コン・エア

電機会社に努める男。アラスカでの単身赴任が終わり、ようやく家族のもとへ帰ることになった不細工なサラリーマン。家に帰れば思いっきりセックスが出来る--なんて思いながら乗り込んだ飛行機。楽しいはずの旅が、一転して悲劇に……。
え、またハイジャック? まあ、そうなんですけどねえ。
ハイジャック犯が「乗客はみんな、後ろに下がれ」と言って脅したばっかりに、さあ、大変。重さのバランスが崩れて、突然機首が上向きに。
そうなんです。急上昇しはじめます。飛行機はどんどん太陽に近づいてゆき、その熱が機体に伝わってきます。あ、暑い。「エアコン」をなんとかしてくれ。
てなわけで、どうでもいいはずの電機会社の社員が大活躍するコメディーです。タイトルは「コン・エア」ではなく「エア・コン」です。お間違いのないように。
え、飛行機がどんどん上昇してゆくと、暑くならない? 太陽に近づくのに暑くならない? あらら、冷静な方ですねえ。その冷静さで、ぜひ、本編の「コン・エア」を見てください。「こんな、ばかな」の連続ですよ、きっと。冷静なあなたにとっては。映画なんて、どうせお遊び、と思ってもらえれば、この「エア・コン」も面白いと思うんだけどなあ。