絶体×絶命

監督? 主演 アンディ・ガルシア、マイケル・キートン

立花(6月9日)
mhiro@ask.or.jp
   観ているときは、それなりに面白かったような気もしたけど観終わった後、綺麗さっぱり忘れそうな映画でした。M・キートンはなんだか中途半端な性格で「そんなんで立派な凶悪犯(?)になれるの?」て感じだし、A・ガルシアは魅力ないし、死にそうな坊やも後半やたらと元気だし、こんな訳の分からない登場人物ばかりじゃいくら派手な見せ場があってものれません。
 と言うわけで★1個と言いたいところだけど高所恐怖症の熱血女医さん(笑えた)に★それとラストが余程気に入ったのかゲラゲラ笑ってた前の席の二人連れのオバチャンが面白かったので☆
 ★★☆
 ビデオが出るまで待ってれば300円で観れたのに・・・・・・失敗だった。
  パンちゃん(★★★★)(5月30日)
 上映時間が短い。2時間以内。これだけで★3個。長い映画は疲れるからねえ。
 気に入ったシーンが二つ。
 1番目。マイケル・キートンが指の関節を外すシーン。靴紐で手首をしばり、親指をテーブルに固定し、足を落とす。関節が外れる……。手錠抜けの、ごく基本的(?)な方法だとは思うけれど、きちんと描いているのがおもしろかった。
 2番目。麻酔が効かないようにするために、なんとかかんとかという薬を飲むシーン。アンプルのくびれを紐でくくって、紐の先を歯に固定する。舌で紐を巻き上げ、歯でアンプルを割る。(これは、口の微妙な動きだけだけれど、薬を飲むシーンをていねいに描いているのでわかる。)すごいですねえ。こんなことを映画で見せていいんですかねえ。囚人が真似しないかねえ。
 この二つのシーンで、★1個がプラスになった。
 あとは、まあ、ごく普通の作品。白血病の子供を巻き込み、限定された時間に絞り込む、という手法は、私は好きじゃないなあ。子供がからんでくると、本気で心配する気持ちになれない。子供はぜったい助かるから、結末が見えてしまう。
 どんな犯罪映画も結末など見えているといえばそれまでだが、特に難病の子供の命がかかっているなら、もっとわかりきっている。それが、やっぱりいやですねえ。
 せっかくマイケル・キートンが脱走するまでをていねいに描いたのに、それがまったく無駄になってしまう。とても残念。
 アンディ・ガルシアも、生活感がなくて、魅力を欠いている。女医をやった人は、気が強そうでよかったなあ。マイケル・キートンは最初の方のシーンでは歯を矯正するブリッジをしてませんでしたか? 変な金属の光が見えたようだったけれど……。水をつかってウエートトレーニングしているときの体と顔も妙にへんだったなあ。
Tamaki(5月14日)
ekm63941@biglobe.ne.jp
パンちゃん、こんばんは。Tamakiです。
先日「追跡者」の感想を書いて送ったものです。
『絶体×絶命』なんですけれど、パンちゃんのHPでは 漢字が間違っていませんか。「絶体」が「絶対」になっている。 『絶体×絶命』の感想を送ろうと思って気が付いたわけでして、 ついでに感想をメールで送ります。
(メールで送信されると面倒だったら、ごめんなさい)
採点:★★
まったくどうしたらこうなるの?というストーリー展開、前後のつながりがない映画 でした。あまりにもおかしな展開で、観客の失笑(それも大きな)を買っていた場面 が5つありました。私はその失笑でざわざわした会場のほうがおかしかった。その5 つの場面とは観る前に言ってしまうと面白さ半減かもしれないので、聞きたくない方 のために下のほうに記しておきました。どの会場でも同じ場面で同じ笑いが起きるの かしら。
役者さんについてですが、刑事アンディ・ガルシアは、どんなシーンでも表情が同じ です。息子と話しているときも、凶悪犯を追いかけているときも同じ。熊のプーさん を見ているようで、シリアスな場面でも全然真剣みが伝わってきませんでした。一 方、IQ150と強調された「頭の良い凶悪犯」マイケル・キートンは、ちっとも恐い感 じがしませんでした。IQ150の人がそこでドジるか?という描かれかたで、凶悪犯な のに時々いい人の顔を覗かせる。特に骨髄移植のドナーを待つ子供の前では悪い人にな りきれず、目は泳ぐは、首の動きは鶏のようカクカクなるは・・・。あれは全て演技 指導のもとになされたのでしょうか。
★★という採点は、連れていった友達が喜んでいたというのが理由です。その友達は 前評判が良く然もいわゆる超A級映画しか見ない人なので「笑った〜、こんな映画も あるんだね。だったら噂の『ポストマン』も観たくなった。」と言っていました。
ただ骨髄移植に関しては説得力があまりなかった。あれで観客を説得してドナーを募 れるのでしょうか。私はNHKのドキュメンタリー番組なんかで見るほうがまだ説得 力があると思いました。
会場がどよめいた5つの場面とは:
M・キートンが女医さんにぶっとばされるところ;パトカーが突然空を飛ぶところ; A・ガルシアが病院のガラス玄関にバイクで突っ込むところ;キートンとガルシアが 救急車の中で手を握り合うところ;そしてラスト;


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