the man in iron mask

主演 レオナルド・ディカプリオ、ガブリエル・バーン、ロバート・デパルデューほか

石橋尚平(★★☆)(8月20日)
shohei@m4.people.or.jp
昔、T・クルーズが若手俳優として人気あった頃(背は低いけど)、共演のおじさんが自閉症の役であざとく演技するのを、品よく受け流す感じで好感持ったことがあります(背は低いけど)。あれは、T・クルーズにも名作はできますよ(背は低いけど)というアピールだったわけだけど、この映画については、ハリウッドは別に商業主義オンリーというだけではなくて、ミスマッチ承知で面白がってわざとやった気がする。どっちも一種のスター・システムなのは確かでしょうけど…。あるいは、一種の「若手いびり」なのかもしれない。やっばり男は中年以降が強いでしょ、この世界…。演技派おじさん4人組は可愛くて好感もてるんだけど、ディカプリオの偉いとこは、傲慢な王だろうが、優しい青年だろうが、相変わらずディカプリオだってこと。「仕事選べよ」って、内心思ってても、やはりディカプリオ。ス○キの軽自動車もオ○コ・カードのCMも安っぽいけど、どこでもディカプリオ。ディカプリオって透明なまんま、映画をかき乱すことなく、やっぱりディカプリオなのね。これは凄い。下手な演技はしないけど、ディカプリオが映画の中にいる…そう思わせる。透明さゆえの存在感というか、生まれつきの地を透けさせちゃう、どんな映画でも。ナチュラルな才能と言うべきか…。だから、こんなミスマッチな映画はないですね。その後、T・クルーズは自分がどう見えるか(熱血ギラギラのお目目、背は低いけど)をわざと大げさにふるまうことでハリウッドに地歩を固めた現在があるけど(若手いびりも終わって…?)、ディカプリオは今後どうなるのかしらん? 映画は美術と俳優に金かかっているのはよろしい!と思いましたけど、如何せんマンガですね…。
nahoko(8月17日)
nahokoo@ibm.net
入ったわ。ついに入ったわっ。えっ?何が?
ななんぼさんと、じゅんこさんからの感想よ。。。
これは『仮面の男』後援会(一体いつからゥ・?)のアタクシが、擁護しなければ。
って、感想は、そのままれいなさんと同じ、なんですが。アタシの場合。
だから愛ある弁護を。
○○○が○○○で、×××とかゆうのはいいんです。アレで。
ソレを変えちゃうと、最初から全部、脚本を書き直して全然違うハナシになっちゃう。
すると、今までの『三銃士』なんかと変わらないので、作る意味がなかったの。
この映画はマンガです。
ハリウッドが作った「ベルバラ」なのです!!
もちろん、原作とも史実とも別なの。
単に原作と史実からヒントを得て、池田理代子的に味付けをした映画なの。
常識に縛られて観てはイケナイのです。
後半のシーンは『忠臣蔵』なんです。エイエイオーなの。
素直に、ワクワクドキドキして観れば、楽しいの。
まあ、確かに女優は美しくなかったし(でもアンヌ・パリローは許したりする)
ラウルの戦闘?シーンは、手抜きだし、そもそもラウルに魅力が全然ないし、ディカプーは16歳くらいの弟みたいで、やたらカワイかったけど色っぽくないし、
***に***が彫られたりしているのは、ちょっと勘弁して欲しかったんだけど。
すべて許す。
ガブリエル・バーンがカッコいいから・・・うっとり〜
星?星は・・・迷う。だが思い切って4つ。★★★★
ジョン・マルコビッチにも4つ。★★★★
ガブリエルバーンに5つ。★★★★★(もっとあげたい・・・)
じゅんこ(★★)(8月16日)
junko003@eis.or.jp
劇場みんな始めから最後までおしゃべりしている…という不思議な映画鑑賞になってしまいました。(わしらはおとなしかったよねえnahoko山)みんな笑ってたし…ってコレはコメディ映画か?ソコがひょっとしたらディカプーの正しいファンには耐えがたいかも。
