この映画の見所は何といってもジャングルの自然。昆虫の不思議さ。美しさ。――「ディープ・ブルー」と同じように、何の説明もなく映し出される自然の美し さにただただ目をみはらされる。
残念なのは、主役ともいうべき「青い蝶」。この映像だけに特殊処理がされている。
映画をつくるために仕方なかったといえば仕方なかったのだろうけれど、つまらないね。この瞬間に、事実がすべて虚構になってしまう。「実話」というけれ ど、実話ではなくファンタジーになってしまう。決定的なところで致命的な傷を抱え込んでしまった作品といえる。
それでも★2個をつけてしまうのは、やはり昆虫の映像が美しいから。
「ディープ・ブルー」の向こうをはって、ジャングルの「ブリリアント・ブルー」にでも仕立て上げれば、そっちの方がおもしろいだろうと思う。
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追加。
ウィリアム・ハートが太極拳のように昆虫網をあやつるシーンがある。
ここも非常に美しい。ちょっとみとれる。
こういうシーンをきちんと撮れるのだから、肝心の「青い蝶」も小細工なしに撮ってほしかった。
無理な願いかもしれないが。