チェイシング・エイミー


石橋 尚平(★★★)(9月3日)
shohei@m4.people.or.jp
私が思ったのは…恋愛って結局ロジックだってこと。特に欧米人の場合。『カソリック』ってキーワードに使っていたでしょ、あれよ、あれ。最後の方のシーンで覚めた人も多いと思うけど、あの野暮たさってその恋愛のむき出しの姿なのね。ほら、『セックスと嘘とビデオテープ』もあんな感じだったでしょ。結局みんな、ああいった形でセラピーを意識しているわけね。恋愛を病として、ロジックで道筋をつけようとする。でもそれこそ病だし、そして、それだからこそやはり…恋愛なんだなって思ったわけ。はれた惚れただけが恋愛じゃないのね。燃え上がるためにも、何かしがらみが必要になる…そのしがらみこそがロジックだったりするわけ。ロジックったって、けっして無機的なものでないのよ。だって、この登場人物ってみんな純情でしょ。ロジックがある恋愛って純粋なのよ。何も考えずにはれた惚れたで突っ走っちゃう方がむしろ不純なわけ。主人公はあの女の子の過去の遍歴を「理屈では分かっていても心で許せない」というのじゃなくて、ロジックだから苛立っちゃうの。恋愛だからこそそうなっちゃうわけ。でも女の子にとっては、自分の気持ちに素直でいてかつ好きな男のことを思ってあげるのがロジックなわけ。男は結局女にかなわないのよ…、こういうことじゃ。可哀相にロジックに振り回されちゃうのは男でしょ。ホモの黒人だって論理だっていたし…。何かと別れさせようとする友達だって、言っていること目茶苦茶だけど、妙にロジカルなの。「チェイシング・エイミー」を体験談で語った最後の若い男もね。なんか、今日の私、橋本治みたいね…論理(ロジック)立てすぎるのかしらん?
森 菜穂美(★★★★★)(8月21日)
naomi_k@pb3.so-net.ne.jp
男の人ってやっぱり女の子の過去が気になるものなんですね。あんなに素敵で可愛い(そして声も甘くて魅力的)な女の子、しかも自分こそが捜し求めていたパズルのピースだったと言っている女の子に、いっぱい男性経験があったからって、別れられるものなんでしょうか。人生最高の恋になりそうだったのに・・。ベン・アフレックの役はどちらかというと古い価値観を持っていて、彼女が経験豊富なことにこだわりがあるというか、男の沽券みたいなのを感じている人という気がしました。
バンキーとアリッサがセックスの上での失敗の話で盛り上がるシーンは最高におかしかったです。アメリカのオタクの生態もよく分かって面白いです。せつないんだけど、おかしいし、セックスについての会話が多いわりに純情な、魅力的な映画です。
じゅんこ(★★★★)(8月20日)
junko003@eis.or.jp
あら…ベン・アフレックったらかっこいいわ…
友達のバンキーもいいわ…。で結構参考になる?映画です。するどいです。でもでもでも最後20分が気に入らないの。それにあの漫画じゃ自主出版で500部刷っても売れないと思うわ。