ダーク・シティー

監督 ALEX PROYAS 主演 RUFUS SEWELL, KIEFER SUTHERLAND,JENNIFER CONNELLYら

パンちゃん(★+☆)(11月30日)
記憶とか魂とか人間の本質に迫るテーマはいいのだけれど、つじつまのあわなくなった部分を異星人や超能力だ解決しようとすると、結局なにも残らない。
この瞬間から映像が映像ではなく「概念」になってしまった。「概念」にならないものを映像として見せる、俳優の肉体を通じて表現するのが映画なのに、映像が「概念」にしばられてしまってはどうしようもない。
縦に長い空間をゆがめるように撮っていくカメラの動きは、そのまま記憶の隘路をたどるようでおもしろかったが、結局絵空事におわってしまった。
☆1個はジェニファー・コネリーの歌っていた『ベサ・メ・ムーチョ』の気だるい感じに対して。
未来はいつでも雑然としていて気だるい、というのが最近のはやりだが、私はこうした音楽が好きだ。
ウィリアム・ハートは異常なくらい痩せていましたが、まさかエイズじゃないだろうなあ。
tchiba(★★★☆)(3月10日)
tchiba@concentric.net
予告を見たら、なかなか面白そうだったので、公開初日に見に行きました。
全体的に非常にダークな雰囲気の映画で、好みが大きく分かれると思いますが、所々にブレードランナーやデューンを彷彿とさせるシーンもあり、私としては結構楽しめました。ストーリーは現実的ではありませんし、特撮部分も、決して完成度の高い仕上がりではありませんが、再現されている街の雰囲気やカメラワークがなかなか良い味を出しています。
ブレードランナーには及ばないけども、あの手の映画が好きな方には、おすすめの1本だと思いますよ。


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