ラウンダーズ


パンちゃん(★★★−☆)(4月30日)
エドワート・ノートンというのは不思議な役者だ。やわらかい線、あるいは少し気弱そうな線を前面に出して人を信用させ、すっかり相手の信頼を勝ち取るとそれをいいことに平気で裏切る。そんな感じがする。
そうした人間に触れると、身の破滅につながるのだが、なぜかそばにいる人間は、その磁力に引き込まれていくという感じか。
ジョン・タトゥーロもそんな感じがするし、ジョン・マルコビッチにもどことなく、そうした部分がある。
この破滅の感じが、どこかで女心をくすぐるのだろう。恋というのは、どこかで自分が自分でなくなってしまう、それまでの自分が破滅する感じをともなうものだ。女はそうした感じが好きなのだと思う。マルコビッチなど、意外なほど女のファンが多い。
こうしたキャラクターの間に挟まって、マット・デイモンは余りにも実直な感じがする。
この実直な青年は、きっと女のように、脇役陣の放つ磁力に飲み込まれ、破滅し、破滅しながら、最後はその実直さと本物の女の愛でで立ち直るのだろう。うーん、何だか見なくてもストーリーがわかりそう。つまんなさそう。
脇役の男優たちに★3個、マット・デイモンが主役なので、−☆1個。
これで主演がレオナルド・ディカプリオだったら、全然違ったものになっただろうなあ。自分を破滅に誘うエドワート・ノートンやジョン・マルコビッチを逆に破滅させ、平然と輝くようなストーリーになったかもしれない。
こんな感想が思い浮かぶのも、つまるところ、マット・デイモンにはカリスマ性がないということなのかもしれない。

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