ところで、ランダル・ウォレスってアタシ『ブレイブハート』もいまいち〜だったのですが、今度のもいまいち。ひとえにその「スクールウォーズ」なノリのせいなんだけど。(しかもそのノリに至る理由がよくわかんないってゆーか)。アタシ文化系だったし。
監督も初めてって感じよね。なぜこういう撮り方を?というところがいくつか。狙いがあったんじゃなくて、その場で決めたんでしょうか、やっぱし。
それ以前にルイってそんなに悪いやつ?単なる甘やかされた子供じゃん?ママがいっぱつビンダしてやればよかったのに(実際はそうではないのだが)と、つい思わせる。わがままをいうディカプーかわいいし。そんな訳でなんだかオヤジ4人の動機がよくわかんなかったワ。
それから******と*****が**という反則ワザ、おいおい。
どっちにしてもディカプーってママ(パリロー)とのシーンの方がなんかしっくりいっていた気がするの。マザコンのルイ…いいじゃん。
もっと前面に出してほしかったわ。
でもでもでも何がゆるせないってヒロインの女がちっっっっっとも美しくないことよ!おかげで全然同情できなかったわ。フランス映画だけで生息可能な生物という感じ。どーせあそこまでドスコイってゴツい女にするならもっとたくましく生きろよ。ディカプーの寝首をかくとか。つまんないの。ケイト・ウィンスレットならヤると思うぜ。
どっちにしても女のつまんない映画はイヤ!この女はつまんない。
ディカプリオは悪くなかったと思うざますよ。オヤジも大活躍だったし。One for All、All for Oneってゆー中学校の合唱コンクールみたいなノリはちょっと…だけど。
ななんぼ(8月12日)
nananbo@din.or.jp
http://www.din.or.jp/~nananbo/
星2つ半(★★☆)
今回は何の先入観もなく、しかも原作を読んでいなかったので、「ま。こんなもんか。」という感じでした。
ただあまりに綺麗に話を纏め過ぎてしまっているせいか、歴史モノ特有の重い雰囲気がなくて、どちらかというとメルヘンチックでしたね。ここが、ヨーロッパ映画とハリウッド映画の違いなのでしょうか・・・。あと、女優さんは多少演技が下手でも良いから絶世の美女系にして欲しかったなぁ・・・。
個人的には『王妃マルゴ』のような壮大な作品が好きなので、弱冠物足りなさは残ります。けど、あのベテラン4人衆が健闘していたので、ま、星2つ半かな・・・と。
ディカプは、まだクラシカルな作品を演じるには雰囲気が若過ぎるんじゃないかな・・・。でも、フィリップは可愛かった。
ただ、いくら原作を読んでいない私としても、最後のダルタニアンと○○○との関係の設定は強引過ぎる気がする。
最初は「星3つでも良いかな〜」と思っていたんだけど、落ち着いて感想を考えてみると、あんまり思い浮かばないのだ・・・。スケールの割には内容が浅かったのかな?わかりやすい話ではあったけど。
パンちゃん(★★)(8月7日)
ガブリエル・バーンは好きだなあ。ディカプリオも好きだなあ。
しかし、この映画では二人とも魅力が充分に発揮されているとはいえない。
デパルデューが、最初に「ダルタニアン」と呼ぶ時の「アン」の音が英語の音ではなくフランス語の音でしたねえ。あ、さすがにフランス人と感激したんですが、あとは他の役者にあわせて英語の発音にしていましたねえ。
いやあ、何を見に行ったかわかりませんねえ。
皇太后をやったのは、たしか「ニキータ」の少女ではないでしょうか。いつのまにディカプーを産んだのでしょうか。
ぜんぜん関係ない感想ばかりが浮かんで来る。
その皇太后が、バラの花を二輪置くシーン、ガブリエル・バーンが二輪のバラを見るシーンだけが妙に印象に残っている。
*
これもぜんぜん関係ないけど、その昔、リチャード・レスターが『三銃士』をとりながら『四銃士』を同時にとって製作費用を浮かせた、出演料をめぐってマイケル・ヨークたちが訴訟を起こした、といった話をなんとなく思い出した。
どうせなら、マイケル・ヨークたちを使えば、『三銃士』との関係がもっとはっきりして、ディカプーファンは大騒ぎをせずにすんだかもしれない。
