Star Wars: Episode I - The Phantom Menace


監督 ジョージ・ルーカス 主演 リーアム・ニールソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ジェイク・ロイド、イアン・マクダーミド

colles(☆☆)(1999年10月2日)
colles@sam.hi-ho.ne.jp
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/colles/
退屈になってきたところで終わってくれたので、たすかった。
レースのシーンとか、戦闘シーンは、テレビゲームのそれをおもいおこさせるものだったけれども、まあ、楽しめた。
けれどもストーリ展開であるとか、いろんなところにあるしかけは、あまりおもしろくない。ギャグもおもしろくない。
語ろうとしていることもおもしろくなかった。
ひたすら、アクションとか、メカを追求して、考える余地を与えてくれなかったなら、私には、もっとよかった。
立花(★★★☆)(1999年9月14日)
mhiro@ask.ne.jp
このHPを読んでいて、あまり期待しなかったのが良かったのか?それなりに楽しめました。賛否両論入り乱れるってことはただの駄作ではないって事ですね。腐ってもスター・ウォーズ(笑)。力を込めて作られた映画は観ていて気持ちがいい!CGもそれほど鼻にはつきませんでした。前半のレースシーンはスピード狂のルーカス監督ならではの”スピード感”に対する強いこだわりを感じて嬉しくなってしまいました。
間違いなく今年のスピード体感シーン(?)ベスト1でしょうね。
競技車に傷や汚れをつけ、少しざらついた画面とエンジンの唸りで荒々しいパワーとスピード感を増幅させたり、ルーカス監督って好きなんですねぇ、こういうシーンが・・・・で、なんか一息ついたところでその後は剣劇シーンの他はあまり盛り上がらなかったような・・・・。
剣劇の決着もなんか妙にあっけなくて「あら、もうやられちゃった?」と思ったのは私だけ?それになんか第1作にあったようなノーテンキなところがなくなって全体的に暗くありませんでした?登場人物もみんな淡々として醒めた感じですよね。映画的なパワーはあってもフォースは薄くなったような気がします。セリフでやたら「フォース」と連呼すればフォースを感じるってものじゃぁない。第一作にあった画面から伝わるフォースに感応してワクワクすることがない。製作する側にフォースを信じる力がなくなってしまったんですねぇ。それと、これは2作目以降全てに言えることですがクライマックスに向けてのストーリーの大きなうねりがなくてカタルシスがないんですよね。ハッと気付くと「あら、終わっちゃった!」って感じ。それならば、せめてエンド・ロールのテーマくらいお約束のSW交響曲(?)でジャーンと締めくくればいいのにメインタイトルはイントロだけでその後は最後まで鳴り響かず、目が醒めたら(寝てましたゥ・(笑))終わってた。ファンサービスだと思ってやってあげればみんな喜ぶのに気が効かないなぁ、と思った。そんなわけで、目は画面には酔えたけど、心もフォースに酔いたかったなぁ。
きよっぺ (****)(1999年8月27日)
piyopiyo@po.saganet.ne.jp
別に見たくは無かった、、、と言うわけではなく、本当はメッセンジャーを見たかったです。でも、連れの主張でスターウォーズ見ました。
「騒がれてるよなー」とは思いつつも、前の3つ見てないんで、乗り気ではなかったです。
でも感想は、「うわー、やっぱすげー」って感じで面白かったです。
ダースモールは何だったんだ?とは思いつつも、結構感動。オビ=ワンかっこよかったなー。
でも、このページ見てたら、あーそうかも。とか思いました。
前のやつ知らないんで、よかったらだれか教えて下さいましー
ひさこ(1999年8月4日)
h_ichiyama@level5.co.jp
実は、初スター・ウォーズ。今までのスター・ウォーズを見ていないハンデを背負いながら、初めてみる「エピソード1」
あぁぁぁぁぁ〜全然、面白くない!CGは凄いけど、なんだかCGに見慣れてるせいか、今更って気がするし。
「1」をみた後、「これはやはり、以前のスターウォーズも見なければ!」と思う気持ちも起こらない。
ストーリーは、多少知っていたから大丈夫かなぁ?と思った。
それが、甘かったのか?
