ダブルジョパディー


監督ブルース・ベルスフォード 出演 トミー・リー・ジョーンズ、アシュレイ・ジャッド

パンちゃん(★★)
『逃亡者』『追跡者』のあとも、やっぱりトミー・リー・ジョーンズは追跡ですか。
と、書いたらもう書くことがなくなってしまった。
どうせなら、女が復讐をとげ、殺人者としてつかまり、裁判で真相が明らかになり、女はその後さわやかに生きて行くという映画にしてほしかったなあ。
トミー・リー・ジョーンズの同情(?)なんていうのは邪魔者だなあ。最後のシーンといい、復讐劇が人情劇になってしまった、薄っぺらな映画。
toto(★★★☆☆)(2000年3月12日)
totoworld@yahoo.co.jp
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Sumire/2808/
話題のサスペンスです。監督の名前を見てすぐに「ドライビング・ミス・デイジー」を思い出しました。(もう11年も前の作品!) 他の作品はあまり知らないですが、あの作風の人がサスペンス?と思いましたがなるほど、これはサスペンススリラーというよりは子供への愛を貫いた女性の物語でした。 二重処罰の禁止...という興味深い合衆国憲法を題材にしてはいますが、物語の上でさほど効果的に用いられていたかというとそうでもなく、やはりアシュレイ・ジャッド扮する主人公が子供を取り戻すために信念を貫く部分に焦点があてられて物語は展開します。 そんなわけで、この映画の主役はあくまでもアシュレイ・ジャッドであり、トミー・リー・ジョーンズに「逃亡者」「依頼人」のような活躍ぶりを期待するとちょっと肩すかしを食らいますのでご注意を。 で、そのアシュレイ・ジャッドですが体当たりの演技に個人的には中々好感が持てました。 過去にも「ヒート」や「コレクター」で印象的な演技を披露してくれましたが、今回は一皮剥けた感じがしました。そんな意味でもアシュレイ・ジャッドに注目してきた人には必見の映画です。 追って、追われてというサスペンス映画の図式に従わなくても、ラストまで一気に見せることが出来る監督の力量にも拍手です。自分が見た映画館では人が少なく、上映回数も封切時より減っていたのが残念です。