ツー・ブラザーズ

panchan(★★★★)(2004年9月18日)

離れ離れになった虎の兄弟が運命のいたずらで、見世物として戦いあうことになる。
このシーンが涙なしには見られません。
はらはら、どきどき――そして2匹が兄弟であると気がついたとき……。

兄弟であると気がつくときの、それぞれの虎が見るもの。思い出したもの。
ああ、動物は、こんなふうに世界を思い出すんですねえ。
ここからは一気に虎の気持ちになりますねえ。
虎に感情移入してしまう。

伏線も非常にきめこまやかにはりめぐらされているので、虚構のストーリーなのに説得させられてしまう。
この映画に出た俳優さんは災難でしたねえ。
完全に虎に食われてしまっていますから。

あ、これは私が動物好きだからそう思うのかなあ。
動物が苦手な人もぜひ見て下さい。
そのときはハンカチを最低3枚、お忘れなく。