話やシーンがドンドン飛ぶから、ますます分からない映画になってしまった。2時間、大変辛く・悲しい思いをしました。
やっぱり「4・5・6」を見て見よう。そして、もう一度「1」をみる気が起きたら、見て見よう。
そうすれば、きっと・・・周りが大騒ぎする意味が分かるかもしれない。
星は★★。
SIVA(★★)(7月27日)
tomoko15@mail.goo.ne.jp
合点が行かない...
これが映画館を出た瞬間に起こった私の感情でした。
先週の良く晴れた日曜日。ようやくの思いで映画館へ行きました。
あまりに先行ロードショーが混んでいて直ぐに見に行く気になかなかなれなかったのです。
その分「期待」がつのりいつにない興奮があったと思います。
今回のエピソード1で気になった点
1.今までジェダイは死ぬときは皆体が昇華していったのに、オビワンの師匠はダースベイダーと同じに「荼毘」にされた...
2.ダースモール..いても居なくても良かったなら「謎」っぽくしておいて次回作にとっときゃ良かったのに....そして、さらにつまらなくなると(笑)
3.主な登場人物以外の台詞、登場した意味がない。ただ居るだけ..
今までとは見せ方を変えたのか..それにしてもだ「面白く」見せてくれ。
私にとって「STAR WARS」は特別。
エピソード456は私がまだ小さくて劇場に見に行けなかった。
そして、リメイクされた時劇場で見て..「A NEW HOPE」って見た瞬間、馬鹿みたいに泣いてしまった。
その位うれしかったのだ。
そしてやはり「面白かった」
その感動が欲しかったのに...腑に落ちない疑問ばかり。
子供ながらに「ダースベイダーが荼毘されたのは、ダークサイドに落ちたからなんだ」と思ってたんだけどなぁ。
皆さんはどう思います?
タカキ(★★)(1999年7月22日)
TakakiMu@ma2.justnet.ne.jp
http://www2.justnet.ne.jp/~takakimu/WELCOME.htm
 結局、「エピソード2を、お楽しみに!」という内容でしかない映画だった。
 問題点はいくつかあるが、@まず、見せ方(演出)が下手すぎる。あれだけ最新技術を駆使したCGをふんだんに使っているのに、あっという間に場面が変わってしまうので、じっくり観賞できない。じっくり見せてくれたのは、味気ないポッドレースとドロイド戦争の場面だけだ。前者はただのテレビゲームを観ているようで、『ベン・ハー』の戦車レースの足元にも及ばないし、後者は日本の「合戦(かっせん)」を模しているのだろうが、あのドロイド達には前三作のストームトゥルーパーのような魅力はない。私はもっと、都市の景観などをじっくり見たかったのだが。
 そしてA前三作にあった映画ならではの「気持ちの悪さ、違和感」が全く感じられなかったことも問題だ。例えば、エピソード1でオビワンがベイダーに殺されるシーン。ベイダーのライトセイバーがオビワンの身体に触れた瞬間、オビワンの茶色い洋服だけが残ってオビワンの身体はパッと消えてしまう。これは子供心にもゾクッとしたのを覚えている。或いは、クリーチャー達の奇妙な容姿。今回のクリーチャー達は予定調和的というか、「ねらって」作られているようで、まったく好感が持てなかった。カワイすぎるんですよ。セサミ・ストリートのマペット達と大差ない。もっと異様な、子供達が夜眠れなくなるようなものを作ってくれなきゃ。
 そして最後にBシリーズ中最高の人気を誇るハン・ソロが出ていないこと、だ。もちろん、時代設定的に無理なのはわかっているけれど、ルーカスの作品には「あの」キャラクターがいないとねぇ。もしかしたらユアン・マクレガーにそういったものを期待したのかもしれないが、うまく表現できていなかったようだ。この映画の唯一の見せ場は、ジャージャー・ビンクス君が合戦シーンで、明らかにバスター・キートンを意識した動きを見せてくれた、ほんの数分間だけだろう。
