フェイス/オフ


プロデューサーパンちゃん(3月3日)
主演 ヒラリー夫人、モニカ・ルインスキー、ビル・クリントン大統領
クリントンのスキャンダルに悩まされつづけているヒラリー夫人。いくつもの汚い金の問題はなんとかしのいできたものの、今度は、少し頭が痛い。検察が司法取引で「無罪」を保障して、モニカを法廷にひっぱり出そうとしている。
頭をひねってひねって、『エクソシスト』の少女のように、ぐるっと回転させたら、緑のへどの変わりに、奇抜なアイディアがひらめいた。「顔」を入れ換えて、モニカの代わりに証言台に立てばいいのだ。
モニカは「無罪」が保障されているんだし、「偽証」はモニカがするんではなく、ヒラリーがするんだから「偽証罪」にはならない。(な、なんで?--とは、考えないでおこう。)だいたい、検察の追求なんてちょろい。全米トップ100に入る弁護士の話術を使って、うまく煙にまいてやる……。
モニカは一時的にしろ、年取ったヒラリーの「顔」なんかつけたくはなかったが、別に何をするでもなく、ただ結果が出るのを待っていればいいのだ、とヒラリーに説得されて、応じてしまう。「ビルを愛してるんでしょ。ビルを困らせたくないんでしょ」というひと言に女心がなびいてしまった。
このことはヒラリー夫人とモニカしか知らない事実であった。ビルは知らなかった。
裁判の様子をテレビでモニカ(ヒラリーの顔)と一緒に見ながら、内心どきどきしていたビルだが、うーん、弁舌さわやか。どんな質問もヒラリ、ヒラリとかわしていくヒラリー夫人(モニカの顔)。まるでヒラリー夫人のように頼りになる。やっぱり愛人として手放すことはできない。妻が離婚しようと言ったら、すぐにOKだ。そしてすぐに彼女と再婚だ……。
ビルの心を知ってか知らずか……。隣のヒラリー顔(モニカ)はおとなしい。自分の浮気心を知らないと思うと、何だかかわいそうになり、ビルは2か月ぶりに、彼女の体に手を出す……。
そしてびっくり。そのおっぱいの張り、ウエストのくびれ(木村拓也の宣伝がアメリカでも流れているのだろうか。エステに通ったのだろうか)。うーん、感激。浮気を知って、俺を取り戻そうと懸命にエステに励んだんだな。男の浮気は女を美しくするんだなあ。--などと、能天気に考えている。
やっぱり、離婚はやめよう。法廷ではモニカ顔(ヒラリー夫人)が、何もなかったと証言している。公式に「何もなかった」ことが記録される。このままヒラリーと一緒にいよう。
でも、ちょっと「オー**セックス」がなつかしい。モニカは研修生だけあって、二枚舌の使い分けの勉強に熱心だった。ヒラリーは自信を持ちすぎていて、ちょっとつまらなかったなあ。……などと、思っていると、うーん、いつのまに、あの感じ。ぎこちないような、恥ずかしがるような……。「モ、モニカ」と出そうになる声を殺して、……。
ヒラリー顔(モニカ)は、初めてクリントンと一体になれる喜びにふるえていた。そして、ビルはビルで、まるで若い娘のような感触に酔っていた。こんなに気持ちがいいのは、証言しているモニカ顔(ヒラリー)を裏切っているからだろうか。裏切りは蜜の味だ。いいなあ。
証言後……。事実を知ったモニカ顔(ヒラリー)は、怒りに怒り、「フェイス/オフ」の仕組みを語るが、そんなことを誰も信じるはずがない。証言ではしおらしくしていたが、やっぱりこの女には虚言癖がある。クリントンはやっぱり浮気などしていなかったのか。(何だ、つまらない)と思いながらも、いつになく晴れやかな顔、欲求不満などありません(実際、なくなったのだ)と言った顔でテレビのインタビューに応じる大統領に、一般国民は満足していた。
ヒラリー顔(モニカ)はヒラリー顔で、晴れて夫婦になれたので、さわやかな顔をしていた。
その二人に、モニカ顔(ヒラリー)は壮絶な戦いを仕掛けるのだが……。
セックスぼけのビルは、どっちが本物かなんてわかりっこない。どっちが気持ちいいかしかわからないので、三つ巴でくんずほぐれつ、何が何だかわからなくなってゆく……。
延々につづくセックスシーンに、観客は、もういいかげんにしたら、とそっぽを向いてかえってしまった、とか。



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