スゥ イング・ガールズ

panchan(★★)(2004年9月23日)

「ウォーター・ボーイズ」の少女版・ジャズ版という感じなのだけれど……。
うーん、もう書くことがなくなってしまった。
山形弁がおもしろいし、セーラー服に黒い靴下というのもなかなかすてき(?)だが、どうして急にジャズに目覚めたのか。そこがよくわからない。
ジャズ演奏の練習の苦労話も、ぜんぜんつたわってこない。
竹中直人の役どころも、うるさいだけ。
谷啓もせっかく出て来たんだから、ジャズのさわりぐらいやってほしいよなあ……。

まあ、サッチモの「イッツ・ア・ワンダフルワールド」が楽しい映像とともに聴けたのはうれしかったが。
この曲はいつ聴いてもうれしい。
ほんとうに世界がすばらしいものに思えてくる。
少女たちの、安登から思い出せば笑い話になってしまうシーンに流れるのだけれど、そのシーンの処理が、サッチモの声と同じように、もっとも美しい部分に触 れる輝きのつぶつぶのように存在する。
連続した映像ではなく、ストップモーションで処理したのは、監督の手柄ですねえ。
このシーンだけなら★5個。