菊次郎の夏


パンちゃん(★★★)(4月29日)
北野武版の「キッド」というべきか「セントラル・ステーション」というべきか……。
子供を単にかわいい、無邪気、純真という態度ではなく、一個の命として平然として扱っているようで、そこがおもしろいと思う。この平然さ、対等の感覚は「平等」という感覚から生まれる。
色も相変わらず(といっても、私は『HANA-BI』しか見ていないのだが)静かに沈んだ感じでいいなあ。特に砂浜。しっとりとした深い深い灰色。「砂色」ということばはあるにはあるが、こうした色の自然の砂を私はどこで見たか思い出せない。思い出せないけれど、あ、こんな砂浜がある。砂がこんなふうに静かに海となじむ瞬間がある、とはっきり感じた。
その砂と海の、あるいは砂と波のなじみのように、さらには砂と海と空のなじみのように、男と少年のこころがどこかで美しい調和をもっと静かに輝く映画に違いない。

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