ジャンヌ・ダルク


監督 リュック・ベッソン 出演 ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・マルコビッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン

とみい(2000年4月14日)
tominco@pop11.odn.ne.jp
★★。
2時間40分は長すぎるの一言。
前半はなかなか楽しんだんだけど、途中から字幕を読むのがむちゃくちゃしんどくなった。
collesさんも書いてたけど、フランスの歴史上の偉人が、英語しゃべってて、それに日本語の字幕がついて理解する、というのはすごく変。
colles(☆☆)(2000年1月24日)
colels@sam.hi-ho.ne.jp
この映画のキーワードはずばり、confess。
彼女の信仰心のあつさ、信仰することの意味、そしてそのなかでconfessすることの意味を知らないことには、理解することのできない映画のように思えた。
ヒューマニズムまではわかっても、ジーザスクライストスーパースターにおけるような、熱狂的なしかし焦点のずれてしまった信仰まではわかったきになれても、フランス的な思想の上で、信仰に対する矛盾を突きつけられると、私には、もうどのように対処してよいのかわからなかった。
信仰は、確固としたものであるはずで、だからジャンヌがみてしまった幻想的なおつげが、単なる幻想でしかないのではないかという彼女の自戒は、実に的をえたものだ。
ただそれだけなのだろうか。
そうだとしたら、二時間四十分をついやした、この長い物語は、彼女の人生は、いったい何の意味をもつというのか。
彼女は、彼女の姉の死の意味を、自分の中にみいだそうとした。
しかし、憎しみからうまれた彼女の信仰は、実は、信仰とはいえないものに変質してしまったということか。
ただそれだけなのだろうか。
そうだとしたら、神は、いったいわれらに何をもたらすというのか。
あまりにも絶望的ではないか。
ただそれだけなのだろうか。
この重いテーマに対して、ラストシーンは何も答えてくれない。
ところで、ジャンヌが英語をしゃべっているのはへんだ。
フランス語でやったら絶対違っていたと思う。
もっとつたわったと思う。
しんちゃん(★★)(2000年1月18日)
shin1@dd.catv.ne.jp
http://member.nifty.ne.jp/~shin1/
内面を掘り下げすぎだと思いました。
なんかもっとスカッと爽快な映画、そしてちょっぴりの感動を期待していたので、エグイ場面や、後半、捕虜になってからのひたすら自分との葛藤が続く場面、救いの無いバッドエンドで胸焼けが起きてしまいました。
リュック・ベッソンの映画って、僕にはいまいち会わないのかも。
グラン・ブルーもあまり面白く感じなかったんです。
しーくん(★★+★<マルコヴィッチに>)(1999年12月20日)
最初にお断りをしておきたいのは、上映中にフィルムトラブルがあり(約10分弱の中断)、劇場の対応が物凄くひどく、かなり怒り爆発状態になったので(というか本当に爆発してしまった)後半は平常心では作品を見ていません。まあ、大阪のミナミは全国的に見てもレベルの低ーーーい映画館がほとんどですが、ここはワースト中のワースト!!!(つまりは日本ワーストワン!)。私はここの劇場招待券を友人から貰ったので、仕方なく見たのが運の尽き!だいたいモギリ嬢の無愛想からしてここの低レベルが解かるというもの。大阪の皆さん!この作品を見たかったら、キタか天王寺のシネコンに足を運びましょう!ちなみにこの劇場とは、プランタン難波の前に在る古臭い劇場です。ええい!戒めの為に劇場名も書いてやれ!千日前国際劇場!一刻も早く閉館を!!!
作品と全く関係のないコメントで始まり誠に申し訳ありませんでした。しかしそういう出来事があったので、どうしても評価が辛口になってしまいます。ただ、はっきりと言えることは、お金を出してまで見直そうとは思わないこと。私的には今年見た作品の中ではワーストの方に入る作品でした。とりあえず何とか評価出来るのはSFXを使わない戦闘シーンだけ(ジャンヌの演技だけは除く)で、あとは全くつまらなかった。例えば、ジャンヌが本当の王太子を探し当てる場面、ここはこの作品では重要なシーンの1つ。つまりは神の声を聞いたという彼女の神秘的な存在を、どういう映像で表現するか、そして彼女がどんな演技で観客を魅了するかがポイントになってくる。答えはあれですかい?・・私には髪の毛をギャーギャー喚きながらばっさり切るシーンが象徴するように、ただの“気の弱いヒステリックねえちゃん”にしか見えなかったですけどね(顔だけならカリスマ性たっぷりなのにね)。それに彼女のアップ描写が多いのも、ただ単に“監督の趣味”??。従って、まあジョン・マルコヴィッチは良しとしても、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマンなどベテラン俳優が脇を固めてますが、別に他の無名俳優が演じても良かったのでは?特にホフマンはお気の毒様と言うしかしょうがない。あれがリュック・ベッソンが描きたかったジャンヌ像だったとしたら、別に文句は言わないが(って言ってるか(笑))それでもラストシーンの彼女の怯えた顔は絶対に納得できない!(火あぶり刑のシーンね)ホフマンが泣いているよ!いったい俺のポジションって何だったのって・・・・(ということで文庫本を読んだら怯えている理由がわかったのでした・・・ってひょっとして私が見逃した?)。スローの多用も非常に気になったし、ラストにかけてはあくびの回数が増すばかり、確かに映像は綺麗だったけれど、それ以上に美しい作品をこの前見たからなあ・・・久しぶりにエンドクレジットが流れ出したら即効で劇場を出ました。
パンちゃん(★★★)(1999年12月15日)
リュック・ベッソン監督の作品は奇妙にロマンチックというか抒情的なので、私はこれまで好きではなかったのだけれど、今回はおもしろかった。
これまでに見た正月映画『ワイルド・ワイルド・ウェスト』『ファイト・クラブ』がいまひとつおもしろくなかったせいで、つまり、反動でそう感じただけなのかもしれないが。
気に入ったのは、まず、映像がのびやかなこと。色彩が豊かなこと。これは見ていて幸福になるなあ。
「ジャンヌ・ダルク」については歴史にうとい私はなにも知らなかったのだけれど、少女のカリスマ性に引かれていく男たちとジャンヌの関係が、とても説得力のある形で描かれていたと思う。
ミラ・ジョヴォヴィッチは17-19歳には見えないけれど、カリスマ的な雰囲気は十分に肉体かしていたと思う。
ときどき、おもわず身を乗りだしてスクリーンをみつめてしまった。
ジョン・マルコビッチもおもしろかったし、脇役の兵士たちもそれっぽくて、ジャンヌの女の感じ、カリスマ的な感じをしっかり浮かび上がらせていた。
うーむ、映画はやっぱりひとりではなく複数の人間でつくるものなのか、とあらためて思った。
*
と、書きながら、私は、やはりミラ・ジョヴォヴィッチが好きになれない。
映画を見ている間は確かにおもしろく感じたのだが、ストーリーをはなれた瞬間、魅力的に感じない。
それで★が三つ。
バーブラ・ストライザンドなどは映画を離れるとブスなのに、なぜか映画の中で見た美女(?)の印象がよみがえり、とても好きなんだけれどなあ。
なぜ?