 などと文句を言いつつ、やっぱり、エピソード2は観てしまうのだろうが・・・。[ちょっと宣伝。ホームページを刷新しました。ヒマな方は見に来てネ。パンちゃんのページに送っていない最新映画のコメントなどもありマス・・。]
Tamaki(★)(1999年7月19日)
tamaki3@mta.biglobe.ne.jp
つまらなかったです。途中居眠りしてしまいました。で、ふと目が覚めた瞬間に視線を感じ、隣りに座っていた友達と目が合って「何、寝てるの?自分から見に行きたいって言ってたのに。」と言われました。でも、その20分後に今度はその友達のほうが舟をこぎ始めた。うーむ。
見た場所は東京吉祥寺で、土曜日の夜、オールナイトの初回21:30〜という時間帯でした。お客の入りは7割程度。映画を見ている間にそれとなく観客の数えてしまいました(何やってるんだか)。ほとんどの人々が静かに鑑賞していましたが、私の別隣に座った男性は相当SWファンらしく映画見ている間ずっと「いいぞ、行け!」「そこだ!」「よし」「うぉー」とか合いの手を入れていました。それが面白かった、というか「そーか、ここは興奮するところなのね、よしよし、楽しんでね」ってこっちも少し伝染して楽しくなりました。ありがたい。
私はユアン・マクレガーが大好きなので、もっともっと彼の活躍が見たかったです。出番の少なさもさることながら(少なくないのかな?)、いつもなら画面から滲み出てくるユアンのジワーっとした良さというか普通の男を演じていても湧き出てしまう輝きみたいのがあまり出ていなかったと思います。残念です。ETも発見できずに帰ってきました。
太田(1999年7月18日)
nota@gb3.so-net.ne.jp
期待した分、盛り上がりませんでした。
まず、感情移入できませんでした(前3作も。そういう見方をする映画ではないのかもしれません)。
アミダラ姫の治める国(街)の、守ろうとしている人々が見えないので、一生懸命がんばる姫の気持ちが(言葉では説明してくれるんですが)伝わりませんでしたし、既に完成された良い子アナキン少年にも気持ちが近づけず、父親と慕っていた(と私は思っていた)人の火葬シーンで、自分のことを心配するアナキン(既に墜ちつつある?)から気持ちがさらに離れていきました。それに、知り合って間もない少年に秘密を打ち明けるジェダイの騎士にも軽さを感じて…本人は悟ってるんでしょうが、一般人の私にはちょっと理解できませんでした。
それから、お話にも無理・無駄があるように思いました(大きなお世話かもしれませんが)。意志の見えない行動「フォースのお導き」が行き当たりばったりに見え、アナキン少年によるステーション破壊に至っては、ただの偶然に見えました(笑)。クライマックスばかりを描きたいのかもしれませんが、潜水艇を怪物におそわせるのもお約束?で締まりのない物語にしているように思えました。
せっかくのSFX技術なのに、それを使った表現に物足りなさを感じました(素人目に)。草原での戦闘シーンは、単調(場所もキャラクターも)で、広さも感じませんでした(アニメのオーガスみたい)。それを描きたくなかったのかもしれませんが、戦闘という重さもない。空中戦(宇宙の)についても「ジェダイ…」は、ぐるぐると良く回るなあと感動したのに今回は普通。レース・シーンは迫力出てるなぁと思いましたが同じ様なシーンを三度も見せられ、ダレてしまいました(レース・シーンでの群衆はまるで仮装パーティーの様で、見ていて引いてしまったし)。総じてCGシーンはかっこいいとか凄いとかではなく、かなり手間掛かってそうだなぁという感想しか持てませんでした。テクニックを生かした、今まで見たこともないシーンを見たかったです。
