スネーク・アイズ

監督 ブライアン・デパルマ 出演 ニコラス・ケイジ、ゲイリー・シニーズ

みさきたまゑ(★★)(1999年7月4日)
misaki@ceres.dti.ne.jp
http://www.ceres.dti.ne.jp/~misaki
  
ニコラスケイジ主演なのに★が少ないのは、予告編で、こいつ前の映画=「身代金」 でも犯人だったからなあ、と思ってたらほんとに悪者で、あまりのわかりやすさに唖 然としたからです。
なんで「snake eyes」=蛇の眼が「親の勝ちだ」という字幕になるのか?  と思って英会話の先生(アメリカ人)に聞いたところ、二つのサイコロがそれぞれ 1の目を出した場合のことをいうそうだ。ほら、ならべると蛇の目でしょ。博打用語 だったのですな。
先生から聞いたんですが「どぅ ゆ のぅ にこらすけいじず ふぁざ? ひず  ふぁざー いず ふらんしす こっぽら」ええー、知りませんでしたわ。
タカキ(★★★☆)(3月10日)
TakakiMu@ma2.justnet.ne.jp
「あ〜、めんどくせぇ映画だなぁ〜 。」そう言って私は席を立ち、明るくなった館内を手洗いへ向かった。
上映中、缶紅茶を飲んでいたせいか、ちょっと我慢ならなかったのだ。私は手洗い所の扉を勢いよく押し開けた。すると、なんということでしょう!そこには洗面台へ相対して一人の金髪の女性がいるではありませんか!
「ぎゃーーーーーーーーー!!!!!」
女子トイレでした。
さて、(笑)このスネーク・アイズですが、まず、冒頭の長回しからしてめんどくさい。いくらなんでもやりすぎです。それから、最後の謎。「えっとーカジノの社長が兵器の開発もやっててー経営拡大の利権がーーあーーうー」と、考えるのがめんどくさすぎてもはやどうでもよくなってくる。最近のこの手のサスペンスはあまりにも観客の裏をかこうとしすぎるあまり、荒唐無稽な代物になってしまっている。確かにヒッチコックも荒唐無稽だが、ヒッチ映画はこちらの期待(予想)と裏切りのギリギリのラインで提示してくるのである種の爽快感を覚えるのだけれど、この映画にはそれがない。これは致命的だ。
だからといってこの映画が駄作だとは思っていません。ニコラス・ケイジは本当に面白い役者だと思うし、なにより今回もヒッチ・ネタ満載だ。金髪もそうだけど、配役からしてもう、ニコラス・ケイジ、ゲイリー・シニーズの顔なんかヒッチ映画にでてきそうな顔してると思いませんか?あとは、影とかもヒッチやラングを思い起こさせますね。まあ、現在のハリウッド大作でああいった古典技法をわざわざ使う意義っていうのはオマージュということ以外には何もないとは思うのだけれど、、、。
なんか文句ばかりになってしまいましたが決してつまらないわけではないので(評価も★3.5だし)未見の方は御覧になって意見を聞かせてください、、、。
パンちゃん(★)(3月7日)
1万4000人の目撃者、1万4000人の容疑者、というのがチラシのキャッチコピーでした。 そんなこと、ありませんねえ。予告編を見たときから、これが怪しい、と思っていた人物がそのまま犯人ですねえ。 だいたいねえ、重要な秘密をE-mailで連絡し、それよりもっと重要な情報の提供をなぜ渡せるか渡せないかわからないような場所で受け渡しをしようと思うのだろうか。 二度目の情報もE-mailでしなさい、E-mailで。メールでは情報が漏れる(盗み読まれる)と思うのなら、最初からメールで連絡を取り合ってはいけません。 などということを書くと、この映画は映画にならないのですが、実際の話、どうみても無理のあるストーリーを映画にしたとしか思えない。 そうなると問題は映像なのだが、確かに綺麗ではあるけれど、サスペンスとうまくかみ合わない。赤いドレスの女にしろ、白いスーツの女にしろ、謎を秘めた人物という感じがしない。赤いドレスの女が足を組み換えるシーンなど、全くいらない。そんな女を怪しいと言ってわざわざ護衛の責任者が問責するなんてこと、あると思う? 私はアメリカの護衛システムを知らないけれど、まあ、私ならその女が怪しいと思えば手下を問責に支持するな。 13分(というのは本当かな?)の冒頭の連続撮影も、ただそれだけのこと。お疲れさま、としか言えない。 13分のシーンをとるのにエネルギーを使ってしまったのか、あとは緊張感がまったくない。
