ワイルド・ワイルド・ウエスト


監督 バリー・ソネンフェルド 出演 ウィル・スミス、ケビン・クライン、ケネス・ブラナー

はちべえ(2000年8月17日)
はじめて投稿します。
すみません。映画館では見てません。
レンタルビデオで観たのですが、いやー面白かったっす。
思わずDVDを買っちまいました。勿論★★★★★です。
まず、メカフェチにはたまらない作品と言えましょう(笑)
エッセンスは初期(?)007シリーズで目立って活躍した笑えると言えば笑えるカッチョイイ小道具や大仕掛けの魅力ですか。
(マッドサイエンティストや取り巻きの美女などの設定も似てますね)
一番のお気に入りはケビン・クラインがヒロインを救出する際に使った空気ポンプ式の回転鋸です。みょーに説得力がありました。
他にも馬鹿げた小道具がこれでもかこれでもかと出てきますが、西部劇がベースなだけに、動力が蒸気やバネだったりして電気仕掛けじゃないってとこがラブリーです。
巨大グモ等の重厚な仕掛けは正に「スチームパンク」って感じです。
・・・言葉の意味は良く分ってませんが(恐らく誤用)。
でも、なんつっても最大の魅力は役者っす。
(もち音楽も映像も最高!)
チョー格好いいっす。そしてチョー笑えます。
すげえなあと思うのは奇抜な装置をすべて完璧に使いこなしていて、決して芝居が負けていないというとこです。
ウィル・スミスとケビン・クラインの凸凹コンビもバッチし。
可哀相だったのはヒロイン役の女優さんでしょうか。
彼女については後半に何かあるだろうと期待させられるし一応どんでん返しみたいのがあるのですが、やっぱ陰が薄いです。
この映画に有るべきで欠けているものを強いてあげるとすればお色気ですか。結果として硬派なコメディーに仕上がっています。
その他涙や感動、カタルシスや奥深さと等難しげなテーマは(多分)ありませんが、この作品には不要でしょう。
とにかく頭を使わずに気軽に楽しめる作品です。
未見の方は騙されたと思ってレンタルビデオ屋へどうぞ。
余談ですがビデオ版とDVD版では日本語訳が違います。
私自身英語はチンプンカンプンですが、日本語はわかりますので(笑)
気になるシーンがありました。
ウィル・スミスが白人パーティの出席者達に取り押さえられ木に吊されそうになるのを口八丁で切り抜けようとする笑えるシーンで”Redneck”というキーワードが出てきます。
辞書を引いてみました。DVD版が試験英語的に正解なのに対してビデオ版の方が意味は明らかに違うけど上等な訳になっていると思います。
このシーンは私の最も好きなシーンの一つなのですが、DVD版の解説によるとウィル・スミスのアドリブまかせだったのだそうです(いやはや)。
・・・ええと、なにはともあれ、私的には近年まれに見るヒットでありました。
どーも、ながながと失礼しました。
mm28(1999年12月6日)
mm28@mm.28.jp
はっきりいっておもしろくない
いくだけ無駄。
何でもCG使えば良いというものではない
しかけで見せるのではなく言葉や状況の取り回しで見せてほしかった
わざわざ時代をさかのぼったわりにはぜんぜん ワイルドではなく小さくまとまった感じ
お年だまのあまっている方はどうぞ!
パンちゃん(★★)(1999年12月4日)
私はケビン・クラインという役者は非常に気に入っているが、その理由は軽い演技ができるからだ。そして、この軽い演技というのは軽いコメディーにあっている。
ところが、この映画は軽いコメディーではない。いや、コメディーだから軽いのは軽いのだが、仕掛けが重い。出てくる「装置」というか「仕掛け」というか、「道具」が重い。これがあわない。だいたい、ケビン・クラインには「道具」というもの自体があわない。彼にあうのは、無防備な人間の体だけである。
これはとんだ配役ミスというものだ。
で、ウィル・スミスとの共演もどうもしっくりこない。
ケネス・ブラナーも、十分に彼のよさを生かしていない。彼は台詞回しに味があるだけではなく、たぶん、体を使った存在感の出し方にも味があるのだろう。今まで気づかなかったが、この映画のように動きを限定された演技の場合、魅力的な部分がまったくない。
まあ、巨大なクモの戦車(?)は「よくできました」という印象だし、随所にあふれているギャグは楽しい。特に、「ビクターの犬」のシーンなど、犬好きの私は大笑いしてしまったが、それだけだったような気がする。