と、文句ばかり並べてしまいました。前3作は当時凄いと思っていましたが、今見ると特別そうも思えません。そういった意味で、私にとっては前作と同じ程度の面白さなのかもしれません。一番感動したのは、タイトル(と音楽)でした。でも、次も大いに期待して、見ると思います(お母さんがちょっと心配)。
ドット(1999年7月17日)
n-tomoo@mtj.biglobe.ne.jp
星2個
眠い目をこすって、ようやく踏ん張りながらみていた。前日あまり寝てなかったせいもある。それはいいとして、こういう言い方する人がいる。この映画はファンのための映画なのだと。俺も自慢じゃないけど、さしてファンではないけど、最初のスターウオーズが公開されたとき全部みたし、リメイクされたのもきちんと映画館でみた。あのころのキャリーフィッシャーはとてもきれいに見えたけど。大人になってみると、そーでもない。ポールサイモン元気か。ま、それはいいとして。
場面がちらちら変わりすぎ、やっぱり。それと子供をターゲットにしているよね。だが、パンチャンの日記によれば子供もあまり盛り上がってないらしい。いやーやっぱりアメリカの経済と同じで、おそらくそれも関係しているでしょうが、日本じゃちょっと、しらけムードのような気がするぜ。映画館の入りも半分くらいだった。平日の夜の話。
残酷なシーンが少なかったのも、子供への配慮だろうね。あれはいいことだ。
それにしてもCGが多すぎて、こってりステーキを3キロ食わされたって感じ。なんだかんだ言ったって、やっぱりドラマがないと、世界的なヒットはむずかしいんじゃないの。人種を越えて共通するのはやっぱり恋愛や人情なのだ。タイタニックやETやスターウオーズの前作にはそれがあったでしょ、ルーカスは位置づけ的には企業家ですね。
しーくん(1999年7月17日)(★★★★)
kanpoh1@dus.sun-ip.or.jp
星は参考にしないで下さい。超超超超大サービスですから・・・(笑)スピルバーグの『未知との遭遇』に大感激し(何と涙をこぼしてしまったのだ)、『エピソード4』のSFXやキャラクターに魅了されて、私は本格的に映画が好きになりました。新作が発表される度に度肝を抜かれるSFX、新しいキャラクター、スリリングな展開、ジョンのスケールの大きなスコア・・・等々、私はこの作品のとりこになりました。ビデオが発売されてからは、ちょっとでも映画館の雰囲気に近づけようと貯金をはたいてまで最新のAV機器を購入した時もありました。ということで、十数年ぶりに新作が見ることが出来るのは、感激の一言です。公開が近づくに従って大きくなるワクワクした気持ちは、とても言葉では表せません。これは遊園地で人気のアトラクションのライドが刻一刻と迫ってくるワクワク感とよく似ています。そう、『スターウオーズ』シリーズは私にとっては飛びきりのアトラクションなんです。おっと、長々とよけいなことを書いてしまいましたね・・・で、見終わった時の感想を一言で言うなら・・(そんなに世間の評価ほど(特に映画評論家)悪くは無かったんじゃあないの)でした。でもネ・・・前3作では『エピソード4』が3回、『5』が10回、『6』が5回と複数回劇場に足を運んでいますが、今回は1回だけで充分満腹です。「凄い映画があるんだよ!見なきゃ損するよ!」と自信たっぷりに友人に、クラスメートに、家族に・・・推薦できた前3作。でもこの作品はこの言葉を発することはとても出来ません。せいぜい「迫力はあるから・・・」くらい・・・。今は何でもCGで処理できる時代、昔のように多くのエキストラを集めたり、ミニチュアで1コマ1コマ撮影したりしなくても、凄い映像が出来上がる時代の流れは否定しませんが“良いものを作る”という意気込みは、本当にパンちゃんがコメントしたようにCGに全部吸い取られてしまったという感じです。まさかクイーン・アミダラの髪型と衣装に労力を費やしたのでは無いでしょうが・・・・。jeanさんがコメントされているのとダブルかもしれませんが、CGは確かに映像が素晴らしいし、迫力もある。