そん(3月5日)
冒頭の長回し(3分以上あったのでは?)で完璧にノックダーーウン!!
この場面はやはり有名なんですね。納得。
ニコラス・ケイジよ、お疲れさまです。
この人っていつも撃たれたり殴られたりして血だらけになるよねー。血だらけ男。でも、かっこよくてオーバーアクトが様になるので(それこそ映画スター!)私は大ーーーー好きです。
共演のゲイリー・シニーズは演技に“舞台”が入っているような気が。
この人は舞台役者なのだろうか?
忙しいカメラワークとか画面分割とか、映像技術関係に暗い私にとっては“うわ、すごい!面白い!”の連続でしたが、通な人にとってはどうなんですかね。子供だましなのか?
“アンタッチャブル”や“虚栄のかがり火”(私はなんでかこれが好きでね。)と比べれば落ちるのかもしれないけど、息を詰めてドキドキハラハラした映画は久しぶりで嬉しかった。
昨年の「フェイス/オフ」以来ですねえ。(お、これもニコラス・ケイジだ。)「フェイス/オフ」は、泣きも入るけどね。
kaeru(2月26日)
kaeru-n@msn.com
麗奈さんの感想を読んで、私の言葉足らずに気づいたので、追加させてください。
ミュージック・ビデオ風なのはごく一部で、全体としては麗奈さんがおっしゃるように、他の監督とは明らかに異なる個性があります。どこがといわれると難しいのですが、色とカメラワークでしょうか。
ポスターは地味かもしれませんが(当地ではニコラス・ケージのアップというだけで地味でした)面白いですよ!
ところでデ・パルマ監督といえばヒッチコックですが、今回はどのあたりに隠し味があったのでしょうか。金髪の女性でしょうか?それとも犯人の正体でしょうか?
麗奈(2月25日)
reina@osula.com
他の映画と比べるとやっぱりかなりおもしろかったです。みている最中は気にならないけど見終わって「やっぱりデパルマは撮り方がうまい」と思いました。それに、デパルマだけあって撮影監督も腕の良い人を使っているんですね。とても綺麗に撮れていたと思います。(私はデパルマの映像がもともと好きなんですけど)ニコラスケージも演技が上手で◎です。今まではGary Siniseもお芝居うまいと思っていたんですけど、ニッキーと比べると下手なのが目立ってしまったように感じました。と言うことはニッキーはトムハンクスよりも全然お芝居がうまいのね。普段は特別ニコラスケージのファンというわけではないのですが、彼の映画を見終わったあとはやっぱり感心してしまう。彼は頭の良い人なんですよね。映画のストーリーですが、確かに途中から誰が犯人かわかってしまいますね。あと、エンディングがちょっと安易だったように思いました。でもラストを除けばとってもおもしろかった。と思うんですが、見たのが随分前なので...
kaeru(2月24日)
kaeru-n@msn.com
監督はブライアン・デ・パルマ、主演はニコラス・ケージです。
公開が遅れたようですが、もしや内容がタイムリーすぎて圧力がかかったのでしょうか…。
ストーリーが中盤から読めてしまう、画面が昔のミュージック・ビデオのようだという欠点はあるかもしれませんが、(私のような)ニコラス・ケージ・ファンにとっては必見の映画です。胸毛が見えるようなやくざっぽい格好が似合うことにかけて彼の右に出るものはいないでしょう。弱く、情けなく、浮気はするしワイロもとる男が、実は一番熱い人間なのだというのがいいですね。
話題になった冒頭の場面も、少しひねったラストも、デ・パルマ監督らしくて楽しめます。やはりニコラス・ケージはいいなあ(幸いにしてシティ・オブ・エンジェルはみていません)。


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