ターザン


パンちゃん(★★★★)(2000年1月18日)
予告編で見たターザンの波乗り(?)的な、木から木への移動が見たくて見に行った。
期待はそれだけだったが、期待をはるかに超えておもしろかった。波乗りは的な移動はジェットコースター感覚で楽しかった。動きがとてもスムーズだし、その動きのなかにジャングルの奥深さが自然に表現されていて感動してしまった。
一番好きなシーンは、子供のゴリラたちが音楽を発見して行くシーン。タイプライターが折り返す時の「チーン」という音の発見に始まり、皿をわったりガラス器具をたたいたり、ラッパ(?)を発見したりしながら、音を組み合わせて行く。そこから音楽が生まれる。これは楽しい。
昔、リンゴ・スターの出た旧石器人の映画でも、瓶(?)に息を吹き込み「ボーッ」という音を発見するところから音楽をつむぎ出して行くシーンがあって、それが忘れられないけれど、こうした遊ぶ喜びにあふれたシーンというのは本当にいいなあ。
ディズニーのアニメというと、登場人物が主題歌を歌うのが普通なのだけれど、この映画ではフィル・コリンズがバックでテーマを歌うというのも新しい試みで面白いと思った。
ターザンの描き方も非常にゴリラより(?)で、そんなところがとても現代風だと思った。
もしかすると、見ないと損をする映画の1本かもしれない。
*
私が見たのは字幕版だが、その前の回には吹き替え版を上映していた。そこから出て来た親子(子供は幼稚園くらいか)の会話が不思議に印象に残っている。
子供が「面白かったねえ」と話しかけ、母親が「いい映画だったねえ」というだけの会話なのだが、この長い映画を飽きることなく見通し、それを「面白い」と語ることのできる子供。
子供の感覚をしっかりつかまえて退屈させない展開になっているのだと思う。
私が見た回の後のロビーでは、女子大学生風のグループが、
「泣きそうになった。でも、だれも泣くような感じにも見えなかったので、ぐっとこらえた」
「あ、私も泣きそうだった。泣いてもかまわないんだろうけど、緊張しちゃった」
というような会話をしていた。
誰のこころをもつかむ魅力にあふれる映画なのだろう。
私が見た時は、12人くらいしか入場者がいなくて、それがとても残念だった。
木本 たかこ(1999年12月21日)
とにかく目が痛い!疲れた!!というのが見終わった時の最初の感想。タ-ザンなだけにスピードがあるのは分かるがありすぎ!
つかれた。
なんか美女と野獣プラスアラジンって感じでしょうもなかった。
試写会だったからまあいいけどあれはお金だしてはみにいかんなあ。