けれどレースのシーンにしろ、バトルのシーンにしろ手に汗を握るようなことは無い。これは他の映画で見慣れてしまっているからかもしれないけれど、絶対にそれだけでは無いはずです。それに、それぞれのシーンがあまりにもあっけなく終わってしまう展開は、もう一工夫(欲をいうなら三工夫ぐらい)ほしいところ。アナキンも小さい頃から凄い能力の持ち主であるのは解るのですがもうちょっとスキがあった方がいいのでは?・・・毎回楽しみにしているキャラクターもあまり魅力的ではないですね。それにジョンのスコアも・・・・(実は公開前にサントラを購入していた)。書き出すと幾らでも出てきそうなのでこの辺で止めておきますが、昨年、大作だという誇大宣伝に引っかかって見た作品が全てつまらなかった(SPRは除く)だけに、それらと比べると遙かにましでした。1つだけ絶対に言えることは、この映画は劇場で見る作品だと言うことです。そして出来る限り最新の音響設備の整った映画館で見ることをお薦めします。ルーカスにふたたびフォースが蘇ることを期待して、次回作を待ちましょう・・・・。
jean(7月13日)
jean@pop21.odn.ne.jp
つい最近、ディズニーの「ノートルダムの鐘」を見直してみて、完成度の高さに改めて感心した。ラスト近くで大聖堂を背景に、主人公がヒロインを救出する見せ場があるのだけど、この場面がビデオで見てもやっぱり素晴らしい。資料によると、ほとんどがCGによるとのこと。CGといえば、綺麗なわりに味気ないイメージがあるのだけど、この大聖堂の場面を見る限りは「参った!」と言うしかない。要はアイディアということなんでしょう。観客の目が肥えてきた今、映像でインパクトを与えるのは容易ではないかもしれない。でも作り手の発想次第で、最新技術にハートを与えることもできるはず。目を見張るような映像と、魅力的なドラマが合わされば、これはもう天下無敵。というわけで、CG映画だからといって味がないと決めつけるのもよくないな、と自戒をこめて思う次第です。
なぜこんなに長々とCGの話をしたかというと、今日見てきた「エピソード1」がまさしくCGの極致のような映画だったから。全編、見せ場の連続という感じで、凝った映像が次々と・・・確かにすごかったです。でも感動はしなかった。やっぱり絵がきれいなだけじゃ共感は難しい。ドラマ部分に魅力がないと、いくら凝った映像でもむなしい。今回はキャラクターがパワー不足だった。アナキン少年がいくらスーパーボーイでも、主役を背負って立つにはまだ早すぎる。彼の精神的成長の部分を次回にまわすんなら、それに替わる見せ場を用意してほしかった。せめてダース・モールにもっとインパクトがあれば・・・ジェダイへの復讐とか言うからには何かすごい因縁があるかと思ったのに。
ともかく、人物に共感できなかったのが残念でした。映像の驚異とドラマの魅力を両立させるのは、並み大抵ではないのですね。次回の頑張りに期待して、★3つ。
みどりん(★★)(1999年7月13日)
midorin@mx6.mesh.ne.jp
 前から2列目で重たい頭を支えながら観た、という悪条件だったからでしょうか。観終わった後は「やっと終わった〜」が、第一声でした。そう、ちょっと、がっがりでした。でも、どのホームページを観ても「よかった、よかった」のオンパレードで「そうじゃないだろ、本心か?」となんとも言えないモヤモヤを感じていたので、このページにたどりついて、パンちゃん(いきなりなれなれしいですね、失礼しました)のコメントを読んだとき、「やっと出会えた」と思ったのでした。私が言葉にできないモヤモヤを、言葉にしてくれていて、ありがとうございました、と深く頭を下げたわけでございます。
