアンチ・フェミニストになるのだった。(笑い)
toto(私の評価★★★★)
toto@mc.mailbank.ne.jp
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2808/
 前作「トゥモロー・ネバー・ダイ」はアクション満載で個人的には大変満足の行く作品でした。
 期待の今作はアクション面でも観客を満足させながら物語性もしっかりと持った前作以上の作品に仕上がっています。
 今回の敵役はロバート・カーライル演ずる痛みを含めた全ての肉体的感覚を失った男ですが、それ以上に痛みを忘れてしまった女ソフィーマルソーが印象的でした。また、今回のボンドは非情な面も見せるなどこれまでとは少し違った演出が非常に効果的だったと思います。
 本編は相変わらずオープニングから目の離せない修羅場の連続で、予想以上に楽しませてくれます。ボンド映画では定番の秘密兵器も勿論登場しますが、今回劇中でお馴染みの"Q"から弟子の"R"へ引き継がれるようなシーンがあり、エレベータで"Q"が姿を消していくシーンが「引退?」を匂わせとても寂しく感じました。
 映画を見終わった後でパンフレットを見て長年"Q"を演じてきたデスモンド・リューウェリンがこの映画の全米公開中に不慮の事故で亡くなっていたことを知り大変驚きました。ボンド映画にはなくてはならない存在だっただけに非常に残念でなりません。ここにあらためてご冥福をお祈りします。