ジュリア・ロバーツの『ローマの休日』という感じだが……。
舞台がイギリスというところが面白い。
イギリス人というのは世界でも最も個人主義が確立された国のひとつだと思う。
イギリス人はいつでも自分という存在を忘れない。崩さない。
そのために時には冷たい、とか、気取っている、とかいわれるんだろうけれど、そうしたイギリス人らしさがふんだんにあふれた映画のようだ。
これがアメリカや日本が舞台だと、こんな具合には行かないだろう。
アメリカも日本も自分の殻をとっぱらうというと聞こえがいいが、どうも他者とべったりくっつくことが「フランク」だと勘違いしているところがあるからなあ。
何はともあれ、私は、この映画のように、国民性が浮かび上がって来る作品というのは好きだなあ。
(予告編だけの印象だから、もしかしたら違うかも知れないけれど。)