 断っておきますが、私はスターウォーズファンです。エピソード4を観たのは中学1年のときでした。(年がばれちゃう!)そりゃあ、もう、興奮しました。それから中学3年の受験期に、TV初公開とかいって、水曜ロードショーでタモリが司会までして、時間延長でオンエアしたときなんか、ビデオにとって何度繰り返しみたことか(レイア姫大場久美子。ルークが渡辺徹という声の出演も、いがいとよかったのでした)。こんな昔話を出したのには理由があります。
 その当時、私は映画を観ながら「連合軍」側がどうの、「帝国軍」がなんの、「なんでいきなり、このオビワンという老人が?」とか、難しいことは少しも考えず、いや、考えずともすんなりと物語の中にはいっていけたのはなぜだろう、と思うのです。
 エピソード1を観ているときは、「え!通商●●?」「この人は敵?味方?なに?」とかなぜか考えるばかりしていたのです。考えないと話についていけなかったのです。これは私がおばんになったからですか?記憶力の低下? とうがたったから? そうかもしれませんが、そうじゃないと思うのです。(どっちだ!)やっぱり、おとぎ話はつくりあげるものである、という前提にたつと、過去をひもとくという作業自体に無理があるのかもしれません。う〜ん、うまく、言えない。もどかしい!助けてパンちゃん。(これまたなれなれしい。失礼2)
 とにかく、CGに吸い込まれてしまったような...という採点に私も1票です!
パンちゃん(★)(1999年7月11日)
『スターウォーズ』がなぜ面白かったか? 設定が観客の予想を裏切っていたからだ。「はるか昔、宇宙のかなたで……」現代にも存在しない宇宙船が「はるか昔」に存在したということが、まず観客を裏切った。そして「フォース(理力)」が運命をかえる力として大活躍するということ。高度な文明・科学技術の時代に、具体的な手触りを与えない「心」が力を発揮するということ。あるいは、そうした力を発揮する人物が飛び道具(銃)ではなく、刀で勝負するということ……。
はっき言えば、設定はでたらめだったのだ。そのでたらめをどうやって一つのものにしてゆくか。ひたすら想像力を刺戟するしかない。昔懐かしい「お姫様」やら「成長する青年」やら「やくざな落ちこぼれ飛行士」やら……。登場人物に「神話」や「おとぎ話」の構造を巧みに組み込み、その一方で誰も見たこともない新しい物、「宇宙船」を組み合わせる。
このとき、観客は実はストーリーの波瀾万丈さにどきどきしているのではない。でたらめなストーリーをつくりあげてゆく製作者(監督、技術者、主演者)のパワーにどきどきしている。どこまでやるのかなあ、次にどうするのかなあ……。
それは見ているときは、なかなか気づかない。そして、気づかないからそ、あるいは気づかせないからこそ、その映画はおもしろかったのだ。
今度の新作では、本当なら観客に気づかせてはいけないことが、丸見えになっている。
観客の視線をどうやって引っ張るか。CGをふんだんに使って、今まで見たことのないシーンを作り出す。宇宙だけではなく、自然がいっぱいの楽園のような星の城、水中の都市、科学技術の最先端を行く都市……。
ダース・べーダーの過去、ライヤ姫、スカイウォーカーの出生の秘密につながるストーリー展開。いわゆる謎解き……。
しかし、これは二つとも失敗している。CGの映像は確かにすばらしいけれど、それは観客の想像力を裏切るほどすばらしくはない。見るからに、これは絵(グラフィックス)であり、実物ではないという印象がある。もはや観客はCGになれきっており、それが精密で豪華になればなるほど、これはCGだと思って、目を凝らさなくなる。
ダースベーダーの過去を明確にしなかったのも、観客をばかにしている。観客はすでに、この映画が「2、3」と続編を持ち、それが20年前の「4、5、6」に繋がって行くことを知っているが、それでもそれが本当に繋がるものかどうかを明確にしないのはあまりにもずるい。これでは「1」は単に「2」あるいは「3」を見せるための「予告編」ではないか。