あ、ディカプーファンはリチャード・レスターもマイケル・ヨークせ知らないか……。
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まあ、熟年のおじさんががんばって剣をふりまわしていたので、★一つはおまけです。
sao(7月24日)
g5229145@eco.dokkyo.ac.jp
最初、あ、ちょっと安っぽい内容かなって思った。だって、最初のほうで戦死してしまうマルコビッチの息子(レオが彼の婚約者を手に入れるために戦地に追いやってしまった)の死に方があまりにもギャグみたいだったから。でも、最後まで見るとなんていいお話なんだろうって目頭が熱くなる映画でした。
レオの脇を固めるオジ様たち全員がキラリと光る演技力を兼ね備えている。特に「ユージュアル・サスペクツ」でキートン役を演じていたガブリエル・バーンはいい!この映画で一番いい味出してる。王への忠誠心と友情、そして内に秘めた愛情に悩む姿は思わずうっとりしてしまうくらい渋い。
レオのロングヘアーは思っていたよりも似合っていた。ちょっとあごのあたりがふっくらしていたけど、まだそんなには太っていない時期で安心。一番印象に残っているのは、フィリップが仮面をとったとき。その時の純粋で青く澄んだ目が忘れられないくらいキレイ。これも演技の一つなんだよね。やっぱり、レオはすごい!!!ルイとフィリップのときと顔つきが全然違うもの。ちょっと、ふっくらした頬がフィリップのときには気にならなかった(メイクのせいかもしれないけど)。個人的にレオは「タイタニック」のようないわゆる大作!ではなくて(もちろん「タイタニック」も最高にかっこいいけど)地道にこういう映画に出ているほうがずっと好き。これからもよい映画にでてほしいな。
あ、今手元にあるチラシを見る限りだと、邦題が初期のころ予告編なんかでやっていた「ディカプリオの仮面の男」ではなくなったんだ。よかった。どうなることかと思った。さすがに配給会社に怒りの声が届いたか…。
ゆうき(7月21日)
yuki_o@yahoo.com
子供の頃はこういうコスプレ系(?)の歴史モノって抵抗なく観てたのに、アーサー王だのベルサイユのばらだの..大人になると何故か敬遠してしまいませんか?
しかしこれはよかったですよう。実は飛行機の中で観たのですね。とってもトクした気分です。
四銃士がずらっと並んで見栄を切るあたり、むちゃくちゃコーフンしました。
水戸黄門の印篭とか金さんの刺青披露とか桃太郎侍の前口上とか非現実的で大袈裟で意味ないけどなんであんなにグっとくるんですかねぇ。
カタルシスって言いますか...ああいうのはやっぱり歴史・時代モノじゃないとしっくりこないわけですから、敬遠しちゃいかんと思いました。
レオ君は悪役似合ってなかったけど、フィリップ王子の方はさすが、はまってました。
関係ないけどルイ14世に言い寄られる女の子の胸がまったくないのがミョーに気になってしかたなかった...(笑)
れいな(6月30日)
reina@osula.com
お〜いおい、この映画を作った頃ディカプリオはそんなに人気者じゃなかったぞ!「われらがディカプリオ」だってちゃんと1人2役をこなしていたじゃないか!第一主役はディカプリオじゃないぞ!!!
1度デュマの原作をよんでね。私はこの映画とっても気に入ってます。3銃士だけではない"musketeers"の忠誠心や先輩に対する尊敬みたいなナイトらしい精神がすごく素敵だったと思うのですが。無闇に監督をばかにしないでね。
りえ(6月28日)
r-sakai@ma.interbroad.or.jp
一ついえるとすれば、監督は、この映画で何を表現したかったのかということです。ただディカプリオがでてくる話題作、で終わる可能性も強いディカプリオの主演抜擢には、どれほどの意図があったというのでしょう。そもそもこの映画はちゃんと作っているんでしょうね。映画監督としてのプライドを持ってほしいです。そして、われらがディカプリオを輝かせてほしいです。