シャイン


監督 スコット・ヒックス 主演 ジェフリー・ラッシュ、ノア・テイラー、アレックス・ラファロウィッツ、アーミン・ミューラー・スタールほか



パンちゃん(★★★★)(5月1日)
見てすぐ、というより、感想を書き始めたら、とても好きになってしまった。
(批評で書きそびれたことだけ追加で書いておきます。)
バスタブに顔だけ浮かべてゆったりするシーン、光がはねかえり、天井にきらきらした模様をえがくシーン。何の迷路だろうか。何の輝きだろうか。とても美しかった。プールに楽譜を浮かべて泳ぐシーンも素敵だ。
愛をもとめて苦しむピアニストの、理想の愛の形が「水」なのかなあ。すっぽりと体をつつみこむもの。すっぽりと全体をつつんでくれる愛を求めていたのかなあ。
ピアノを弾く前、指をお湯の中でほぐしているのも何か暗示的だねえ。
ジェフリー・ラッシュもいいけど、アーミン・ミューラー・スタールもよかったなあ。私は、この役者が大好き。愛嬌があって、哀愁があって、なまりが魅力的で……。
『ミュージック・ボックス』『マイセン幻想』『わが心のボルチモア』『ナイト・オン・ザ・プラネット』どれもこれも好き。
以前は気がつかなかったけど、立ち姿が非常にきれいですねえ。ダニエル・デイ・ルイスみたいだ。
エローテ(★★★★★)(8月10日)
elote@tky.threewebnet.or.jp
http://www2.tky.threewebnet.or.jp/~elote
何度も繰り返し流れてくる「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番」が耳に残って、次の日にCDを買って聴いて以来、完全に虜になってしまった。HPの中に「ラフマニノフ♪コレクション」というコーナーも作ってしまったほどだ。
1つのことに徹底的に打ち込むことは素晴らしい。王立音楽院に留学して特訓の日々を過ごすシーンと、そして、復帰したヘルフゴットが弾いたのは、またしても第3番だったという、その2つのシーンがいちばん心に残った。


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