すばらしい「理力」を持つ少年、あどけない少年がどのようにして「暗黒」の世界へ転落して行くのか、それを描かなければ、何も描いたことにならないではないか。
もし少年が暗黒の世界へ転落する過程まで描けば、この映画はおもしろくなったと思う。その過程は、「少年は愛らしい」という観客の思いを「裏切る」からだ。
自分の予想を裏切るストーリー、映像を見たときだけ、観客は興奮する。(少年が「暗黒」の世界に転落するということを知っていても、実際にあどけない少年が「暗黒」の世界に転落するのを見ることは、「愛らしい」という印象を「裏切る」からショックとなり、興奮を呼ぶのだ。)
なにやら20年前に持っていた映画のパワーを全部、CGというブラックボックスに吸い取られてしまったような映画だった。
アレックスのパパ(1999年5月19日)
dimsum@eclipse.net
早速見てきました。
19日の封切り日、午前零時一分の初回は取れず、三回目の零時半の回。超満員の熱狂的ファンと一緒に、最初の「ルーカス・フィルムズ」のロゴへの大拍手から、最後のクレジットまで堪能しました。
小生は、気に入りました。シリーズのうち、先行した「エピソード4、5、6」とは完全に別の世界がそこにあり、新たなサガの序幕として十分な内容でした。
プロの批評は、特撮の仕上がりに敬意を表するだけで、ストーリーも人物も前三作には及ばない。そんな冷ややかな態度で統一されているようです。
確かに、ここには「自己を見いだして行く青年」も「勇気があるが、どこか助けてあげたくなるようなお姫様」も「そのお姫さまに恋い焦がれる荒くれ男」も出てきません。
若き女王は統治者としての苦悩を背負いながら、毅然とした信念で一貫した人物に、異能の少年は、ひたすらに運命に流されてゆくように、実に単純に描かれています。
ジェダイの騎士たちとて、多くを語りません。悪玉に至っては、全くスケールがありません。
いわば、ギリシャ神話のような古代の面影を持つ人物達であり、むしろ、そこに人間味の濃い「キャラクター」を求めることを拒否しているようにも思えます。
これには、最初は抵抗感がありました。
特に「エピソード4、5、6」の持つ「フォース(理力)」の明暗の葛藤、これが人物の行動や発言としてほとんど出てこないのです。これで「スター・ウォーズ」と言えるのか?一瞬、そんなことも思いました。
けれども、これで良いのでしょう。
時代が世紀末に差し掛かり、「人間味あふれる正義」というもの自体の価値が揺れ動く恐ろしい事態が進行しています。そう思うと、ルークやレイア姫、ハン・ソロ船長といったキャラクターにあった「正義」ではなく、神話的な静けさをたたえたアマダラ女王や、迷いながらも運命に身を任せてゆくアナキン少年の姿にこそ、我々の生きている時代との共感性を感ずるのです。
当初9作が予定されていたシリーズですが、ルーカス自身はこの後、「2、3」を作るのが精一杯で、結局全6作でシリーズを完結させることになると発表しました。
そのことも「1」を見ると納得が行きました。
この「エピソード1」の後、アナキンとオビ・ワンを軸に善悪の葛藤を通じた「キャラクター」形成の物語を、「エピソード2、3」と語り継ぐことは、まるで壊れてしまった近代の希望を再建する試みのようにも思えるからです。
そう思えば、この「エピソード1」はシリーズの大きな転換点のようにも思えます。
けれども、そのこととは別に、数々の美しいシーンが全編を彩っている、その映像の魅力は語り尽くせないものがあります。
ナタリー・ポートマン演ずる女王の、凛としたそして透き通るような美しさ、ジェイク・ロイド少年が扮する母への想いに揺れ動くアナキン、それから滝の上に聳える壮麗な宮殿や、幻想的な水中都市、空一杯を飛行体で埋め尽くされた摩天楼など、正に百聞は一見に如かずというところでしょう。


Panchan world