世にも憂鬱なハムレットたち





パンちゃん(★★★)
へたくそな俳優の役を、へたくそに演じる演技力にびっくり。
芝居にとりつかれる、というのは、芝居をしなくても、実際に芝居を見るとわかるよね。
私は唐十郎の芝居が好きなんだけれど、芝居なんて、実は芝居じゃなく、その人の人間そのものの力の勝負だ。その感じが、じつによくでていた。本人の現実と芝居がシンクロした瞬間に、演技そのものが輝く----という瞬間の美しさ。
しかし、その「美しさ」も実は芝居なんだねえ。
うまいもんですねえ。ちょっと「ブロードウェイと銃弾」を思い出しました。(こちらは★★★★★)
白黒の画面が思ったよりくすんでいました。もっと色彩豊かな(?)白黒(ウッディ・アレンの『マンハッタン』『スターダスト』のように)だったら、★が一つ増えるんですが。


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