ウワサの真相

監督バリー・レビンソン 主演 ダスティン・ホフマン、ロバート・デニーロ
パンちゃん(★★★★+★)(5月30日)
ダスティン・ホフマンが気楽に演技してますねえ。「こんなもの、お遊び」という気楽さがとてもいい。もっと早くから、この気楽な感じが出せれば、オスカーを何個も取れただろうなあ。
演技なんて、その気になってはだめなんですねえ。こいつはこんなもん、という役をバカにした感じのときがいいんだろうなあ。適度に俳優本人の匂いがでてくるんだと思う。
うーん、こういう感じのダスティン・ホフマンがルノワール監督と組んだらどんな映画ができるんだろうなあ。ルノワールはもういないから、タビアーニ兄弟と組んだらどんな感じかなあ。
デニーロも気楽でしたねえ。デニーロは大物と組んだとき、変にぎょうぎょうしいのだけれど、今回は相手がちびだったせいかなあ、一緒に遊んでましたねえ。
ちょい役で出て遊ぶんじゃなくて、最初から最後まで主役で出て、なおかつ遊ぶ。この感じがいいなあ。
映画自体もテキトーに遊んでますねえ。できなんかどうでもいいじゃないか、ちょっと一緒に遊んでみようじゃないか、という類のものだなあ。
この感じもいいなあ。いや、この感じが最高にいいなあ。映画なんか、どっちみに偽物。本物の生活とは違うんだから、偽物、息抜きという感じがあってこそ楽しいんだよねえ。
おまけで★5個。まじめに映画を見ている人向きじゃないけれど、そういう人にこそ見せたい映画でもあります。